大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成26年9月16日(火)10:55 ~ 11:05 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。本日の閣議では環境省に関係した案件はございませんでした。皆さんに御報告したいことがございますが、私は23日からアメリカのニューヨークで国連気候サミットが開催されますので、そちらのほうに出張させていただきます。来年のCOP21では、全ての国が参加する公平かつ実効的な2020年以降の枠組みに合意することが不可欠でございます。国連気候サミットは、その交渉を加速させるための重要なステップと認識しております。私も担当大臣として本会議に出席させていただきます。また、関連する会合にも出席いたしまして、他の国の閣僚とも積極的に意見交換をしてまいりたいと思っております。御報告は以上でございます。

2.質疑応答

(問)今月幹事社の共同通信、楠本です。よろしくお願いします。指定廃棄物の最終処分場建設についてお伺いします。宮城の候補地の詳細調査なのですけれども、今月下旬にも実際に現地調査を始める予定だと聞いておるのですが、その現地調査に入る日程についてもし決まったものがあれば教えていただきたいというのが1点と、もう1点は民主党政権時代に必要な最終処分場を確保する目途して今年度末という目標を定めていたのですけれども、この目標を達成するのは現在の状況を考えると中々困難だと思うのですけれども、この当初目標というのは環境省として現在も踏襲しているのか、もし踏襲していないのであれば今後必要に応じて見直しを検討するのかどうか、その2点についてお伺いします。
(答)詳細調査の状況でございますけれども、各市町村固有の事情がございます。そういうことで調査内容の違いがありますので、必ずしも調査段階が一致しているという訳ではありません。しかしこちらにつきましては、現在は色々詳細調査をしておりますが、3市町ともボーリング調査等色々なことを考えると、暮れになって雪という形にも現地はなってきますので、そういったことで11月下旬くらいまでには現地調査を終了させたいなと、こんなふうに思っております。
(問)ということは今月下旬に現地調査に着手するというお考えは変更はないということでしょうか。
(答)処分場につきましては、我々としては、自民党としては、できるだけ早くというような形で民主党政権と同じというわけではございませんけれども、なるだけ早くという形の中で今進めているところであります。

(問)共同通信の川口と申します。続けてで申し訳ありません。大臣から冒頭23日の気候変動サミットに出席をされるということが御発言あったのですけれども、意気込みと、あと日本はまだ温室効果ガスの排出削減の目標について議論が始められていない状態ですけれども、そこは各国と比べて日本はどういう状況にあると認識されていらっしゃるのか、その上で国際交渉に乗り遅れない為にどんなことが必要であると考えられているのかを教えて下さい。よろしくお願いします。
(答)COP21に向けて、大変大切な会合であると我々も認識をしております。皆様御存じのように、京都議定書から京都という名がついて、我々も先導的にそういう役割を果たしてまいりました。ただ、やはり経済というものの成長と環境、こういったものを両立させていく上で、非常に様々な調整が必要だと思っております。ただ世界の国々がこのCOP21に向けて意欲的に全ての国が参加し、そして実行できるようなものをやっていこうということでございます。我々もそういう意味ではなんとしてもCOP21に向けてしっかりとした我々の形というものを作っていく。そういう意味では今回のニューヨークでの国連気候サミットというものが大切であると、この様に認識しております。
(問)そうするとサミットが終わってから、国内でも何らかの形で目標に関して議論は始められる、始めなければならないというお考えということでよろしいでしょうか。
(答)もちろん環境省だけの問題ではなくて、経済産業省も国土交通省もあらゆる皆さんとすりあわせを行わなければ、我が国の方針というものは決まりません。それは加速をしながら積極的に進めていきたいな、こんなふうには思っております。
(問)すいません最後に、大臣としては来年3月末までの準備ができている国は目標案を出すという昨年末の合意については、間に合わせるべきだというふうにお考えでしょうか。
(答)これはやはり、今それに向けた準備あるいは話合いをしておりますので、3月とか4月とかそういったものについては、まだ確定はしておりません。ただ、できればできるだけ早くということしか現在のところは申し上げられません。やっぱり各省庁、あるいは我が国全体の調整が必要でございますので、気持ちとしてはなるべく早くと、そういうお答えにさせていただきたいと思います。

(問)日経新聞の浅沼と申します。よろしくお願いします。気候サミットに関連してなのですけれども、大臣の他に安倍首相の参加はどのようにお考えでしょうか。
(答)実は調整中でございまして、私のほうはまだどなたがどういう形で出席して、どういう発言をするかということは聞いておりませんので、たぶん近いうちにみなさんにそういう発表があると思いますが、今のところは調整中であるということは聞いております。

(問)フジテレビの加藤です。富士山に関連してなのですけれども、富士山の登山道に汚物が捨てられているという問題が明らかになったと思うのですけれども、それに対して環境省として何か対応の考えがあれば教えていただきたいのですけれども。
(事務方)今朝の報道で流れていたことは承知しているのですが、まだ担当局で確認がとれておりませんので確認してからコメントさせていただきたいと思います。

(問)共同通信の角です。よろしくお願いします。福島県の中間貯蔵施設の件で教えて下さい。今週18日に除染廃棄物の輸送の検討会があると思うのですけれども、従前から今回を目途に策定するとしていた、輸送の基本計画案が示されるそうですけれども、今後の輸送計画案をどのように輸送の基本計画にして、それからどのように実際の計画にまでもっていくのか教えて下さい。
(事務方)事務方からお答えしますが、輸送の検討会がございまして基本計画の案というのを提示させていただきますが、あくまで案でございますので今後地元ともよく相談をし、進めていくということでまだ具体的な日程は決まっておりません。