大臣談話・大臣記者会見要旨

浮島、牧原政務官就任会見録(平成25年9月30日(月) 23:53 ~ 24:06 於:環境省クラブ会見室)

1.発言要旨

(浮島政務官)皆さんこんばんは。夜遅くまで大変御苦労様でございます。この度、環境大臣政務官を拝命いたしました浮島智子でございます。これ、今本当に様々な問題が山積しておりますけれども、一生懸命力を尽くして日本のために頑張って参りたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。主には秋野政務官の後を引き継ぎまして、頑張ってまいりたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
(牧原政務官)こんばんは。先ほど大臣政務官、環境省の大臣政務官を拝命しました牧原でございます。私の所管のほうは地球温暖化対策等齋藤健政務官がされていたことを引き継ぐことになりました。地球と人類を守るという気概を持ってやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(問)幹事社のNHKからまず質問させていただきます。お二人それぞれにお伺いしたいのですけれども。これまでの政治経験等の中でですね、この環境問題への関わりとかの御経験。あるいは何かとりわけ関心のある分野というものがございましたら、それぞれ教えていただきたいと思います。
(浮島政務官)私のほうは地球温暖化のことに関しても今まで非常に興味を持っておりまして、子供達にも環境の教育をしっかりしていかなければならないと思っているところでございます。また、それにも色々携わってきたこともありますけれども、今回、今、自分の中で決意をしていることは、今回の東日本大震災を受けて様々な問題が起こっておりますけれども、除染や災害廃棄物処理を着実に進めていくこと。そして住民の皆様が安心して生活できる環境を一日でも早く取り戻せるように全力で取り組んで参るということを、今、自分の中で決意をさせていただいているところでございます。
(牧原政務官)私のほうは、そもそも弁護士を目指したきっかけの一つが水俣病でありまして、やはり多くの方が公害ということを通じて被害を受けている。そういう方を助けたいという思いがあって弁護士を目指したようなところが実はございます。そういう意味で、やはりこの公害問題を含めた自然環境の保護ですね。これはずっと自分の一つのライフワークでございました。そして、その後、私は実は経済関係を多くやっていましたので、地球温暖化対策については、環境省とはむしろ違う立場のこともありましたけれども、しかし、これは人類共通のテーマでございますので、しっかりと日本がリーダーシップを取って、この地球を守っていくということをやっていくということはずっとやってましたので、引き続き担当としてやっていきたいと思っております。また、ちょっと個別になりますが、私は動物が非常に好きなので、動物愛護で特に殺処分というものをこの日本から無くしたいというのが思いでございますので、これも担当になりますから、強い思いを持ってやっていきたいと思っていますし、それから、割と世界の経験があって、国立公園ですね。これはやはり他の国にいっぱい習うべき点もございますので、やはり日本が今回富士山も世界遺産になって、日本の自然を見たいという方もこれから増えると思いますので、そういう方がやはり日本は凄いなと、自然保護も凄いなと思っていただけるようなことも、もし取り組めれば取り組みたい、こう思っております。

(問)西日本新聞の重川といいます。先程、弁護士を目指されたきっかけは水俣病だったということでお尋ねします。公式確認からまもなく、58年になるのでしょうか。経っても未だに最終解決していないことをどういうふうに感じられているのか。それと、今後水俣病問題にどのように向き合っていくのか。教えて下さい。
(牧原政務官)今度、熊本で、まさに水俣で、水俣という名前がつく水銀条約を今目指しているところで、実は私、政務官になるとは全く思っていなかったのですが、一議員としてこれに参加を申し込んでおりました。そこでも被害者の方とお会いすることになろうかと思いますけれど、手続きとしては、特措法でそれぞれ関係自治体、熊本県等がされていることを環境省も一緒に取り組んでいくということでございますし、また、補償の対象となっている方に対しては、万全を期し、また、御高齢になっていますので、体制をしっかり整えていくということだと思います。もう、これだけ長い間、苦しまれているという皆様の思いを私たちはしっかり受け止めて、適切にしっかり早急に関係自治体とも、皆さんとも協力しながら、やっていくということを私も一員として頑張っていきたいと思っております。
(問)関連で一点だけです。政務官になられる前に条約会議に参加の手続きをされていたということですが。今度、実際に政務官としての御参加になるのでしょうか。
(牧原政務官)そこは、今、詰めているそうです。一議員として登録してあったもので、それが政務官になって、大臣とか元々出席される予定になっていましたけれど、突如私がどういう立場でということは、まぁ、つまらない話ですが、自費でチケットも買っておりましたから、それどうするんだとか。キャンセル代が発生したら、どうするんだとか。そういうことを含めて、ちゃんと詰めるということだと思います。

