大気環境・自動車対策

平成10年度に実施した自動車交通騒音レベルの測定結果

目次

  1. 環境基準の達成状況
  2. 要請限度の達成状況
資料1
  1. 都道府県別の環境基準非達成・要請限度超過地点数
  2. 騒音レベル上位測定点
 (参考)旧環境基準及び要請限度の概要
資料2
道路交通騒音対策の状況
  1. 発生源対策
  2. 交通流対策
  3. 道路構造対策
  4. 沿道対策
  5. 障害防止対策
  6. 推進体制の整備
  7. 道路交通騒音に対する環境庁の取組み
資料3
騒音に係る新しい環境基準について

1.環境基準の達成状況

(1)全測定地点における環境基準の達成状況

グラフ:全測定地点における環境基準の達成状況 全国の測定地点(4,688地点)のうち、4つの時間帯(朝、昼間、夕、夜間)すべてで環境基準が達成されたのは、619地点(13.2%)と昨年(13.3%)とほぼ同様の水準となっている。
 また、環境基準が達成されなかった測定地点のうち、4つの時間帯すべてで達成されなかったのは2,504地点(53.4%)、4つの時間帯のいずれかで達成されなかったのは1,565地点(33.4%)であった。

(2)継続測定地点における環境基準達成状況の推移

グラフ:継続測定地点における環境基準達成状況の推移 5年間継続して測定を行っている地点(2,944地点)を対象とした環境基準の達成状況の推移を見ると、4つの時間帯すべてで環境基準が達成された測定地点は、370地点(12.6%)で前年度の369地点(12.5%)と同様の水準であり、過去5年で見ても依然低い水準で推移している。

注)平成7年度までは暦年(1~12月)により集計していたが、8年度より年度(4~3月)による集計とした。

(3)道路の種類別に見た環境基準の達成状況

グラフ:道路の種類別に見た環境基準の達成状況 道路の種類別に環境基準の達成状況を見ると、4つの時間帯すべてで環境基準が達成された測定地点の割合は、高速道路の28.1%(349地点中98地点) が最も高く、逆に都市高速道路が7.2%(97地点中7地点)と最も低い。

注)測定地点が2つ以上の道路の影響を受けている場合は、それぞれの道路について集計したため、測定地点の合計は全測定地点数を上回る。

(4)時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況

グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 A類型2車線1577地点 時間帯・地域の区分別に要請限度の超過状況及び超過している騒音値を見ると、どの地域においても夜間の超過割合が最も高く(全測定地点合計で1226地点(25.0%))、昼間の超過割合が最も低くなっていた(同150地点(3.1%))。

グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 A類型2車線超965地点 種類別超過割合について見ると、第2種地域の夜間の超過割合が最も高く、(2431地点中849地点(34.9%))、第4種地域の昼間超過割合が最も低かった(168地点中0地点(0%))。

グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 B類型2車線以下1149地点
グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 B類型2車線超997地点

 また、超過している騒音値について見てみると、昼間の時間帯では11dB以上超過している地点が無かったのに対し、夜間においては、合計136地点((2.8%)、うち23地点が16dB以上超過)となっている。

2.要請限度の超過状況

(1)全測定地点における要請限度の超過状況

グラフ:全測定地点における要請限度の超過状況 全国の測定地点(4,908地点)のうち、要請限度を超過したのは1,492地点(30.4%)であった。このうち4つの時間帯すべてで要請限度を超過したのは112地点(2.3%)、4つの時間帯のいずれかで超過したのは1,380地点 (28.1%)であった。

(2)継続測定地点における要請限度の超過状況の推移

グラフ:継続測定地点における要請限度の超過状況の推移 5年間継続して測定を行っている地点(3,053地点)を対象とした要請限度の超過状況の推移を見ると、4つの時間帯すべてで要請限度を超過した測定地点は75地点(2.5%)で前年度の78地点(2.6%)と比較してほぼ横這いである。
 また、4つの時間帯のすべて又はいずれかにおいて要請限度を超過した測定地点は984地点(32.3%)で前年度の970地点(31.8%)を若干上回っており、過去5年間で見ると引き続き高い水準で推移している。

注)平成7年度までは暦年(1~12月)により集計していたが、8年度より年度(4~3月)による集計とした。

(3)道路の種類別に見た要請限度の超過状況

グラフ:道路の種類別に見た要請限度の超過状況  道路の種類別に要請限度の超過状況を見ると、4つの時間帯すべてで要請限度を超過した測定地点の割合は、一般国道が4.0%(1907地点中77地点)と最も高い。
 また、4つの時間帯のすべて又はいずれかで要請限度を超過した測定地点の割合は、都市高速道路で61.0%(95地点中58地点)と最も高く、市町村道等で15.4%(832地点中128地点)と最も低い。

(4)時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況

グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 第1種地域266地点 時間帯・地域の区分別に要請限度の超過状況及び超過している騒音値を見ると、どの地域においても夜間の超過割合が最も高く(全測定地点合計で1226地点(25.0%))、昼間の超過割合が最も低くなっていた(同150地点(3.1%))。

グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 第2種地域2431地点 種類別超過割合について見ると、第2種地域の夜間の超過割合が最も高く、(2431地点中849地点(34.9%))、第4種地域の昼間超過割合が最も低かった(168地点中0地点(0%))。

グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 第3種地域2043地点
グラフ:時間帯・地域の区分別に見た要請限度の超過状況 第4種地域168地点

 また、超過している騒音値について見てみると、昼間の時間帯では11dB以上超過している地点が無かったのに対し、夜間においては、合計136地点((2.8%)、うち23地点が16dB以上超過)となっている。

資料1 1.都道府県別の環境基準非達成・要請限度超過地点数

資料1 2.騒音レベル上位測定点

資料1 参考

資料2 道路交通騒音対策の状況  1/4

資料2 道路交通騒音対策の状況 2/4

資料2 道路交通騒音対策の状況 3/4
資料2 道路交通騒音対策の状況 4/4

資料3 騒音に係る新しい環境基準について