大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成26年10月28日(火)00:01~00:20 : 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 どうも皆様ご苦労様です。お疲れのところ、記者会見をさせていただいて申し訳ないと思っています。複数のマスコミの方々から私の関係政治団体についてご質問を受けておりました。事務所で精査をしていたところ、「望月義夫後援会」の収支報告の一部に、事実と異なる記載があったことについて御報告を申し上げたいと思います。
 まず、新年に開催した賀詞交歓会に関する件で、収支報告書に事実と異なる記載があるとのご指摘について説明申し上げます。毎年ではありませんが、地元の有志が実行委員会を作り、参加者1800人程度で、1人2000円の参加費を頂いて賀詞交歓会を何度か開催していただきました。後援会の事業ではなく実行委員会の事業であることから実行委員会の方で決算されていますが、その収支は参加費用で経費を賄っており、ほぼ過不足ない状態で運営されているとのことでした。最近では平成26年、平成24年、21年及び20年に開催していただきました。
 後援会とは別の実行委員会で運営する賀詞交歓会の収支は、後援会の収支報告書に記載されるものではないことから、平成26年及び24年については、後援会の収支報告書にその収支に関する記載はないのですが、複数のマスコミの方々から後援会の平成20年、21年の分の収支報告書に賀詞交歓会に掛かった大会費として、平成20年は約305万円、平成21年は約359万円が記載されているとのご指摘を受けました。事務所において確認したところ、平成21年の収支報告書は事務所に控えがありましたので確認できましたが、平成20年については控えがすでになく確認はできませんでした。
 後援会の経理内容は妻がみていてくれたのですが、平成22年12月に他界しました。私が昭和50年に市議会議員に当選して以来35年あまり、ずっと私の政治活動を支えてくれた妻でした。私が政治活動に専念できるように家事は当然のこと、事務所の経理などもやってくれていました。私たちの事務所は、中小零細企業と同じでございまして、内々でやっていたような形です。平成21年の総選挙落選後も変わらず私を支え続けてくれ、私の再起を信じてくれていましたが、平成22年12月、突如脳梗塞に見舞われ2週間ばかりで他界しました。妻が他界した後は、現在の事務担当者が経理をしております。急なことでございまして、通帳やハンコもどこにあるか私は自宅で大変な思いをしましたが、妻に全てのことを任せきりだったと感じております。
 当時の支出の詳細は領収書等があればすべて確認できるのですが、すでに保存期間が過ぎている平成21年分及び20年分の領収書などは何も残っておらず確認ができません。また、本人に確認することができないことから、当時手伝っていた元事務員などに当時の状況を聞いてみました。その結果、次のようなことが判明しました。
 元事務員などによれば、支出に計上されている額に相当する組織活動費を支出していたとのことでありました。これらはいずれも会費・会合費の類のもので、寄附禁止等に該当するような違法な支出ではなかったものの、当時、この種の支出が社会的に批判されていたこともあり、そのまま計上することを妻が憚り、その額に見合う支出であった賀詞交歓会の支出をそのまま計上していたとのことでありました。
 この点、平成22年の後援会の収支報告書に交際費として計上されている諸団体への会費などが平成21年の収支報告書には計上されていないことから、そのような会費の支払いに充てていたのではないかなどとする当時の話と符合する事実関係が確認できました。
 あのまじめで献身的な妻のことですから、後援会の金を後援会のために使っていてくれていたはずだと確信しておりますが、実行委員会の経費を後援会の経費として計上していたことから、訂正をいたしたいと思いました。収支報告書がすでに法定の期間を過ぎていて、もう県の選管には保存されていないので、県の公報の訂正になろうかと思い、事務所が選管等に確認したところ、組織活動費の総額に変更がなければ訂正のしようがないとの回答がありましたので、結果として現状の公報の記載のままとなるとのことです。
 妻の死後、平成23年1月に私が繰り上げ当選して以降は、後援会の事務担当者は交替しており、現在も引き続き担当しております。平成24年及び平成26年においても、同様の賀詞交歓会を行っておりますが、これらについては、間違いなく実行委員会形式で運営し、経理も後援会とは切り離した形で適正に処理されており、後援会の収支報告書においても、賀詞交歓会に係る収入及び支出を計上しているという事実がないことも改めて確認しました。
 なお、当時の会計責任者は引き続いて後援会の会計責任者を務めておりましたが、本件を重く受け止め、本日、辞任するとの申し出がありました。
 次に、実行委員会が開催しているゴルフ大会懇親会の支出について、ご説明いたします。複数のマスコミの方々から、後援会の収支報告書において、収入に何らの記載もない中で、「会場費」として、平成22年に45万円、平成23年に33万円支出の記載があるのは不自然ではないか、参加者に対する寄附ではないかとの御指摘がございました。
 これらのゴルフについても、先に申し上げた賀詞交歓会と同様、実行委員会形式で運営されており、プレー代は各自負担、プレー後の懇親会費用として一人当たり5千円を徴収して、かかった経費を賄っているということでありました。1回のゴルフ大会で、おおよそ200人から250人の方が参加いただいているようです。
 ご指摘のあった平成22年は私が落選中のことであり、23年は繰上げ当選後であったので、この懇親会の場を借りて、後援会の総会も行ったということです。当然、経費についても相応の負担をすることが適当と考え、「総会会場代」として計上したとのことであり、問題ないものと考えております。
 私からの報告は以上でございますが、いずれにしても、今後も引き続き、国民から負託を受けた政治家としての責任を自覚し、政治資金の問題で国民に不信を持たれないよう、常に襟を正してまいりたいと考えております。以上です。

