報道発表資料

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2013年01月28日
  • 地球環境

「第2回カーボン・オフセット大賞」の受賞者の決定について(お知らせ)

  • 低炭素社会の実現に向けて、優れたカーボン・オフセットの取組を行う団体を表彰し、奨励するとともに、具体的な取組事例の紹介を通じて、カーボン・オフセットの意義と取組への理解が社会全体に広く浸透することを目的とした「第2回カーボン・オフセット大賞」が、カーボン・オフセット推進ネットワーク(以下「CO-Net」という。)の主催により、今年度も実施されました。
  • 昨年9月28日から12月10日まで取組案件の応募を行った結果、55件の応募があり、この度、環境大臣賞(1団体)、経済産業大臣賞(1団体)、優秀賞(3団体)、奨励賞(5団体)及び特別賞(1団体)が決定しましたので、お知らせいたします。
  • 受賞団体については、2月6日(水)に東京国際フォーラムにて開催される「カーボン・マーケットEXPO 2013 [動き出す!未来が求める地球温暖化対策~ともに目指す2020年~ ]」にて表彰、その取組内容を紹介いたします。なお、受賞団体の取組案件はCO-Net事務局の特設ホームページでも紹介しておりますので、御参照ください(http://www.carbonoffset-network.jp/news.html?id=304)。

1.環境大臣賞 受賞団体(1団体)

株式会社環境思考・三重県大台町
 「森のエコステーション活動を大台町J-VERクレジットでオフセットする取り組み」

 エコステーションに持ち込まれたリサイクル資源の種類と量に応じて付与されるポイントを活用して、リサイクル品を持ち込む際の自動車の利用に伴うおおよそのCO2排出量を「見える化」した上で、オフセットする取組。使用されるクレジットは地元の三重県大台町の森林吸収系J-VERによるものであり、付与されるポイントは、地元商店街などでの買い物券、日本赤十字などの義援金にも活用ができることから、地域の自治体、住民、地元企業が深く関与しながら資源回収・リサイクルの促進ができるとともに、地元の森林資源の保全や地域振興にもつながるなど、カーボン・オフセットの普及に大きく寄与すると認められ、環境大臣賞の受賞となりました。

2.経済産業大臣賞 受賞団体(1団体)

ユニ・チャーム株式会社
 「『東日本大震災復興支援国内クレジット活用スキーム』による被災地支援」

 株式会社ツルハのドラッグストアで購入されたユニ・チャーム商品の購入代金の一部で、株式会社ツルハが創出した国内クレジットを購入し、東日本大震災の被災地にある福島工場における約1ヶ月分のCO2排出量をオフセットする取組。メーカー、小売業者、顧客が協力し、国内クレジットを活用して被災地の復興支援を行った新たなビジネスモデルとして、カーボン・オフセットの普及に大きく寄与すると認められ、経済産業大臣賞の受賞となりました。

3.優秀賞 受賞団体(3団体)

株式会社デコス
 「近くの山の木でつくる、省CO2で心地よい木の家プロジェクト」

 建築用断熱材の「原材料調達」「生産」「流通」の各段階において、輸送等の効率を改善、さらにライフサイクル全体でのCO2排出量をオフセットする取組。CFP(カーボンフットプリント)取得企業の展開事例。

日本興亜損害保険株式会社
 「幅広い事業活動を対象としたカーボン・ニュートラル」

 事業の上流から下流まで、バリューチェーンにおけるCO2排出量の算出基準を策定するなど、営業・出張、紙・印刷の使用、物流、廃棄などの事業活動に伴う間接的なCO2排出量までをオフセットする取組。カーボン・ニュートラルの先進的な事例。

一般社団法人日本野球機構
 「日本の森を守る、東北復興を支援する、温暖化を防止する『NPB Green Baseball Project』」

 プロ野球公式戦の試合開催における空調・照明等使用によるCO2排出量のうち、9回終了時点での目標時間を超過した分をオフセットする取組。あわせてプロスポーツ界初となる温暖化防止の観点からのルール改正を行い、その定着を図った。

4.奨励賞 受賞団体(5団体)

