報道発表資料
会合では、昨年、POPs条約の対象物質への追加が提案された5物質について、次回会合までに危険性の管理に関する評価案を作成するとともに、新たに提案された5物質について、対象物質への追加に値する健康・環境影響があるかどうかを検討するための文書(リスクプロファイル)案を作成することが決定されました。今後、危険性の管理に関する評価案及びリスクプロファイル案の作成のために、各締約国からの情報提供が要請されています。
POPs条約第8条に基づき、条約対象物質への追加について検討するためのPOPs検討委員会が設置され、その第2回会合が、11月6日(月)~10日(金)、ジュネーブ(スイス)で開催されました。委員会は、我が国の北野大 明治大学教授を含む31名の専門家より構成されています。
会合では、昨年提案された5つの物質について、リスクプロファイルに基づき、条約対象物質への追加に値する人の健康・環境への影響があるかを評価し、次回会合までに危険性の管理に関する評価案を作成することとされました。また、新たに提案された5物質につき、条約対象物質への追加に値する人の健康・環境への影響があるかについて検討することとされました。
昨年提案された5物質については、危険性の管理に関する評価案の作成のために、各締約国からの情報提供が要請されていることから、我が国としても積極的に貢献していくこととしています。条約事務局から要請された情報提供の、具体的な内容は別添のとおりです。
当該情報を有する関係者におかれましては、下記連絡先あてに、環境省又は経済産業省への情報提供をお願いします。なお、その際は情報提供者の連絡先(氏名、所属、電話、FAX、電子メールアドレス)、情報提供物質名を明記の上、平成19年1月26日(金)中に、電子メール、又はFAXで提出してください。
なお、秘密に該当する情報がある場合等、提供情報の内容によっては、条約事務局に提供できない場合がありますので、その旨をご承知ください。
- (連絡、お問い合わせ先)
- 環境省環境保健部環境安全課 担当者:神谷、須賀
電話:03-3581-3351(内線6358)03-5521-8260(直通)
FAX:03-3580-3596
E-mail :ehs@env.go.jp - 経済産業省製造産業局化学物質管理課 担当者:福島、加藤
電話:03-3501-1511(内線3691~5)03-3501-0080(直通)
FAX:03-3580-6347
E-mail :qqhbbf@meti.go.jp
<参考>
- (1)「危険性の管理に関する評価」を作成する物質(注1)
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物質名 主な用途 提案国 クロルデコン 農薬 欧州連合 リンデン(γ-HCH) 農薬 メキシコ ペンタブロモジフェニルエーテル プラスチック難燃剤 ノルウェー ヘキサブロモビフェニル プラスチック難燃剤 欧州連合 パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS) 撥水撥油剤、界面活性剤 スウェーデン - 注1:
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これら5物質については、第3回会合(平成19年)で、社会経済的な情報を考慮し、締約国会議への勧告について検討し、締約国会議(平成20年以降)において条約対象物質への追加について検討・決定します。
- (2)「リスクプロファイル」を作成する物質(注2)
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物質名 主な用途 提案国 短鎖塩素化パラフィン 難燃剤 欧州連合 ペンタクロロベンゼン 農薬、非意図的生成物 欧州連合 オクタブロモジフェニルエーテル プラスチック難燃剤 欧州連合 α-HCH及びβ-HCH リンデンの副生物 メキシコ - 注2:
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これらのうち、α-及びβ-HCHを除く3物質については、第3回会合(平成19年)で健康・環境への影響の有無について検討し、その結果に基づき第4回会合(平成20年)以降に社会経済的な情報を考慮し、締約国会議への勧告について検討、締約国会議(平成21年以降)において条約対象物質への追加について検討・決定します。
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
課長:青木 龍哉(6350)
課長補佐:神谷 洋一(6356)
担当:須賀 義徳(6358)