(問)朝日新聞の中村と申します。よろしくお願いします。浮島政務官にお伺いしたいのですけれど。先程、子ども達への環境教育が大切という話がありましたけれど、具体的には、どのようなことをされていこうとお考えでしょうか。
(浮島政務官)私も実は劇団をずっと、阪神淡路大震災にあってから御両親を亡くした子ども達と共に劇団を立ち上げまして、今18年目になりますけれど、その子ども達と共に環境を守っていく、地球を守っていくために環境をどうしたら良いかと、よく話し合うんです。その時に本当に小さな事なんですけれども、スイッチをいちいち切るだけではなくて、コンセントから抜くとか、顔を洗うときに水をジャブジャブ出しっぱなしにせずに洗面器なら洗面器一杯に貯めたお水で顔を洗うようにしようとか、日頃の生活、朝起きておはようから始まって、夜おやすみって寝るまでの間に自分が関わる中でどれだけのことが小さいことだけれども、どれだけのことができていくかと、常に子ども達と話し合っているので、そういう教育、子ども達が常に身近にできるようなことを教えていってあげたら、子ども達は、喜んでいろんな事を発見しながら、やっていくこともありますので、そういう教育をしっかりやっぱりやっていかなければならないなと思っています。

(問)読売新聞寺垣と申します。よろしくお願いします。浮島政務官はこれから福島を担当されると思うのですけれども、これまで議員活動の中で特に福島にどのように向き合ってきたか教えて下さい。
(浮島政務官)私も、実は参議院を一期させていただいていまして、その後ちょっと落選をいたしまして、その間に東日本大震災が起きてしまいました。その中で、震災から約10日後に現地に行かせていただきまして、様々な方とお話をして、福島にも行かせていただきました。そして今回、また衆議院で昨年末当選をさせていただいて、また何度か現地へ行かせていただいたのですけれども、本当に現場の声をしっかりと聞いていかなければいけないというのが、今一番の思いございます。現場を見ずして、現場の声を聞かずして、いろんなことを進めていくことはできないと思っておりますので、これからも現場第一主義で、現場に向かわせていただき、皆様のお声をいただきながら、また丁寧に、いろんなことを説明をさせていただきながら、進めていきたいと思っております。

(問)日経新聞の浅沼と申します。お二方に伺いたいのですが。簡単な質問なのですが。お二方、環境省に対して、どういう印象を持っているのかということと、今後お二方が通じてどういうふうに環境省を作っていきたいかということをお伺いしたいと思います。
(浮島政務官)環境省の印象ですか。
(問)そうですね。これまでのという。
(浮島政務官)とてもまじめに、皆様本当に日本のために働いて下さっている方々がたくさんいらっしゃると思って、本当に尊敬をしているところでございます。また、その皆様とともに一緒に仕事を頑張ってやっていきたいと思っております。
(牧原政務官)私はですね、世界の先進国と比べると、もっと格が上がっても良いのではないかと思います。やはり環境問題というのは、国内のみならず、先ほど申し上げたように地球とか人類の問題で、他の国ではやはりもう少しいろんな意味で予算とか人員の力も大きいと思うんですね。それが日本では、ついこないだまで庁だった、省になってからもまだ日が浅いということで、なんとなく発展途上で、ここで原子力事故があって、ぼっと膨らんでというところでありますけれども。この最終形というのはもう少し、日本に環境省ありと、世界の人があれを見習おうというような省になるべきだというふうに思っております。それだけ、日本は環境技術も世界一のものがありますし、自然も素晴らしいですし、そういうような世界を見据えた環境省というようなことを、個人的には応援をしていくというか、引っ張っていくというか、そういうふうにしていきたいなと思っております。

(問)牧原政務官にお伺いしたいのですが。朝日新聞の香取と申します。先ほどお話しにもありましたけれど、今、温暖化対策の件で、なかなか数値目標を決められないでいる中で、先ほど御経歴の中で、経済的な面から温暖化対策みたいなものに携わってきたと。これまで経産部会の何かにもいらっしゃった中で、なかなかちょっと今後どのように取り組んでいかれるのか。温暖化の数値目標について、どのようにお考えなのかお聞かせいただけますか。
(牧原政務官)これは総理からも、鳩山政権で決めた90年度比で25%という目標ですね。これは原子力発電所の事故もあってのことですけれども、見直しの指示が出ているわけで、そして次のCOP19までの間に目標を決めて、そこでは提示したいというのが、今そういうことで取り組んでいるわけですから、それに向かって私も目標はそこにあるということは取り組みたいと思っております。個々の詳しい数値目標については、まだ私も議論に関わっていなくて、関係閣僚等で詰められているということでございますので、それをフォローしながら日本が環境面でも先進国をリードする。そういう強い思いを持って、関わっていきたいと思っております。