大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成26年6月27日(金)10:35 ~ 10:41  於:共用第8会議室)

1.発言要旨

 本日の閣議では、当省に特段関係のある案件はありませんでした。私から2点御報告をします。昨年発生した台風26号による大規模な土砂災害から復興に向かっている伊豆大島を、先般訪問しました。災害がれきを処分するということで、環境省が災害発生後に御協力を申し述べ、東京都、大島町と共に行っている案件です。東日本大震災で使用したコンテナ、中身に4トン程度の物が入るものですが、これを活用しながら、東京都及び大島町により災害廃棄物の処理が着実に進んでいます。私も見ましたが、一次仮置場は全て解消され、観光客の方が災害がれきを直接目にするような状態はなく、本年中には全ての処理が完了する見込みという話を伺いました。私も神奈川県の藤沢から来ている観光客の皆様とお会いしましたが、地元の方々は観光客の受け入れに向けて準備を着々と進めています。弘法浜という有名な海水浴場がありますが、そこについても数日のうちに町のほうで検査をして、今年は海水浴場としてオープンするという方向で検討すると町長並びに議長もお話になっていました。大島町は美しい海とともに四季折々の花を――椿が有名ですが――楽しんでいただける島ですので、是非災害から復興しつつあるこの伊豆大島を訪れていただきたいと思っています。
また、今週の日曜日ですが、沖縄県を訪問します。昨年は閣僚の方にも御出席いただきましたが、今回は、私もフィジーを訪ねて南太平洋大学の学長等ともお話をし、南太平洋大学、琉球大学、OISTの3つが一緒になり、専門家会議「持続可能な島嶼社会の発展に関する専門家会議」が開催されます。今回の会議には、島嶼国の政府や研究機関などから34名の専門家の方を招聘します。自然環境保全や気候変動、廃棄物管理、島嶼国の抱える課題について専門的な議論を行っていただく予定です。また、翌日には座間味・渡嘉敷の両村長と話をします。今年3月に国立公園として指定された慶良間諸島国立公園について、指定後の状況や御要望を伺います。またレンジャーも常駐していますので、レンジャーからも話を聞いてみたいと思っています。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)読売新聞、稲村と申します。よろしくお願いいたします。昨日、福島県の双葉地方町村会が来年度予算の要望のため、環境省を訪問されました。大臣はその際、中間貯蔵施設に関する政府の対応方針が最終的なところまでまとまりつつあると御発言をされました。地元では30日に大熊町で全員協議会が開かれ、来月2日には福島県議会は閉会します。政府の現段階の検討状況と再回答の見通しについて教えて下さい。
(答)昨日、双葉地方の8町村の町長、村長、議長、副議長が来られ、今のようなお話をさせていただきました。これは23日の知事との会談の中でも御要望いただいた点です。環境省の所掌を超えるものもありますので、官邸としっかり相談しながら今、政府全体として検討しているところです。当然、予算措置を伴うものですので財政当局との折衝もあります。昨日も、個々の要望が大変細かく要望書に入っていました。これに対してどの程度の回答をいただけるのですかという話もありましたので、まずはお話をいただいているものについて、出来るだけ早くお示しできるよう引き続き努力をしていきたいと考えています。

(問)東京新聞です。集団的自衛権の問題なのですけれども、解釈改憲で来週の1日に閣議決定があるというお話もありましたけれども、世論調査では反対というような方が半数を占めるというデータもございますが、この問題で大臣は国民の理解が十分に得られていると考えていらっしゃいますでしょうか。
(答)国民の皆様というのが、どのような方々を念頭に御質問されているのか、あるいは漠たる意味で御質問されているのかわかりませんが、やはり大きな政策変更ですので、この問題は丁寧に説明していく案件だと考えています。いつ閣議決定するかということは承知していませんが、立法府でも集中的に質疑を行うという話も伺っていますので、そのような場を十分に活用して、なぜこのような政策の変更を行うのかということをしっかりと国民の皆様方にお話することが重要ではないかと考えています。