大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年12月6日(金)8:53 ~ 9:00  於:環境省22階第1会議室)

1.発言要旨

おはようございます。本日の閣議では、当省に特段関係する案件はありませんでした。昨日、閣議決定された「経済対策」の中に、環境省の施策としてどのようなものが入っているのか御説明したいと思います。一番大きなボリュームとしては、除染の加速のため市町村除染に対する基金にお金を積み増すというものです。また、廃棄物処理施設の整備、これはちょうど施設のリプレイスが、この時期に各市町村から出てきていまして、循環型社会形成推進交付金を積み増ししていこうというものです。また、再エネ・減エネの加速。そして、福島県、あるいは日本全国で今大きな社会問題となっている、鳥獣被害対策の強化。さらには、原子力防災対策等の充実等が盛り込まれました。来週以降、係数整理、あるいは予算折衝をして数字がまとまり次第、皆様に御報告しますが、十分な補正予算の確保に向けて調整を続けていきたいと思います。今もお話しました廃棄物処理施設の老朽化ですが、本当にいろいろな市町村の首長さんからお話をいただいています。ダイオキシン対策のために一斉に建て替えたものが、ちょうど更新時期を迎えていますので、この確保には全力で取り組みたいと考えています。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社の時事通信です。幹事社から2点お願いします。まず中間貯蔵施設の関係で1点お伺いします。有識者検討会が明日、土曜日に開かれますが、その結果を受けてその後地元への説明など、どういったスケジュールを想定されているのか大臣のお考えをお聞かせ下さい。
 それからもう1点。話は変わるのですが、昨日、甘利明経済再生担当大臣が御自身の病気を公表されまして、治療にはしばらく時間がかかるということですが、経済対策やTPP交渉など重要課題が山積の中、担当閣僚が不在という事態の影響をどう見るか、あるいは内閣としてどう対処していくべきか内閣の一員としてお考えがあればお聞かせ下さい。お願いします。
(答)1点目の中間貯蔵施設に関する検討会ですが、安全対策と環境保全の2つの検討会がありまして、これまでに7回会合を開催して御意見を賜っています。明日15時から合同会議という形で開催されます。今回の合同会議では、双葉町における現地調査についてこれまで知り得たデータを報告し、中間貯蔵施設の設置の可能性について評価をいただければという希望を持っています。段取り、行程ということですが、この検討会で設置可能についての評価をいただければ、中間貯蔵施設の案をまとめて――だいぶ詰まってはきていますが――なるべく早く、地元に提示したい、明日の検討会を見守っていきたいというのが現状です。
 2番目ですが、私も昨日の記者会見を見ましたが、これまでタフネゴシエーターとして、最前線に立たれ、国益を左右するこのTPP交渉に全身全霊で打ち込まれてきました。
1日も早い復帰を私も総理と同じ気持ちで見守らせていただきたいと思っています。幸いにも西村副大臣がこれまでの会合に同席をしていますし、我が国の譲るべき点、守るべき点について理解をしていますので、当面は西村副大臣を先頭に難局に向かっていくということだと思います。

(問)読売新聞の寺垣です。よろしくお願いします。水俣病の総合検討の具体化なのですけれども、地元では年内に出るのではないかという話も聞こえてくるのですが、大臣がお考えのスケジュール感と、この間、単一症候の方も水俣病と認めるという裁決も出ておりますが、その辺の整合性も絡めて検討状況を教えて下さい。
(答)最高裁判決の趣旨に沿って、県の認定審査の実務の蓄積も踏まえて事務方が作業を進めています。当然、事務方の作業においては、熊本県、鹿児島県の知事ともお話をしている最中です。取りまとまり次第、この点についてもかねがね御質問をいただいていますので、皆様方に御説明したい。これが今の現状です。いつまでにという見通しは正直申しまして持っていません。

(問)共同通信の楠本といいます。話が変わって恐縮なのですけれども、昨日の参議院の委員会で野党が抵抗する中で特定秘密保護法案が可決されて、今日の午後の本会議にも成立する流れになっていると思うのですが、これについて大臣の受け止めをお願いします。
(答)これは私のいるハウス(院)とは違うアッパーハウス(参議院)ですので、院のことは院の皆様方が院のルールに従って決めるということが基本だと思います。事態を見守るということが、内閣の一員としての立場です。