大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成26年5月16日(金)8:45 ~ 8:51  於:環境省22階第1会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。本日の閣議では、当方に特段関係する案件はありませんでした。閣議に先立って、電力需給に関する検討会合があり、今年の夏の電力の需給見通しについて茂木経産大臣からお話がありました。かなり切迫した状態であるというような報告でした。詳細については、官房長官からお話があるということです。
私から2点、お話したいと思います。ユネスコが実施しているユネスコエコパークについて日本にも既に何カ所かありますが、昨年の9月に申請していました3カ所について、昨日、ユネスコの諮問機関から勧告が公開されました。その結果ですが、「南アルプス」の新規登録。「志賀高原」はもう既に登録されていますが、拡張しての登録。区域の一部見直し条件が付加されていますが「只見」の新規登録。これらが承認されました。正式な決定は本年6月に開催されるユネスコのMAB(マブ)計画国際調整理事会において、審議・決定されます。登録によって各地域の生物多様性の保全の取組が地元により進展することを環境省としても期待しています。エコパークと国立公園、国定公園はどう違うかというと取り上げ方が違い、エコパークは自然と人間との共生に力点がおかれています。資料は後ほど配付したいと思います。これまで日本で登録された5箇所を言いますと、先程拡張が認められた志賀高原、三重県と奈良県にある大台ヶ原・大峰山、宮崎県の綾、白山、屋久島です。
 昨日、総理が記者会見を行いましたが、日本の安保政策の転換になるともいわれている、集団的自衛権の件ですが、「限定的に容認するために与党の協議を進めるべし」ということが総理の御指示だったと思っています。総理はかなり熟慮されたのだと思います。昨日、その後お会いして若干立ち話をしましたが、国民の生命と安全を守る観点、この点を強調されていたと思いますし、その上に立って御判断されたのだと思います。私は総理の考えを支持したいと思っています。冒頭で申し上げましたとおり、総理の指示された基本的な方向性を踏まえて行われる、与党協議の結果を見守っていきたいと考えています。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今月幹事社のNHKの横井と申します。よろしくお願いいたします。中間貯蔵施設の関係で1点お聞きします。昨日、双葉町の町議会の全員協議会が開かれまして、その中で政府が4月25日に示された法制化などの対応方針について、発言に進展が見られなかったことに対して批判の声が上がったと伺っております。町と議会では住民説明会の前に、より踏み込んだ回答を文書で提出するように求めているということなのですけれども、こうした要請に対してどのように御対応されるのか大臣のお考えをお聞かせ下さい。
(答)説明が下手だったのではないでしょうか。三好審議官からは説明会にはしっかり対応して臨みたいという報告は受けています。やはり事前に各町議の方に「こういう話をさせていただきます。こういう形でどうでしょうか」ということを行わなければだめですよね。そのため住民説明会に向けてしっかりと3項目を書面で回答するよう、私からも指示をしました。

(問)共同通信の角です。よろしくお願いします。中間貯蔵施設について追加なのですけれども、先週だったか、前回に大臣が会見で住民説明会の開催時期をまもなく公表できると思いますけれども、という発言があったと思うのですけれども、時期は決定されたのでしょうか。開催に向けての見通しはつかれたのでしょうか。
(答)本当に恐縮ですが、まもなく、月末には町と開催したいと思っています。地元の方々の御了解を、とらずに先に言ってしまって、「聞いていない」ということが一番困りますので、慎重に行っています。

(問)朝日新聞の奥村と申します。先ほど大臣が集団的自衛権の件で総理の考えを支持したいというお話をいただきましたけれども、もう少し具体的に説明をしていただけますか。例えばこういう点は良いと思っているとか、こういう点は問題ないのではないかとか。
(答)総理の考えを具体的に私が分解して、「ここは良い、ここは悪い」と言うことは失礼ではないかなと思います。
(問)もちろん総理の記者会見を御覧になったと思うのですけれども、政治家、石原伸晃さんとして、どういうふうにお考えでしょうか。
(答)今日は閣議後会見ですので、今度違う席で、私の担当の記者の方にこの点を話しておきます。