大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年6月28日(金) 8:50 ~ 9:11 於:環境省第2、第3会議室)

1.発言要旨

 本日の閣議では、当方に特に関連するような話はありませんでした。私から2点ほど御報告させていただきたいと思います。これは既に御報告していますが、「地球温暖化の防止とサンゴ礁保全に関する国際会議」に出席するため、今日沖縄に参ります。島嶼国を中心に14の国と地域からの参加を予定しています。会議では、これまでお知らせしてきた内容に加えて、東京都市大学教授の涌井先生、また再結成した音楽グループSPEED(スピード)の今井絵理子さんと、沖縄の自然をテーマとした対談を行うことになりました。また、会議に参加するモルディブのシャキーラ環境エネルギー大臣との個別会談も予定しています。シャキーラさんは御存じのとおり、島嶼諸国の温暖化対策のとりまとめ役です。島嶼諸国にとって、温暖化は潮位が上がり大きな被害が出て、国の存在も危うくなるということです。これに対して、日本として十分な貢献と、11月のCOP目指してしっかりした目標を設定していくということで、意味があると考えています。
 もう1点は、4月1日に施行された小型家電のリサイクルについて。この制度が定着していくためには、回収ですね。回収のための市町村の協力というものが絶対に必要なわけです。アンケート調査を行いましたら、前回に比べまして倍増以上の75%の市町村の皆様方から、是非やりましょう、と積極的に御回答いただきました。人口のカバー率でいきますと、およそ9割ぐらいになっています。この小型家電、携帯、パソコン等々ですが、当然、都市部に集積していますので、皆様方の御報道によりかなり浸透してきたという気がします。小型家電リサイクル法の中にありますとおり、市町村から小型家電を引き取って、その中から有用金属、――そういうものには金も入っていますし、白金なんかもあります。いろんな物があると思います――それを取り出し、リサイクルを実施していく事業者を認定することとしています。本日第1号として、全国、北海道から南の方まで14社、認定を行おうと思っています。南は福岡県の北九州です。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社産経新聞の徳光と申します。よろしくお願いします。今日、中間貯蔵施設の2つの検討会が始まりますけれども、改めてではありますが大臣としてどのような期待とか望むこととかありましたらお願いします。
(答)やはり地元の方々に、この中間貯蔵施設が安心で安全だということをしっかりと分かっていただく。安全対策や環境保全対策について、日本の専門家、誰が見てもこの人の言っていることはそうなんだろうなというような方々に、しっかり議論していただくことによって、理解を得るということを期待しているところです。今日は井上副大臣と秋野政務官も出席しますので、終わりましたら議論の内容等々についてお話があるものだと思っています。

(問)NHKの間嶋です。火曜日に伺えなかったので今日聞くのですが、7月1日付で中間貯蔵連絡推進本部が作られるということでした。地元情勢を非常に重視しているという視点がわかる一方で、中間貯蔵の推進本部長もいれば、中間貯蔵のチーム長もいて、中間貯蔵の第1課から第6課まであったり、除染推進チーム長そのまま残っていたりして非常に一般の人からみると、事ばかりどんどん増えていっていてどこで何を担当しているのかもちょっとわかりにくいような気がするのですけれどもその辺り大臣どのようにお考えでしょうか。
(答)今のような問題があるので、組織を整備し、また人事の中で御紹介したと思うのですが、しっかりとした体制をつくる必要がある。きっと我々が政権を発災当時持っていたら一部局作るくらいの話だったと思います。小林局長の国会での答弁を聞いていただいてもわかるように、(水・大気環境局では、)重要な案件を非常に多く抱え、かなり幅広くやっています。やはりこの問題は特化してやっていかないと、様々な誰も経験したことのない世界ですので、今回整備させていただくということです。
(問)その上で、中間貯蔵のこの推進本部では特にこれまでこういったところが問題だったので南川本部長等に行くことになってもらえるのだという、大臣の思いですとか改めてお願いします。
(答)御存じのとおり環境省は規制官庁ですので、公共事業の発注のノウハウは残念ながらこれまでありませんでした。その中で他省庁の協力を得ていますが、省庁によっては一線級の人を派遣してくれます。しかしそうでないところもあることも事実です。こういうものを整理していく。更に現場で再任用されている方々。また当省から出向いている若い方々。これが一体となって事にあたる体制が十分だったかといえば、努力はしていますがまだまだ改良の余地があると私は現場を見て強く思いました。また、特にこの問題は細野前々大臣とお話をさせていただくと、「石原さん、なかなかどこも皆引き受けなかったのですよ」と、そういう苦労の話も聞いています。ですので、引き受けた当時の次官である南川さんが定年ということもあって、勇退される。貴重な人材であり、最初からの経緯を私どもは引き継いだわけですので、一番経緯をわかっている南川さんにお願いをしてヘッドとして仕事をしていただくことで加速化していく。こんなことに役立つような組織改正を行おうと考え、人事をしたところです。

(問)NHKの成澤と申します。今日の閣議で参院選の公示が7月4日、投開票21日という日程が正式に決まったかと思うのですが、安倍内閣の一員として参院選の意気込みを教えて下さい。
(答)今日の閣議で正式に閣議決定し、4日公示の21日投票ということでこれから走り出すわけです。先般行われました東京都議会議員選挙。党の責任者として選対本部長を勤め、史上初めて59人の候補者全員を当選させていただき、都民の皆様方の期待を自民党が友党である公明党と共にしっかりと受けたわけです。この流れをしっかりと参議院選挙につなぎ、日本全国で私どもの連立政権である自民党公明党に有権者の皆様方の支持を頂戴して、政治の安定。――国会の会期末で思わぬ混乱がありまして、これはハウスが違うことですので私が申す話ではありませんが、電事法、海賊、また生活保護というような重要法案。これは実は各党賛成でした。また私も議員立法に携わっていますが、水循環基本法も各党賛成だったのですが、残念ながら土壇場で廃案になってしまいました。――こういうことを受け止め、必要なものは国会でしっかりと法律として成立させていく体制を作っていくためにも、この参議院選挙は大変重要な選挙だと思っていますので、全力で都議会議員選挙と同じようにあたらせていただきたいと考えています。