大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年12月13日(金)9:56 ~ 10:02  於:環境省22階第1会議室)

1.発言要旨

おはようございます。本日の閣議では、当方に特段関係する案件はありませんでした。本日、ベトナムのクアン天然資源環境大臣とお会いし、「環境協力に関する覚書」の署名式を行います。ベトナムとは、既に、水環境、廃棄物処理、気候変動対策など、幅広い分野での具体的協力を実施しています。今回の署名をきっかけに、両国の協力がさらに進展することを期待しています。クアン大臣とはもう既に旧知の仲です。

2.質疑応答

(問)幹事社の時事通信です。よろしくお願いします。大臣は明日14日に福島県に行って中間貯蔵施設の受入れをお願いするというように発表されてますが、目標とする平成27年の1月に搬入を開始するために地元からのお返事を遅くともいつ頃までにいただきたいと考えておられますか。御所見をお伺いします。あわせて、明日最終処分についても大臣から何か国としての新たな考えなり方針なりをお示しする予定はありますでしょうか。あわせてお伺いします。
(答)多くの方々の努力によって、ボーリングも引き受けていただき、地質調査等々も終わりました。また、専門家からなる検討会で当方が考えている施設の建設についての妥当性、また可能性についての見解も示されました。この事態を受けて明日、午後2時に、福島県に、根本復興大臣、井上副大臣と共に臨ませていただき、知事、また関連4町長に私どもの要請を申し述べさせていただくことを考えています。内容につきましては、明日ですので、今この場で「こういう要請をする、こうしてほしい」というようなことは、失礼に当たりますので差し控えたいと考えています。

(問)NHKの土井です。水俣病の認定に関わる総合的検討の具体化についてですけれども、先週の記者会見では石原大臣から事務方が作業を進めており、取りまとまり次第説明をしたいという内容の御発言があったかと思いますけれども、その後検討の状況あるいは明らかにする予定についてのめどはどのようになっていらっしゃいますでしょうか。
(答)ディスカッションは二度ほどしましたが、私は納得するに至っていませんので、原局ともう少し話をして、この問題に結論を出すべく努力をしているところです。一般論として言わせていただくと、水俣病の問題というのは、やはり国と、県ですと熊本県と鹿児島県、新潟県、こちらが二人三脚で取り組める体制というものをしっかり作っていかなければならないと思っています。そのためには、やはり県の皆様と更によく調整することが必要ではないかという観点からディスカッションをしていますが、まだ結論に至っていないというのが現状です。
(問)関連して、昨日の蒲島知事の御発言なども聞いておりますと、これまでの環境省の見解と蒲島知事のお考えには相当まだ溝があるのではないかというふうにもこちらには見受けられたりしますが、事務方の作業もそうですが、ある種の政治的な判断というか、決断みたいなものも求められてくる絵図もあるのではないかと思うのですけれども、その辺り、大臣はどのようにお考えか改めてお願いします。
(答)御存じのとおり、国会があり、明日の中間貯蔵の話もありますので、残念ながら知事と話をする機会を設けられていません。今、御質問のありましたような点でお話するようなことが必要であれば、私もお話しする気持ちを持っていますので、もう少し当方をまとめて、それからそれを県のほうへ示させていただく。それが知事にも上がりますから、そこでまた御意見、お話等々があれば、お話を聞くようなこともあるかもしれません。今のところ、私と直接話すというところまでは、まだこちらが示してないので至っていません。

(問)日経新聞の浅沼です。中間貯蔵施設に関して2点、可能な範囲でお答えをお願いします。まず1点目が、一昨日、安倍首相のほうに井上副大臣とともに御説明にお伺いされたと思うのですけれども、総理から指示があればその件について教えて下さい。2点目ですが、今朝、一部報道で30年以内に県外で最終処分する法制化の検討を始めたという報道があったのですが、この件に関しては既に閣議決定という政府としては重い判断をされていると思います。法制度化が必要かどうか大臣の御所感をお願いします。
(答)前段ですが、当日に若干話しました通り、総理からはしっかりとこれまでの通りやって下さい、地元の皆様方の御理解を得るべく努力をして下さい、というお話でした。一部報道については、もちろんこの問題は非常に重要な問題だと認識していますので、やはり幅広い意見を聞きながらしっかり考えをまとめていくということに尽きるのではないかと考えています。