2.質疑応答

(問)読売新聞の寺垣ですけれども、もう一度、平成20年と平成21年の記載されている支出の額と、さきほど御説明のあった平成22年と平成23年の額をもう一度説明していただけますか。数字のお話なので、お願いします。
(答)平成20年度は305万円、21年度は359万円ということです。
(問)22年と23年もお願いします。
(答)22年に45万円、23年に33万円の支出があります。
(問)33万円ですか。どちらも会場代でよろしいですか。
(答)はい、そうです。

(問)東京新聞の蒲と申します。環境省が環境庁になってから、環境庁、環境大臣以来夜中の12時に大臣の不祥事でこのような会見を開いたのは初めてですよね。そういうことに対して大臣御本人が辞任会見をされるのかということで集まったのですけど、そうではなかったのか、あるいはこの場でいきなり大臣が口頭で、我々に問題があったということを説明されても、我々ここで、精査してきちっと聞けませんよ。ですから明日きちっとした形でもう一回我々が精査したうえで質問して答える側もきちっとされるべきだと思います。
(答)このような時間に、今おっしゃったように会見をするというのは大変申し訳ないなと、実は様々ないくつかのマスコミのみなさんから、御質問がございましたので、それならばみなさんに我々も調べるだけ調べて、いち早く御報告をした方がいいなということでこのような形をとらせていただきました。我々はこのような会見は慣れていないものですから、2時間ルールなど、ルールがあって時間を早めることは出来ないのかといったら、みなさんがカメラや様々な事情があるということで、ちょうどそういう形になると、このような時間になってしまって、まとまったらみなさんに一日も早くお知らせした方がよいかなと、皆様にはお疲れのところこのような時間帯に申し訳なかったなと思っています。そして、今日このような会見を行わせていただきました。私が申し上げた内容についてはまとめて後ほどみなさんの方にこれを配らせていただきます。

(問)共同通信の角です。よろしくお願いします。御確認ですけれども、これで辞任というお考えはないということでよろしいですね。
(答)今申し上げましたように、調べたことをしっかりと間違いが無かったということで皆さんにお知らせしたということでございまして、そういうことではなくて、こういうことをしっかり皆さんにお伝えをして、我々は今環境省色々問題山積しておりますので、今後その解決に向かって一生懸命頑張りたい、そういうつもりでいち早く皆さんにこういう会見をさせていただきました。
(問)あと御確認なんですけれども、今回この夜中の会見ですけれども、これは大臣御自身のお考えなのか、それともそういった指摘があったことを官邸に報告して、官邸からとりあえず夜中でも今日中に会見を開いて説明しなさいという指示があったのでしょうか。
(答)これはもちろん私が調べさせていただいておりますので、やはり一日も早い方が良いと、そういう形で結論させていただいたということであります。
(問)官邸に報告はされてるんですよね。
(答)もちろん、こういう形でやらせていただきますというのは私の方からはお伝えはしてあります。
(問)官邸というか、官房長官あたりからどのように言われてらっしゃいますか。
(答)調べたことを皆さんに御報告するということはしっかりやってもらいたいと、そういうことでございます。

(問)朝日新聞の贄川といいます。賀詞交換会の主催をした有志の実行委員会ということだったんですが、もっと具体的に言うとどのような人達が主催したのでしょうか。支援者とか後援会の人ではない。
(答)後援会ももちろん重なっている部分もあると思いますが、我々の所はこういったものは実行委員会というような形で、有志の皆さんがやっていただくと、そういう後援会とは別の形でやっていただいております。
(問)参加費自体はどんなふうに集めたんでしょうか。集金とか手渡しとか口座振り込み色々ありますが。
(答)これは、様々な団体や様々な皆さんいらっしゃいますので、そういった実行委員会の皆さんが、それを枚数を自分達である程度割り振ってやっていただいているものと、細かいことは実行委員会がどういうやり方でやるかということを決めていただいて、やりやすい形でやっていると思いますので、詳細についてはそういう方達の気持ちでやっていただいている、そういうことでございます。
(問)誰が主催しているかということまでちゃんと把握しているんですよね。
(答)ある程度の人達の名前は分かりますが、それはそちらの方にお任せしたことなので、こちらからどういう形でやるとかそういうことは言っておりません。そういうことで実行委員会の皆さんがそれぞれ会を開いていただいて、そしてそのようなことをやっていただいているということを承知しております。
(問)確認ですけれども、後援会の収支として計上すると色々法的な問題も絡んでくるから、後付けでそういう風にしたということではないんですよね。
(答)そういうことではありません。賀詞交換会もそれからゴルフもやはり実行委員会の皆さんが全て取り仕切っていやっていただいているということでございます。

(問)テレビ朝日の吉野です。よろしくお願いします。現状において大臣は法令上は何の法令に違反しているという御認識なんでしょうか。
(答)私、法令上違反しているというようなことは別に言っていることではなくて、いくつかのマスコミの皆さんからこれはどうだろうという御質問がございました。ですから、お答えするのにはそういう方達だけではなくて、皆さんお集まりいただいて、それぞれ皆さんの前でしっかりとお答えした方が良いということで、この場を持たせていただいたということでございます。
(問)確認ですけれども、そうすると政治資金規正法もそれから公選法も両方ともこの法令に違反はないということでよろしいですか。
(答)そういうことで今日御説明をさせていただいたつもりです。