大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年6月4日(火)8:36 ~ 8:39 於:(衆)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 本日の閣議におきまして、「平成25年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」が決定され、国会に提出されることとなりました。
 東日本大震災を受け、環境行政は、除染や放射性廃棄物の処理など、長期にわたる課題を背負いました。また、人々の意識も変化し、これからのエネルギー供給や自然との関係について改めて考え直す必要に迫られています。このため、今回の白書では、当面の最重要課題である復旧への取組とグリーン復興に向けた取組に加え、持続可能な社会を築くための先駆的な取組を数多く紹介しています。未来を担う子供たちに真に豊かな社会をどのようにつないでいくことができるのかを、多くの方に考えていただければと思います。

2.質疑応答

(問)カメラ代表TBSの砂沢と申します。除染の費用の一部を東京電力が払っていなくて、それについて提訴を検討という報道がありました。この問題は前も出ましたけれども、どういう状況なのかと提訴についてはいかがでしょうか。
(答)これは国会でも話題になったと思いますし、この週末に福島で既にお答えしております。求償に応じてもらうために、様々な検討を行っている、ブレインストーミングを行っている、という段階で、提訴に向けて意見が固まったとか、それを事務方が独断で行うということはあり得ないテーマです。

(問)NHK間嶋です。白書の関係で伺います。今年の白書が出来て、来年の白書が出来るまで1年間でどこが一番の課題で、どのように取り組んでいきたいか大臣のお考えをお願いします。
(答)東日本大震災からのグリーン復興として、例えば、津波の被災地でのメガソーラーの建設、これは宮城県東松島市です。温泉熱を利用したバイナリー発電、これは福島市です。また、真に豊かな社会を子供たちにどうつないでいくのかという取り組みとして、地域の大学、企業、NPO等が小学校と連携し、地域の自然共生に取り組む、愛知県春日井市の「かすがいKIZUNAプロジェクト」。こういう事例を紹介しています。グリーン復興、子供たちにしっかりとこの地球を伝えていくために、何を考え何をしていくのかがポイントだと考えています。