大気環境・自動車対策

東北新幹線(盛岡・八戸)に係る環境省からの要請に対する関係箇所からの報告

平成18年6月16日

 東北新幹線盛岡・八戸間の開業に伴い、その沿線において新幹線鉄道騒音に係る環境基準の達成状況を確認したところ、同基準が達成されていない地域がみられた。
 そこで、平成15年6月6日付けで、国土交通省及び関係自治体である岩手県、青森県に対し同基準の達成に努めるよう要請を行ったところ、建設主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構から同省を通じて、また、両県から報告があった。その概要は次のとおりである。

1.鉄道建設・運輸施設整備支援機構から国土交通省を通じての報告

(1)
音源対策が新幹線鉄道騒音の防止又は軽減を図る上で最も基本的な施策であることに鑑み、防音壁の一部かさ上げ及び防音壁への吸音材の設置等を実施した。
(2)
関係する自治体に対し、環境基準の円滑な達成に資するため、土地利用等の適正化を図るよう要請を行った。
(3)
騒音対策として鉄道施設の適切な維持管理が必要であることから、営業主体である東日本旅客鉄道株式会社に対し、鉄道施設の適切な維持管理を行うよう要請するとともに、沿線の環境保全を図るべく、関係公共団体と機会あるごとに連絡調整を図っている。

2.関係自治体からの報告

(1)
監視測定について
開業時、新幹線鉄道騒音に係る環境基準を達成できていなかった地域について、対策後に騒音測定を実施したところ、同基準は達成されていた。
(2)
沿線の土地利用の適正化等について
【岩手県】
今後も関係部局等と連携し、必要に応じて適切な措置を講じる。
【青森県】
関係機関と協力し、沿線住民の生活環境が保全されるよう配慮する。
(3)
今後の対策について
【岩手県】
今後においても、新幹線鉄道に係る騒音等の状況を把握し、環境基準等の未達成の状況が認められた場合には、沿線住民の生活環境保全のため、関係機関に環境基準等を達成するよう要請するなど必要な措置を講じる。
【青森県】
今後においても、新幹線鉄道に係る騒音の状況を把握し、関係機関と協力しながら、必要に応じて適切な環境保全対策を講じていく。