大気環境・自動車対策
揮発性有機化合物(VOC)排出抑制対策検討会印刷小委員会(第5回)議事要旨
日時
平成17年1月28日(金)
10:00~11:15
場所
環境省 第1会議室 (22階)
議題
- (1)印刷施設における揮発性有機化合物の排出抑制について
- (2)報告書とりまとめ
- (3)その他
議事
- 事務局より印刷に係る規制対象施設(修正案)について説明があり、修正案を一部修正の上、了承された。主な意見は次の通り。
- 対象施設の(理由)で、「年間排出量50トン」は「潜在的年間排出量50トン」に統一すべき。
- グラビア印刷の用に供する乾燥施設については、最近の高速型の8色機で毎時30,000立米以上であり、水性化対応をすると毎時35,000立米を超えるものがある。小ロット型の機械であれば、7~8色機で毎時25,000立米を超えるものがある。
- 非常用の機械については、これまでにも大防法で一部適用除外とすることができたが、試験用の機械については、外形的な判断ができないため、規制対象施設から除外するのは難しいのではないか。
- 試験用とはいっても、どの程度試験運転しているのか分からないこともあり、現実は事例毎に各自治体で判断しているのが現状である。
- 6ヶ月以上連続して稼働していない施設の測定は年1回で良いというのは生産機にも適用される。
- 事務局より印刷に係る規制対象施設の排出基準値(修正案)について説明があり、修正案の通り了承された。主な意見は次の通り。
- EUの基準からみると700ppmCは大幅に緩いのではないか。
- 基準が700ppmCになったからといって処理装置を設置しなくても良いわけではない。
- 事務局より印刷小委員会報告書骨子(案)について説明があり、討議が行われた。追加事項等に係る修正については委員長一任となり、修正を行ったものを報告書とすることとなった。主な意見は次の通り。
- オフセット輪転印刷機及び出版グラビア印刷機については、ほぼ100%処理装置がついているため、実排出量は少なく、規制対象とすべきではないとの意見があったが、処理装置がついていても、処理装置の管理が悪い場合には大気中にVOCが排出される可能性があるため、大気汚染防止法では潜在的排出量に着目して規制対象施設を決める旨説明し、了解された。
- 中小事業者向けの小型で低価格のVOC処理装置の開発推進、低VOCインキ等を使用した製品に対してユーザー企業及び国民の理解を深めていく等の普及啓発等について今後の課題として追加すべき。
- 自主的に取り組んでいる事業者にインセンティブを与え、ユーザー側の理解が進むように環境省も取り組んで欲しい
本件に対する問い合わせ先
環境省環境管理局大気環境課 03-5521-8294
配付資料
- 資料1-1
- 揮発性有機化合物(VOC)排出抑制対策検討会印刷小委員会委員名簿 [PDF 13KB]
- 資料1-2
- 揮発性有機化合物(VOC)排出抑制対策検討会印刷小委員会(第4回)議事要旨(案)(委員限り)
- 資料2-1
- 印刷に係る規制対象施設(修正案) [PDF 32KB]
- 資料2-2
- 印刷に係る規制対象施設の排出基準値(修正案) [PDF 21KB]
- 資料3
- 揮発性有機化合物(VOC)排出抑制対策検討会印刷小委員会報告書骨子(案) [PDF 19KB]