報道発表資料

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2011年12月13日
  • 地球環境

平成22年度のフロン回収・破壊法に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン類回収量等の集計結果について(お知らせ)

 
 「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」(以下「フロン回収・破壊法」という。)に基づく第一種特定製品(業務用エアコン及び業務用冷蔵・冷凍機器。以下「業務用冷凍空調機器」という。)からのフロン類の平成22年度回収量等の集計結果をまとめました。
 
 平成22年度において、回収されたフロン類の量は約3,895トン(対前年度比約294トン増)、フロン類を回収した業務用冷凍空調機器の台数は約116万台(対前年度比約0.8万台減)でした。
 
 環境省では、今後ともフロン回収・破壊法施行の徹底を図り、経済産業省や都道府県等と連携してフロン類の回収の促進等に努めます。また、今後のフロン類等のさらなる排出抑制に向けての検討を進めます。
1.
平成22年度に回収されたフロン類の量は約3,895トン(対前年度比約293トン増。以下、括弧内は対前年度比。)、 回収された業務用冷凍空調機器の台数は約116万台(約0.8万台減)であり、それらの内訳は以下のとおりです。
・機器の廃棄時等:約2,396トン(約206トン増)、約91万台(約2万台減)
・機器の整備時 :約1,498トン(約88トン増)、約26万台(約1万台増)
2.
このうち、廃棄時等回収についてみると、回収量及び回収台数は前年度と比べてそれぞれ約206トン増加(約9%増)及び約2万台減少(約3%減)していますが、この要因としては、 ビル解体等大口工事の増加(建築物の除却実績は床面積で前年度比12%増)等が影響したのではないかと考えられます。
3.
冷媒の種類別では、オゾン層破壊物質であるCFC(クロロフルオロカーボン)、 HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)からHFC(ハイドロフルオロカーボン)への代替が進んでいることに伴い、 HFCの回収量及び回収台数は前年度に比べてそれぞれ約84トン増加(約11%増)及び約3万台増加(約5%増)しています。
4.
このように、業務用冷凍空調機器に係るフロン類の回収は着実に実施されていますが、 廃棄時等のフロン類回収率でみると約3割と推定され、依然として低い水準で推移しているため、引き続き回収徹底の取組を進めることが必要です。
5.
このため、環境省では、経済産業省や都道府県等と連携しつつ、フロン回収・破壊法の周知徹底と施行強化にさらに取り組んでまいります。 また、本年7月から中央環境審議会地球環境部会フロン類等対策小委員会及び産業構造審議会化学・バイオ部会地球温暖化防止対策小委員会の合同会議において、 今後のフロン類等の排出抑制に関して総合的な検討が進められているところであり、その検討等を踏まえて具体的な促進策について検討してまいります。
<本発表資料のお問い合わせ先>
環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン等対策推進室
電話:03-5521-8329(直通)
経済産業省製造産業局化学物質管理課オゾン層保護等推進室
電話:03-3501-4724(直通)

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン等対策推進室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8329
室長 高澤 哲也(内6750)
補佐 津田  稔 (内6736)
担当 木村 仁美(内6753)

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