大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年8月8日(木)10:40 ~ 10:48  於:環境省19階第3会議室)

1.発言要旨

 閣議では、当方に関係する案件はありませんでした。閣僚懇で官房長官から指示がありました。これは昨日、原子力災害対策本部で総理から御指示があった内容とオーバーラップしていますが、除染及び中間貯蔵施設整備の加速や原子力安全確保のための体制強化について、関係大臣で検討を進め、早急に実現するようにという指示です。昨日の原災本部での指示もありましたので、今日、新藤大臣と折衝をして、喫緊の課題に対応できる体制強化について話合いを行いました。
 除染の事業加速のためには、環境省本省に局長級の統括官及びこれを支える課長級に加え、10名ほどの増員。原子力安全確保のため、原子力規制庁に原子力発電所の審査員を18名増員、ということで話がつきました。26年度以降については、さらに概算要求の段階で関係省庁と十分につめる。新藤大臣からは、使える人を増やして実際に仕事をこなせるようにすることが大切ではないかとの指摘がありました。まさにそのとおりです。給料の体系等々を含めて、本当に優秀な方が仕事をできる体制を充実させていきたいと考えています。
 原子力規制庁については、定員拡大と合わせて、中途採用の公募を予定しています。今回は、電力会社の出身者や博士課程を終えて大学や研究機関で研究を継続している、いわゆる「ポスト・ドクター」を含めて、幅広く採用したいと考えています。志のある方の幅広い応募を期待しています。
 もう1点。先般も御質問がありました、環境省の情報セキュリティに関して、今日も本部を開催して、省内の情報管理の点検結果の取りまとめを行いました。今回の水銀条約関連の事案は、「必要な安全管理措置を講ずること」等を定めた環境省の内規である環境省セキュリティポリシーに反することが確定しました。こうした事態の発生を防止すべきだった直接的な責任者である当時の環境保健部企画課長及び環境安全課長等について、本日付けで「訓告」の処分をします。また、当時地球環境審議官の、谷津事務次官についても、国際交渉を統括する立場にあった者として、「厳重注意」としたいと考えています。
 今回の件は、情報セキュリティに対する環境省職員の認識の甘さが根本的な原因ですが、もう少し広く見ると、情報セキュリティに対しての霞が関全体としての認識、内閣全体としての問題意識。これは官房長官も大変気にしていることですので、当省だけの問題ではありませんが、今後の再発防止に向けてのリテラシーの教育等々もしっかりやっていかなくてはならないのではないかと考えています。
 このため、今回の事案を踏まえた特別研修を全職員に実施します。また、情報セキュリティの管理責任者である幹部職員については、今お話をしたように、情報とはそもそも何なのか、インターネットとはどういうものなのかというような、リテラシーの教育を実施しなければならないと考えています。こうした措置の実施により、環境省全体の情報セキュリティの向上を図っていきたいと現段階では考えています。詳細については後ほど、事務方に聞いて下さい。

2.質疑応答

(問)毎日新聞の阿部です。よろしくお願いします。情報セキュリティのほうですけれども、実際第三者による閲覧があったか無かったかというのは確認ができたのでしょうか。もう一つ、スイス、あとノルウェーも確かあったかと思うのですが、関係諸国への御説明ということは、されたのでしょうか。その2点を教えてください。
(答)無かったと聞いていますが、詳細はどうでしたか。
(事務方)閲覧数等から無かったものと思いますが、確定情報はグーグルにも要請しましたが、提供がありませんでしたので、そういうふうな認識です。外交関係に関しては、外務省を含めて特に今のところ問い合わせ等は無いと聞いています。

(問)共同通信社の渡邉です。よろしくお願いします。度重なって、靖国の参拝のことで、先般もお尋ねして恐縮なのですけれども、大事な案件ですので確認させていただきたいのですけれども。折に触れて6日の原爆の日に、手を合わせておられるという話でしたので、日々哀悼の意を示されておられるので、終戦の日等々にあえて参拝をする必要はないという認識をこの前お話されていたので、今回も終戦の日には参拝はしないという趣旨でよろしいでしょうか。
(答)はい。フェイスブックを見ていただければ、――まだ渡邉さんとはお友達ではないのかもしれませんが――今年の6日は朝焼けが、すごくきれいな朝でした。その日は雨が降ると言われていたので、どうかなと思っていたのですが、今年は朝焼けが美しい、そのちょうど反対ですね。西ですから。毎年のこととはいえ、手を合わせて、鎮魂しました。