大臣談話・大臣記者会見要旨

井上副大臣・牧原大臣政務官記者会見録(平成25年12月5日(木)9:43 ~ 9:53  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)おはようございます。私から1点申し上げます。こちらのポスターなのですが、12月9日から17日まで、合同庁舎5号館の食堂において、川俣町と飯舘村で収穫されたお米を利用することとしたので御報告いたします。先般、川俣町長を訪問した際に要望もあり、今回の取組に至ったものであります。これらの米は、除染した水田で作付け・収穫された試験米であります。全量全袋検査による放射性物質の測定結果も、1kgあたり100ベクレルという食品衛生法の定める基準値を下回ることが確認された安全なお米であります。避難指示解除準備区域における営農再開に向け、勇気づける結果であると考えております。環境省といたしましては、両町村を含め、国直轄の除染を鋭意進めていくとともに、今回のような福島の農水産物の風評被害の払拭など、除染から復興につながる活動で福島を応援してまいりたいと思います。私も来週、そのお米をいただく予定ですので、記者の皆さまも是非、食堂で召し上がっていただきたいと思います。

(政務官)こないだの日曜日、12月1日ですけれども「第43回東京モーターショー2013」の最終日に、アトリウムステージにおきまして「エコドライバープロジェクト」キックオフ・イベントに環境省の代表として参加をさせていただいて、エコドライブの重要性について御挨拶をいたしました。このイベントには、元Jリーガーの中西哲生さん、そしてタレントの安めぐみさん、そしてアナウンサーの根本美緒さんなどにも御出演いただいて、大変多くの方に御参加をいただきまして、会としては大いに盛り上がったところでございました。この「エコドライバープロジェクト」は、エコドライブする人を「エコドライバー」と呼んで、こういうエコドライバーというステッカーを付けていただいて、地球に優しい、そして燃費が向上するということもございますので、関係省庁や関係団体とともに呼び掛けていきたいというふうに思っております。当日は環境に優しいだけでなく、お財布にも優しいということを申し上げて燃費も、およそ10%改善するということでございますから、国民の皆様に広く、是非講習等も受けたりしてエコドライブを心がけていただきたい。交通安全にも非常に資するということですから、呼びかけていきたいと思っております。また、今月は地球温暖化防止月間、そして大気汚染防止月間でもありますから、特に今月は強く呼びかけてまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)幹事社の時事通信です。よろしくお願いします。まず井上副大臣にお尋ねします。中間貯蔵施設の有識者会議が今週の土曜日に開かれるのですけれども、ここで3町における現地調査の結果というのがまとまると思います。その後なのですが、地元への説明もあると思いますが、どういったスケジュールでどういうことをやっていかれるのか教えて下さい。
(副大臣)今、残った双葉町のボーリング調査をやっておりますので、その結果の概略が出てまいりますので、それを元に環境省としての案というものを、この有識者会議で御提示させてもらいたいと思っております。それについて有識者の先生方に御判断をいただく予定です。御了解をいただればということですけれども、なるべく早く、年内には、地元のほうに提示をしていきたいと考えております。
(問)牧原政務官にお伺いします。犬猫の殺処分ゼロプロジェクトですが、先日第2回目として英国の動物虐待防止協会の方がお見えになりお会いされたと伺っているのですけれども、何か得られた知見などあれば教えて下さい。
(政務官)たまたまお二人が日本で研修をされるということで、特に日程をいただいてお会いしました。私はどうしても外さないといけなかったので、冒頭40分くらいでしたが、その後2時間半にわたって担当と話をしたと後で報告を受けております。基本はとにかく英国やヨーロッパで今の状況を見れば日本より進んでいるように見えても、やはりそこに至るまでには長い期間の人々の意識の変化が重要であって、それはカルチャーシフトと言っていましたが、文化的社会の土壌の変化が必要で、ただし日本は元々そういう極めて意識の高い国民性であるので、そういう方向でいけると、そういうところから出発して、後は細かくいっぱい生体販売のことからいろいろなことを伺ったので、メモをまとめて報告をこれから受けるところです。そういう海外の先進事例を踏まえてしっかりと検討していきたいと思います。

(問)共同通信ですけれども、井上副大臣にお聞きしたいのですが。今日、この後福島のほうに行かれて、中間貯蔵の進捗等について地元への説明会に出席されるということですけれども、どんなお話をされるのかということと、何か新しい話が出るのでしょうか。
(副大臣)今日はむしろ除染について、福島の実際に市町村除染などをやっている方々と意見交換をしたり、あるいはIAEAとか規制委員会からいろいろな報告が出ておりますので、それを環境省として丁寧にわかりやすく御説明をしようと、そういった趣旨で伺います。
(問)では、特にぶら下がり等で副大臣から驚きの発言が出るというようなことはない。
(副大臣)いつも出ませんから。今日は、本当に除染についてですね。除染についても、除染計画の見直し、それから加速化策ですよね。それを具体的にガイドラインにどう落とし込んでいくのかとか、いろいろなことをやっていますので、その参考にさせてもらいたいと思います。

(問)今のお話で、主に市町村除染の方々との意見交換で、直轄についての計画の見直しとかその辺りについてのお話というのは今日はないのでしょうか。
(副大臣)基本は市町村除染ですね。いろいろ独自の取り組みをしている市町村もあるものですから、そういったことについて御意見を伺おうということです。それを参考にできればと思っています。
(問)具体的に年内というふうにずっとおっしゃっている計画の見直しというのはだいたいスケジュール的にはどんな感じで進みそうでしょうか。
(副大臣)年内といいながらも、年内ももう短いものですから、あまりぎりぎりにならないようにとは思っていますが、やはり相手の市町村があることなので、今、最終的な詰めをやっている段階です。ただ、年内のお約束は守れるのではないかと今の段階ではそう思っています。
(問)公表という形となる時は、いくつかの市町村を全てまとめてという形になるのか、ぱらぱらと出てくる形になるのか、どういう形が想定されるのでしょうか。
(副大臣)やはり、広く県民の皆様に、あるいは国民の皆様にわかりやすいようにという意味では、まとめて発表させてもらいたいと思っています。ただちょっと具体的な手続きはそれぞれの市町村とやっているものですから若干後先が出てきてしまうので、それをどう工夫して一括して発表できるか、そういったやり方も今考えているところです。