イワヤ株式会社
 「事業活動のカーボン・ニュートラル化」

 企業活動から排出されるCO2排出量の全量をオフセットする取組。カーボン・ニュートラルに取り組む中小企業のパイオニア。

サンメッセ株式会社
 「被災地支援型・地産地消型カーボン・オフセット等のカーボン・オフセット印刷の普及・啓発活動」

 3年間でのべ47件(オフセット量76トン)に上る印刷物(91.3万部)をオフセットした取組。

株式会社谷沢製作所
 「タニザワエコアプローチ」

 使用後のヘルメット帽体を燃料ガスに転換し、空調に用いることに加え、カーボン・オフセットすることにより「CO2ゼロ工場製ヘルメット」を製造する取組。

東京都市大学等々力中学校・高等学校
 「中学2年間の学びを活かす、アクションはじめの一歩プロジェクト」

 土曜理数系プログラム「環境」の授業実施日を対象に、校舎の利用に伴うCO2排出量をオフセットする取組。

横浜市資源リサイクル事業協同組合
 「環境絵日記による小学生のカーボン・オフセット~小学生と考える環境問題~」

 地球温暖化防止といった環境問題に関する取組を絵日記のテーマとして取り上げ、環境絵日記1作品につき1kgをカーボン・オフセットする取組。

5.特別賞 受賞団体(1団体)

日本郵便株式会社
 「カーボンオフセット寄附金付はがきによるカーボン・オフセットの大規模な実施/普及推進/オフセット・クレジット創出支援活動」

 カーボンオフセット寄附金付はがきに付加された寄附をもとにクレジットを取得し、購入者の生活からのCO2排出量を寄附金額に応じてオフセットする取組。

 受賞団体を含めた、第2回カーボン・オフセット大賞1次審査通過案件については、CO-Net事務局の特設ホームページ(http://www.carbonoffset-network.jp/award/apply_results.html)を御覧ください。

6.授賞式について

 授賞式については、2月6日に東京国際フォーラムにて開催される「カーボン・マーケットEXPO 2013 [動き出す!未来が求める地球温暖化対策~ともに目指す2020年~ ]」の中で行います。

 

<授賞式概要>

日時:
2月6日(水) 12:30~13:30
場所:
東京国際フォーラム 展示ホール1内メインセミナー会場
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
TEL:(03)5221-9000(代表)
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
JR線・東京メトロ有楽町線有楽町駅より徒歩1分
JR線・東京メトロ丸ノ内線東京駅より徒歩5分
(JR京葉線東京駅とB1地下コンコースにて連絡)
内容:
開会挨拶
表彰状授与
審査委員講評(奥真美 首都大学東京教授)
受賞団体の事例紹介

<入場料>

無料(事前登録制)
 授賞式参加を希望される方は、以下のウェブサイト(カーボン・マーケットEXPO 2013参加申込ウェブサイト)より、御登録をお願いいたします。当日は申込完了後にメール配信する参加票を御持参下さい。登録なしでの入場も可能ですが、EXPO全体のカーボン・オフセットを実施するため、受付時に必要情報等の記入をお願いすることになります。会場受付での円滑な入場を確保する観点から、できる限り事前の参加登録をお願いいたします。

○カーボン・マーケットEXPO 2013参加申込用ウェブサイト
http://www.j-cof.go.jp/temporary/carbonmarket_expo_201302.html

<取材>

 マスコミ関係者の取材希望(当日のカメラ撮影等含む)はこちらへ御連絡ください。

○カーボン・マーケットEXPO 2013開催事務局
担当:秋山・横山・野地
TEL:03-5776-0402 / E-mail:carbonexpo@oecc.or.jp

<主催>
カーボン・オフセット推進ネットワーク(CO-Net)
TEL:03-5776-1223 / FAX : 03-5472-0144
<後援>
環境省、経済産業省、農林水産省
<協力>
一般社団法人海外環境協力センター

7.参考

 カーボン・オフセットに関する情報については、以下のホームページに掲載しています。

○環境省
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html

○カーボン・オフセット制度(事務局:気候変動対策認証センター)
http://www.jcs.go.jp/index.html

○オフセット・クレジット(J-VER)制度(事務局:気候変動対策認証センター)
http://www.j-ver.go.jp/

○カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)
http://www.j-cof.go.jp/index.html

○カーボン・オフセット推進ネットワーク(CO-Net)
http://www.carbonoffset-network.jp/

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8246
   室長   :奥山 祐矢 (内線6737)
   室長補佐:三好 一樹 (内線6785)
   担当   :金本 和也 (内線6769)