環境再生・資源循環

福島再生・未来志向プロジェクト

東日本大震災が発生してから、環境省では、除染や汚染廃棄物等の処理といった環境再生の取組を進めてきたところですが、これらの取組に加え、「脱炭素」・「資源循環」・「自然共生」といった環境省が得意とする政策分野を組み合わせ、福島復興の新たなステージに向けた取組として、平成30年8月に「福島再生・未来志向プロジェクト」を環境大臣のイニシアティブのもとスタートさせました。

福島再生・未来志向プロジェクトでは、現在、4つの柱を掲げ福島復興・再生に取り組んでいます。

  1. 産業創生への支援<なりわいの復興>

  2. 脱炭素まちづくりへの支援<暮らしの復興>

  3. ふくしまグリーン復興への支援<自然資源活用による復興>

  4. 地域活性化への支援<リスクコミュニケーション・情報発信による復興>

■福島再生・未来志向プロジェクト HP

http://shiteihaiki.env.go.jp/fukushimamirai/

■福島再生・未来志向プロジェクト パンフレット

福島再生・未来志向プロジェクト パンフレット(2020年10月版)

シンポジウムなどの開催および報告

【令和元年度】

1. 第1回 シンポジウム(福島県いわき市開催)

令和元年6月21日(金)~22日(土)に福島県いわき市において、「福島の復興と未来に向けて」と題してシンポジウムと見学会を開催いたしました。

シンポジウムでは、歩みを始めたばかりの「福島再生・未来志向プロジェクト」を地域のニーズを踏まえて大きく発展させるため、福島県浜通りの地域・地方公共団体の方々をはじめ、広く県内外の市民、関係機関、民間事業者の方々等にプロジェクトの趣旨や取組の現状を紹介するとともに、今後プロジェクトのあり方などについてパネルディスカッションによる議論を行いました。

このたび、その開催報告を下記のとおりまとめましたので、掲載いたします。

シンポジウム報告書(一括ダウンロード版)) [PDF21.2MB]

表紙~目次 [PDF1,701KB]

プログラム~プロフィール [PDF808KB]

Ⅰ基調報告1 [PDF2,381KB]

Ⅱ基調報告2 [PDF3,639KB]

Ⅲ基調報告3 [PDF1,755KB]

Ⅳ福島再生・未来志向プロジェクトの概要 [PDF3,202KB]

Ⅴ事例報告1 [PDF1,383KB]

Ⅴ事例報告2 [PDF4,031KB]

Ⅵパネル・セッション1 [PDF4,365KB]

Ⅵパネル・セッション24 [PDF892KB]

アンケート・あとがき [PDF667KB]

現地見学会報告書 [PDF5,715KB]

2.連続・環境勉強会(福島県福島市開催)

 福島再生・未来志向プロジェクトの一環として、別紙のとおり「連続・環境勉強会in 福島~ふくしま発・日本の未来を描く~」を令和元年12月より毎月1回福島市内で開催しています。環境省の現役職員が環境政策の最前線について話題提供するとともに、震災と原発事故から再生する福島にフォーカスし、脱炭素、資源循環、自然共生の視点から福島の未来を参加者とともに考えていきます。

連続・環境勉強会in福島~ふくしま発・日本の未来を描く~(令和2年2月6日更新)[PD1,125KB]

① 第1回【テーマ:地域循環共生圏】

 2018年4月に閣議決定した第五次環境基本計画では、国連「持続可能な開発目  標」(SDGs)や「パリ協定」といった世界を巻き込む国際な潮流や複雑化する環境・経済・社会の課題を踏まえ、複数の課題の統合的な解決というSDGsの考え方も活用した「地域循環共生圏」を提唱しました。 「地域循環共生圏」とは、各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方です。

 「地域循環共生圏」は、農山漁村も都市も活かす、我が国の地域の活力を最大限に発揮する構想であり、その創造によりSDGsやSociety5.0の実現にもつながるものです。「地域循環共生圏」の創造による持続可能な地域づくりを通じて、環境で地方を元気にしていきます。

 第1回勉強会では、環境省の政策や最新の動向を紹介するとともに、先進事例として新地町の官民連携によるスマートコミュニティー事業について紹介し、福島における地域循環共生圏の可能性について考えました。

議事次第(第1回)[PDF42KB]

環境省で福島を元気に! ~地域循環共生圏の創造に向けて~[PDF5,467KB]

地域循環共生圏を目指す新地町脱炭素環境未来まちづくり[PDF4,655KB]

② 第2回【テーマ:環境省の重点施策2020】

 環境省は、これまでの環境政策に加え、第五次環境基本計画(2018年4月閣議決定)で提唱した「地域循環共生圏」の創造や、社会変革を通じて「環境と成長の好循環」を実現するより幅広い政策に挑戦しています。

 第2回勉強会では、2019年12月に決定予定の環境省令和2年度の主要予算(案)等を紹介するとともに、福島での取り組みに関する期待や課題などについて考えました。

議事次第(第2回)

気候変動時代における令和2年度環境省予算案のポイント[PDF11,468KB].pdf

被災地の復興・再生に向けた環境省の取組について①[PDF2,561KB]

被災地の復興・再生に向けた環境省の取組について②[PDF1,451KB]

③ 第3回【テーマ:気候変動枠組条約COP25と我が国の長期戦略】

 1992年に採択された「国連気候変動枠組条約」に基づき、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)が1995年から毎年開催され、世界での温室効果ガス排出削減に向けて、精力的な議論を行ってきました。

 2015年に採択されたパリ協定においては、長期的な温室効果ガスの低排出型の発展のための戦略(以下「長期戦略」という。)を策定、通報することが招請されています。このため、政府は、パリ協定長期成長戦略懇談会(パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会)提言を踏まえ、2019年6月にパリ協定に基づく我が国の長期戦略をとりまとめました。長期戦略では、非連続なイノベーションによる「環境と成長の好循環」の実現を通じて、最終到達点としての「脱炭素社会」を掲げ、今世紀後半のできるだけ早期に実現することを目指しています。

 第3回勉強会では、環境省から気候変動枠組条約COP25と我が国の長期戦略等を紹介するとともに福島県の温暖化対策を紹介し、脱炭素社会について考えていきます。

<開催概要>

日 時:令和2年2月25日(火)16:30~18:00

場 所:環境省福島地方環境事務所5階 5AB会議室

    (福島県福島市栄町11‐25 AXCビル5階)

主 催:環境省

定 員:50名

    ※定員に達しましたので募集を終了いたしました

参加費:無料

講演者:木野 修宏(環境省地球環境局低炭素社会推進室長)

    菅原 加代子氏(福島県生活環境部環境共生課長)

配布資料:議事次第(第3回)[PDF42KB]

     気候変動枠組条約COP25と我が国の長期戦略[PDF4,969KB]

     福島県の温暖化対策の取組[PDF915KB]