大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年10月22日(火)8:35~8:38  於:(衆)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

おはようございます。本日の閣議では、環境省に関係する案件はありませんでした。中国でまたPM2.5の濃度が大変高くなってきています。今年のはじめにも監視体制の強化を図りましたが、これからいよいよ次のシーズンが到来するということですので、監視体制の強化、並びに注意喚起の運用、これらについても昨年よりも一段とブラッシュアップしたものにしていかなければならないと思っています。WHOで発がん性が指摘されたということもありましたし、越境汚染のこの問題は真剣に取り組んでいきたいと考えています。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社のNHKの横井と申します。よろしくお願いします。昨日、IAEAの来日中の調査団が報告書を提出されて、大臣とも意見交換をされたと思います。この全体的な受け止めをお伺いしたいのと、特に報告書の中で除染の長期目標である年間追加被ばく線量1ミリ以下という点について、短期間で達成しうるものではないということを住民に説明していく更なる努力が必要だと指摘されていましたけれども、これを踏まえて今後の政策にどのように反映させていくお考えかお聞かせ下さい。
(答)ファン・カルロス・レンティッホ団長とお話をしたところ、正式な報告書は2か月くらい先に出すということで、私も報告書のサマリーを読みました。今、言われたように年間1ミリから20ミリシーベルトの個人線量は許容しうるものであり、国際基準やICRP等の国際組織の勧告等とも整合的であることについて、国民との意思疎通を図るべきとの助言があったと思います。その上で、今質問のありました1ミリシーベルトの追加線量が、長期の目標であること、除染のみで短期的に達成しうるものではないこと、長期目標の達成に向け段階的アプローチが必要との旨をしっかりと説明すべきであること、こういう助言があったと思います。この点についてはしっかりと助言に従って、行っていかなければならないと思いますし、現在、線量に応じた放射線防護のあり方について――これは根本復興大臣の発案によるものですが――原子力規制委員会の科学的検討を経て、具相的方策をまとめることとしています。今回の助言はこの議論、対策をしっかり行うように要請されているものと今のところ理解しています。