大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年5月24日(金) 8:58 ~ 9:06  於:環境省22階第1会議室)

1.発言要旨

 皆さんおはようございます。今日の閣議ですが、当方に特に関係するような案件はありませんでした。私から2点ほど御報告します。
 本日、東日本大震災で甚大な被害を受けました青森県八戸市から宮城県気仙沼市までの沿岸を三陸復興国立公園に指定しました。さらに、気仙沼市の南にあります南三陸金華山国定公園につきましても、平成26年中に新たに国立公園に編入すべく、今検討を進めているところです。もう行かれた方はお分かりだと思いますが、リアス海岸が連続して大変美しい自然環境、景観、そこで生まれ育った豊かな文化を感じていただく。また、東日本大震災の復興の教訓を学び、さらには、訪れた方々と地元の方々との心の結びつきにより地域が活性化していくことを希望しています。今日がそのような震災の復興に貢献する国立公園を、実現していく第一歩となることを願っています。
 明日は、青森県八戸市における記念式典に私も出席します。そして翌26日には、公園内のみちのく潮風トレイル、-マーク等々も既に皆様に御紹介させていただきましたけれども-の予定ルートを実際に歩いて、体感をしたいと考えています。是非、多くの方々に訪れていただきたいと思っています。これが1点目です。
 2点目ですが、火力発電所の環境アセスの迅速化に取り組んできました。その第一号として、中部電力の西名古屋火力発電所のリプレース計画に対する環境大臣意見を通知します。火力発電所のリプレースの場合は、通常3年程度かかる環境アセスですが、これを1年強にするべく取り組んできました。こちらの案件は、この迅速化の前に既にアセスがスタートしていましたので、結果としては半年ほどの短縮になるのではないかと思います。また、天然ガス火力として、最新鋭の発電技術を使用する予定と聞いています。先月、環境アセスメントについての考え方の整理を環境・経済産業省両省で公表したところですが、その中でもこの技術は最新技術として位置付けられています。環境省としてもこれからも引き続き、環境アセスの迅速化に努めていきたいと考えています。私からは以上2点です。

2.質疑応答

(問)幹事社共同通信の渡邉と申します。よろしくお願いします。2点目に少し関連しますけれども、火力発電、東京電力の新設の火力の入札の期限が今日までとなっておりました。事業者が応札するんじゃないかという報道もちらほら出ていたりもございますが、これからアセスが始まっていくということで、当省としての対応方針など、ございましたらお願いします。
(答)今日締切だという話は聞いています。たぶんこれは締切ぎりぎりまで札を皆さん入れないのではないでしょうか。環境省としては、先ほどお話したように、アセスの手続が進められた際には、先月環境省と経済産業省との間で取りまとめたポイントに立脚して、環境保全の見地から適切に審査をすることになると思います。

(問)NHKの山野と申します。三陸復興公園の件で今後更に整備を進めていったり多くの人を現地に呼び込むにあたって、三陸復興公園に関して課題は何であると感じていらっしゃるでしょうか。またその課題に対してどういうふうに環境省として取り組んでいくかというのを考えていらっしゃるでしょうか。
(答)リアス海岸で、なかなか見ることの出来ない絶景がたくさんあります。これを北のほうに今回伸ばしたわけですけれども、このあと南まで伸ばします。現段階ではまだ繋がっていません。ですからこれを一日も早く繋げるということが1つ大きなポイントだと思っています。それとは別に、これは環境省の担当ではないのですが、東西の連絡がなかなか上手くいっていない場所が多いので、観光客の方が多く行くようになりましたらアクセスを改良していく必要があると思います。

(問)共同通信の角と申します。今日中間貯蔵の問題で楢葉の方に井上副大臣行かれて、議会の方で説明されたりしていると思うのですけれども、今後いろいろな節目がでてくると思うのですけれども、石原大臣自らまた足を運ばれて地元の理解を呼びかけるようなお考えとか予定というのはあるのでしょうか。
(答)地元の首長さんとはちょくちょくお会いしています。一度警戒区域の中の現場を見たいという話もその都度首長さんにしています。今、国会での法案審議で日程が固まってしまっています。今日もずっと午後あります。時間がとれたら、復興をどういうふうに地元の方が考えてらっしゃるのか。昨日も浪江の町長さんと話して、町としてこういうふうにしたいという具体的な案をいただきました。これも実際に見せていただきたい。浪江の場合はかなり具体的な御提案をいただきました。その一方でがれきはそのままです。時間をみて、現場を実際に、是非拝見させていただきたいという話を昨日もしました。