大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成26年7月25日(金)10:28 ~ 10:34  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨

 本日の閣議では、当省に関係する案件として、「土壌汚染対策法施行令の一部を改正する政令」を決定しました。この政令は、いわゆる「第4次地方分権一括法」の施行に伴い、所要の改正を行うというもので、国から地方への権限委譲について改正するものです。
 もう1点ですが、本日、環境省と農水省の合同審議会において、今後の食品リサイクル制度のあり方の案がとりまとめられ、パブリックコメントの手続きを開始します。今回の案では、本来食べられるにも関わらず廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」への対応の必要性などについて指摘されています。食品ロスは、廃棄物の発生という観点だけではなく、CO2の排出にも影響する大きな問題だと認識をしています。環境省としても、農水省などの関係省庁と連携し、国民運動として食品ロス削減を推進していきたいと考えています。まずは家庭における食品ロスの発生実態を自治体の協力の下きめ細かく把握する。加えて、食品ロス削減を積極的に情報発信していきたいと考えています。
 続いて、先般も閣議後の会見で御報告しましたが、本日、これから宮城県における指定廃棄物の市町村長会議に出席するために、井上副大臣、浮島政務官とともに仙台に行ってきます。また、戻りました、午後5時30分より、大手町・丸の内・有楽町地区で開催される「打ち水プロジェクト」イベントに出席します。打ち水は夏の夕暮れ時に行うと、寝苦しい夜を快適に過ごすことのできる昔ながらの知恵だと思います。これからの時期、こうした様々な工夫により、国民の皆様に快適な夏を過ごしていただきたいと考えています。
もう1点、今朝ですが、福島県議会の吉田栄光議員がお越しになり、中間貯蔵施設及び管理型処分場に関する課題について、できる限り早期かつ具体的に示してほしいとの要請を受けました。福島の自民党の原子力委員会の委員長の立場、また被災者の立場、そして地元の選出の県会議員という立場でいらっしゃいました。この要請を受け、中間貯蔵施設については、現時点で取りまとめられるものを早急にまとめて、来週にも県、町に提示させていただこうと考えています。以上です。

2.質疑応答

(問)フジテレビの加藤と申します。今日の指定廃棄物の市町村長会議の件なのですけれども、どのようなことを提案して、石原大臣がとりまとめなど意気込み含めてお話いただけますでしょうか。
(答)何度もお話していますが、宮城県の指定廃棄物は稲わら等を中心にかなりの量が発生しており、今は仮置き場で一時保管されています。この問題はなんとか解決しなければならない問題だと、これまでの市町村長会議でも首長の皆さんからも多くの意見が出されました。本日の市町村長会議では、村井知事、そして指定廃棄物を保管していただく施設を造らせていただきたい、しかし詳細調査をしなければどの地が適切かということはわからない、という状況に関連する3つの市町の市長さん、町長さん、また指定廃棄物を今、仮に保管している自治体をはじめとする市町村長さんからの意見を、直接しっかりと伺いたいと思っています。また、私からは改めてこの処分場の確保について是非とも協力をお願いしたい。協力なくして造ることはできませんので、その旨をしっかりお話したいと考えています。
(問)あともう1点。先程出た中間貯蔵施設の件なのですけれども、来週のいつ頃に、またパッケージと大臣がおっしゃっていますけれども、どこまでのまとめたパッケージで提示されるのかということをお話いただけますでしょうか。
(答)これは佐藤知事から4点について要望があり、先般お会いした時も「まとまっているものは示して下さい」というお話を伺いました。1つは処分場が最終処分場にならないということを法的にしっかりすること。あとは土地の取り扱いの問題、生活再建策、地域振興策等です。これを今急がせていますが文言等の詰めもありますので、来週早々にも、出来る限り早く示したいと思っています。

(問)共同通信ですけれども、中間貯蔵施設についてですけれども、来週条件を提示される時は大臣御自身が行かれるということでしょうか。
(答)どういう形になるかわかりませんが、各省にまたがる問題もありますので、整理されたものをしっかり環境省として示したいと考えています。

(問)(NHK)中間貯蔵の関係で先日の会見で地上権の設定も含めて検討しているというお話があったのですが、用地の扱いはどのような形になるのでしょうか。
(答)役所の人が話を詰めていますが、役所の理論でいくと、理論的に整合性のとれないものはできないということで話が立ち往生してしまいます。一方でやはり話を聞くと「先祖代々の土地を去るのは忍びない」と、そういう声にしっかりと耳を傾けなければなりません。様々な問題がありますが、それを乗り越えるべく御要望に応えられるようにしっかり検討するように指示をし、ある程度のものが積み上がってきたというのが現在のところです。