大臣談話・大臣記者会見要旨

井上副大臣・齋藤大臣政務官記者会見録(平成25年5月23日(木)15:32 ~ 15:40  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.質疑応答

(問)幹事社、共同通信の渡邉です。よろしくお願いします。私からは2問お尋ねしたいと思いますけれども、まず1問は指定廃棄物のことで副大臣にお尋ねしたいのですけれども。以前にも、似たような質問を何度かしていて、繰り返しになって恐縮なところもあるのですけれども、新たな手順が決まってこの後スケジュールの在り方のイメージなのですけれども、市町村長会議で日程ってどういう反応があるかということによるのだと思うのですけれども、各県ごとに進捗も異なるという認識はこの前お話されていたのですけれども、今のところ最終的なゴールとして、26年度末、27年3月の処分場整備というのがあるのですけれども、今のところで別に見直す必要はないのでしょうか。造成工事とかの期間とかにもよるのでしょうけれども、今のところはそこはずらさずに、対応十分にまだできる余地があるというように考えてよろしいのでしょうか。
(副大臣)スケジュールについては、従来から申し上げているとおり、このスケジュール自体を前政権から引き継ぐとか、見直すとかそういうことは私どもはまだお答えしていないという理解です。スケジュールについても、ある程度こちらのプロセスの方が進んだ段階で、責任を持って実現可能なスケジュールというものをお示ししたいと思っています。ただ他方で、仮置きの状況などが逼迫しているというのは、非常に重要な事実ですので、とにかく、迅速に処分場を整備することができるように努力していきたいと思っています。
(問)これまでのイメージですと、前政権のことを維持するとか見直すという考えではないということですよね。
(副大臣)スケジュールについては、我々の新しい政権として、具体的なスケジュールを提示していないということです。
(問)地方の受け止めとすると、27年3月というのが一つの、何かベースになっているところがあるのかという認識を持ちますけれども。
(副大臣)それは前政権が約束していたことなので、今までそれをベースに地元の方もお考えになっていたと思いますけれど、新政権になって、やはり無責任なことは言えませんから、そういう意味で新しい選定プロセスというものを立ち上げて、それを今スタートさせたところですから、言わばそれを積み上げてどれぐらいになるのかと、そういう議論もした上で、きちんとスケジュールを改めてお示しをしたいと思っています。

(問)もう一つ、水俣病に関して政務官にお聞きしたいのですけれども。昨日熊本知事もいらっしゃって、次官と協議されたことがありましたけれども、運用の在り方の見直しの進捗、これも何度もお尋ねしているので恐縮なのですけれども、特にイメージとかお答えできることがありましたら。
(政務官)まだ、いつまでにどういうものをというものを、残念ながら皆様に申し上げるタイミングにはなっていないのですけれども。昨日も次官と知事の間によく連携、協力しながら進めていこうという意思を確認したということに現時点はとどまっているということです。もちろん早急にやっていかなくてはいけないという認識は持っております。

(問)すみません。水俣病なのですけれども、どういう風に運用の具体化というのを検討しているのかというのをもう少し教えてください。

(政務官)これは今まで過去のいろいろ積み上がってきた経緯もありますし、それから最高裁の判決もありますし、本当に多角的にいろんなことを考えながら進めなければいけないということですので、事務的にきちんと積み上げを行っていく必要がある話だろうと思っております。ですから政治的に上と上でぱぱっと決めておしまいという性格の話ではないと思っておりますので、そういう進め方をさせていただいております。
(問)例えば医療の専門家ですとか、法律の専門家ですとか、そういう方達の意見を聞く、ような。例えば検討会とかは考えていないということは伺っているのですけれども、なにかそういうこともあり得るのでしょうか。
(政務官)そこはちょっと私、詳細は聞いていないので、後で確認してお答えしたいと思いますけれども、やはり多くの人が絡んでいる話なので、十分な検討をしていきたいと思っております。

(問)チェルノブイリについてお伺いしたいのですけれども、帰って来られたばかりの会見の時は、まだこれからということで、そんなに日にちも経っていないのですけれども、報告のまとめですとか、住民を含めた検討会であるとか、なにかチェルノブイリの視察の経験を活かした何か取組とかというのは、具体的に出てきたのでしょうか。
(副大臣)この間お配りした概要の、言わば本体というか、詳細版を今作っているところなので、それは出来次第、お渡ししようと思います。先般、ウクライナの在京大使とも帰国して意見交換し、それから私の直後に復興庁の根本大臣が行かれたものですから、根本大臣の元にも伺って色々意見交換をしてまいりました。具体的なことはちょっとまだ申し上げる段階ではありませんけれども、やはりいくつか参考となる点があったという事で、お互いに環境省でも復興庁でも色々視察の成果として検討して何か活かしていくことができないか、また話し合って進めていきましょうということになっています。

(問)九州のほうでPM2.5なのですけれども、暫定指針の基準であるところの日平均の70を昨日3県で越える状態になったりとか、今日もちょっと高い状態みたいなんですけれども。何かその辺で地元からの報告とか、要因とかどのように受け止めてらっしゃるのでしょうか。
(副大臣)特段の報告は聞いていませんが、暫定指針なりに基づいてしっかり広報をしていくということと、そういったデータに基づいてしっかりした対応を考えていくということになっていますから、それは引き続き今後考えていくことになると思います。