福島県 いわき 地盤環境情報令和4年度

1.概要

(1) 地盤沈下等の概要
常磐炭坑跡地を中心として沈下が認められていた。昭和59年の国土地理院の水準測量のデータによると、いわき市平の水準点4201で31年間に約7㎝程度の沈下が生じている。
(2)地形、地質の概要
本地域の西部には、第三紀層中の炭層を採掘する常磐炭田(昭和52年5月全面閉山)がある。いわき市を中心とする平野は、第三紀層からなる丘陵地が散在する小規模な海岸平野である。

2.地下水採取の状況

いわき市における地下水採取量は、福島県生活環境の保全等に関する条例による届出によれば32.1千m3/日(令和元年度末)であり、その約20%が工業用である。なお、上水道用は約20千m3/日となっている。 このほかに炭坑跡より湧出する温泉水の採取がある。

3.地盤沈下等の状況

昭和59年に国土地理院が国道6号線沿いに実施した一等水準測量によれば、前回測量時(昭和53年)に比較していわき市を中心とする広い区域にわたって沈下が認められた。最も沈下が大きかったのはいわき市四倉の水準点5624で6年間に約1.4㎝の沈下が生じている。

4.被害

特になし

5.対策

(1) 監視測定
なし

(2) 地下水等の採取規制
県条例による地下水採取規制

6.詳細情報

その他の「詳細情報」を、下記のエクセルファイルからご覧になることができます。