大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成26年3月20日(木)8:44 ~ 8:52 於:(参)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

おはようございます。今日の閣議では2件、当省に関係する案件を閣議決定しました。

1件目は、「廃棄物処理法施行令の一部を改正する政令案」です。これは、災害廃棄物処理の再委託を認める期限を、27年3月31日まで1年間延長するものです。

もう1件は、「公害健康被害の補償等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」。大気汚染によるぜんそく患者の方への給付額や、その原資の賦課料率を改定するものです。

本日ですが、これも大気汚染に関する日中韓の三カ国政策対話が――昨年のTEMMの場で設置が合意されたものですが――北京で開会されることになっています。政策対話には、三カ国の政府関係者に加えて、自治体、研究機関の関係者も参加をし、現状及び課題を共有するとともに、今後の協力を検討する予定です。我が国からは、我が国のこれまでの、公害の大きかった都市の経験や、環境技術を活用した、モニタリングの対策等の協力の推進について提案したいと考えています。日中韓は今、関係が必ずしも芳しくない中において、この環境分野の協力というものは、何度もお話していますように、Win-Winの関係を築くことができる分野ですので、本政策対話を非常に重視しており、三カ国の協力を前進すべく、積極的な意見交換が行われることを望んでいます。

もう1点、これは大変皆様方の紙面等々をお騒がせして申し訳ないということに尽きるわけですが、今週の月曜日の環境委員会に交通事情で遅刻をしてしまいました。厳にあってはならないこと、私も25年間議員していますが、遅刻というのは実は初めてですので、その場におきまして深く陳謝をさせていただいたところです。またその経過や、事前に開催されました歓迎行事について、事務方からどう説明をしたかについて、説明をさせていただければと思います。改めまして、本当に申し訳ないことをしたと深く反省をしているところです。私からは以上です。では官房長のほうから。

(官房長)ただ今大臣からお話がありましたように、大臣からは、一貫して、理由の如何を問わず、遅れたことについて大変申し訳ないということで陳謝をされておられるところです。他方で、大臣が国会到着後、すぐに事実関係を報告すべしとの要請が野党よりありました。大臣御本人は委員会に御出席中でしたので、同乗していた者の情報を元に、メモを作成し、事務方で報告させていただきました。これについて、私から御説明させていただこうと思います。遅刻の経緯は、今お話がありましたように、交通事情によるものでありまして、現時点で把握している事実関係は以下のとおりになっています。大臣は、自宅を予定どおり9時15分に出発しました。通常、首都高を利用して25分程度の所要で9時40分頃には国会に到着するという予定でした。当日も、出発時点では、首都高を利用すれば通常通り25~30分で国会に到着できるということでしたので、9時15分に出発したということです。しかし、竹橋での故障車両の発生があり、更に外苑下りで故障車両の発生が重なり、首都高が渋滞となりました。出発後、程なくして、こうした交通情報を把握したことから、首都高には乗らずに一般道を向かうこととしたということです。首都高を使わない場合でも通常では40分弱で国会に到着できるところですが、一般道の通過に通常より15分ほど時間を要し、国会への到着が10時10分頃になったというものです。次に、これらの経緯について、環境省の説明を環境省が訂正したというご指摘がございます。次の2点について、不正確な点がありましたので、翌日、訂正してお詫びを申し上げたところです。まず最初の報告では、首都高の渋滞原因を「事故」としていましたが、これは、大臣車で同乗していた者がインターネットで見ていた交通情報の表記が、「事故」と「故障」とを併せて「事故等」という表記になっていたことから、そういうふうに記述したものですが、実際には「故障車両発生」が渋滞の原因だったということです。次に一般道の関係ですが、大臣は甲州街道、井の頭通り、青山通りと入って来られるわけですが、同乗者の感覚で時間がかかったということで、「青山通り等」で渋滞があったというふうな記載になっていましたが、青山通りについては渋滞情報という形では出されておらず、甲州街道、井の頭通りについて渋滞情報が出されていたということです。与党国対等からは、正確に報告するようにという厳に厳しい指示をいただいていましたが、メモについて我々も最大限努力したいということで我々で努力させていただいたわけですが、結果的には不正確な点があったことにつきまして関係者にお詫びを申し上げたところです。なお、こうした説明については官房副長官から、厳重注意を受けたところであり、改めてお詫びを申し上げます。国会の前に開催されました宮中での歓迎行事の欠席の関係ですが、これは宮中での公式行事ということで直前になって「出席」へと再変更することはできないと事務方が考え、欠席のままにしたということです。しかし、今回外務省に確認したところ、仮に「参加したいと御相談があれば対応することは可能だった」ということですので、これは事務方としての認識の誤りだったということでお詫び申し上げます。今後は、こういうことが起こらないよう、大臣はじめ関係者の皆様に御迷惑をかけないように対応していきたいと考えています。以上です。

2.質疑応答

(問)(TBS)代表カメラから。今日、環境回復検討会がありますが、何かお示しされることはどんなことでしょうか。
(答)何回か専門家の方々にお集まりいただいていますが、今回は既に田村市のほうで発表があったと思いますが、事後モニタリングの模様。並びに、いわゆる森林の除染のモデル事業の結果等について、議論いただくことになっています。やはり、これらの全ての問題は科学的知見というものが大変重要ですので、専門家の方々の闊達な御意見を頂戴してこの成果を今後の除染に反映させていきたいと考えています。