大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成25年2月1日(金)9:45~9:50 於:(参)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 1点御報告いたします。絶滅の危機にある野生生物をリスト化したレッドリストの見直しについてです。作業が残されていた汽水――淡水と海水が混ざる浜名湖のようなものを考えていただればいいのですが――汽水・淡水魚類の改訂が終了して、本日公表します。詳細については事務方からお話ししますが、国民的に一番関心のあるものとして、ニホンウナギを選定しました。もちろんこれは我が省だけではなくて、農林水産省、水産庁、国土交通省等々としっかりと協力をして守っていかなければいけないと思っています。もう昨年ぐらいから、御存知のとおり影響が出ていて、ウナギ屋さんのウナギの値段が上がったり、あるいはウナギが小さくなったり、これは国民の皆さんにとっても食生活に影響があることですけれども、レッドリストに入れたからといってすぐ食べられなくなるということではありません。なんとか守っていきたいと考えています。以上です。

2.質疑応答

(問)代表カメラのテレビ朝日です。ウナギに関してなのですけれども、今後どうすべきかも含め、改めて大臣、御所見を。
(答)御存知のとおり、ニホンウナギの生態というのは、近年徐々に分かってきて、太平洋を潮に乗って動いているわけです。この稚魚をしっかりと守っていく。減り方がここにきて急激になってきています。我々の食文化の中にはなくてはならない、土用のウナギというのがあるぐらいですので、こういうものをしっかりと守っていく。これに、関係省庁が一丸となって取り組んでいかなければならないと思います。

(問)共同通信の渡邉です。世界自然遺産についてお尋ねしたいのですけれど、昨日、奄美・琉球の暫定リスト入りを政府としても決定しました。これをどう進めていくかという意気込みと、奄美・琉球の次の候補地を選んでいくということを火曜日に決めたのですけれども、大臣の御意向等をお願いします。
(答)一番目の御質問は、昨日の決定を受けて、今後、ユネスコに提示をいたします。これから1年くらいかけて、奄美・琉球という地域のどういうところに絞っていくのかという選定作業をやっていきます。大変風光明媚ですし、沖縄という先の大戦で多くの犠牲者を出したところも含まれていますので、そういう地域がしっかりと登録されるように、省を挙げて、また外務省が直接の窓口になると思いますが、連絡を密に取りながら進めていきたいと思います。
 次の質問は、まだまだいいところはたくさんありますが、どこと言ってしまうと、言われなかったところからもいろいろお話が出ると思いますので、今日は、特に個別の地名は出さないでおきます。

(問)朝日新聞の鬼原です。福島県の伊達市の除染作業で、暴力団関係者が違法な派遣に関わっていたということで逮捕されたというのがありました。国の税金が暴力団関係に流れているという疑いが出てきている訳ですけれども、まずこの受け止めと、来年度からの除染契約についていろいろお考えがあるかと思いますが、この事件が、そのお考えにどういった影響を与えるでしょうか。
(答)これは伊達市が発注した工事ですので、伊達市において詳細に調査していると思いますが、特措法を読んでいただければ分かりますとおり、委託をされた除染は、元請があって、その次の二次請けまでしか認めていません。そういうことも含めて、もし違法な派遣が横行しているようなことがあれば由々しき問題です。関係される方々が、警察も含めて、調査をして、事実を明らかにしていただけると受け止めています。