報道発表資料

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2022年05月31日
  • 再生循環

令和4年度 地方公共団体及び事業者等による食品廃棄ゼロエリア創出の推進モデル事業等の採択結果について

1.環境省では、食品ロス削減と食品リサイクルを実効的に推進するための先進的事例を創出し広く情報発信・横展開を図ることを目的に、食品廃棄ゼロエリア創出の推進モデル事業等を実施する地方公共団体や事業者等を募集しました。

2.その結果、以下の4部門について合計9件の事業を採択、支援することになりました。
・部門Ⅰ(食品廃棄ゼロエリア創出モデル事業):3件
・部門Ⅱ(mottECO導入モデル事業):2件
・部門Ⅲ(食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業):2件
・部門Ⅳ(学校給食における食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業):2件

■ モデル事業の概要と目的

 環境省では、食品ロス削減と食品リサイクルを実効的に推進するための先進的事例を創出し、広く情報発信・横展開を図ることを目的に、食品廃棄ゼロエリア創出モデル事業、mottECO導入モデル事業、食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業、学校給食における食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業を実施する地方公共団体や事業者等を募集しました。(http://www.env.go.jp/press/110632.html

 

 本事業では、地方公共団体や事業者等が実施する食品ロス削減及び食品リサイクル等に関する先進的取組について、環境省が技術的・財政的な支援を行うとともに、その効果を取りまとめ、他の地域への普及展開を図ります。

■ 採択結果

それぞれの部門で事業の有効性、事業としての発展性・波及性、事業の具体性・実現可能性・継続性の観点から、有識者による審査委員会の審査を経て、以下のモデル事業を採択しました。、

部門Ⅰ(食品廃棄ゼロエリア創出モデル事業):3件

 ・公益財団法人Save Earth Foundation
 ・エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社
 ・学校法人 藍野大学

部門Ⅱ(mottECO導入モデル事業):2件
 ・株式会社セブン&アイ・フードシステムズ、ロイヤルホールディングス株式会社、
   SRSホールディングス株式会社、日本ホテル株式会社
 ・株式会社ハジメフーズ

部門Ⅲ(食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業):2件
 ・株式会社ドール
 ・一般社団法人 食品ロス・リボーンセンター

部門Ⅳ(学校給食における食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業):2件
 ・
滋賀県大津市
 ・三重県

■ モデル事業の概要

部門Ⅰ(食品廃棄ゼロエリア創出モデル事業)

事業主体 事業の名称 事業の概要
公益財団法人Save Earth Foundation 食品廃棄ゼロ京都プロジェクト
「食品ロスゼロ×食品リサイクル100%」

地域の店舗・施設、京都大学、京都市と連携し、「食品残さ・食品ロス計量による発生抑制と原因の特定」「CO2削減をも配慮した食品残渣の共同回収・リサイクルの取組」「食べ残しゼロ啓発」等の食品廃棄削減や共同食品リサイクルループの構築に取り組み、「食品ロスゼロ×食品リサイクル100%」を目指す。

エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 地域とともに実現する食品廃棄ゼロエリアプロジェクト

食品スーパー、イズミヤの店舗から出る食品廃棄物をアップサイクル(加工食品)やリサイクル(堆肥化)を図りゼロループ構築を目指すとともに、関係者と連携した新しいアプローチの開発、地域の住民と協働で創出した食品廃棄物削減のアイデア実証を行うことで、地域における食品ロス削減の機運を醸成し、食品廃棄ゼロエリア創出を目指す。

学校法人 藍野大学 AINO TOWN食品廃棄ゼロエリア創出プロジェクト

藍野大学のキャンパス内で、パネルや冊子での意識の涵養、学生に対するフードドライブ活動・フードパントリー活動、食堂での売れ残り弁当の安価での販売等の食べ残しをしない取組や生ごみ処理機導入により、食品ロスの削減とともに、学生食堂での食品廃棄ゼロエリア創出を目指す。

 

部門Ⅱ(mottECO導入モデル事業)

事業主体 事業の名称 事業の概要
株式会社セブン&アイ・フードシステムズ、ロイヤルホールディングス株式会社、SRSホールディングス株式会社、日本ホテル株式会社

パートナーシップによる mottECO 導入事業者拡大とツール普及スキームの構築、及び、業界、自治体、教育機関と連携した啓発活動による mottECO 普及促進

業態を超えてmottECOの取組を推進するため、パートナーシップを組み、告知ツールや、FSC認証紙製の専用の持ち帰り容器等の共同制作・共同購入、大学や高校等の教育機関、自治体等への啓発活動等を実施し、mottECOの普及促進を図る。

株式会社ハジメフーズ ECO パスポートの導入して、mottECO プロジェクトをお客さまと地域にもっと広げて継続しよう!

食事券や持ち帰りエコ保冷バック等の特典が付いた有料会員制度の構築と啓発を行い、食べ残しの持ち帰り行動(mottECO)の推進を図る。持ち帰り用の容器として脱プラ容器、リユース容器等の導入等を行う。

 

部門Ⅲ(食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業)

事業主体 事業の名称 事業の概要
株式会社ドール ドールバナナ エシカルバリューチェーンプログラム

プラスチック包材・容器を使用しない商品の販売、消費者が必要な分量購入する「量り売り」の推進、家庭の食品廃棄物によるコンポストづくりのプログラム化について実証試験を行い、バナナ販売店舗チェーンや消費者への「食品廃棄ロスゼロ」の意識啓発を図る。

一般社団法人 食品ロス・リボーンセンター 災害備蓄食品の中で液体ミルクをトリガーにする食品ロス問題解決の取組み

備蓄量の適正量の把握、備蓄管理環境と品質の実測、寄贈品に対する意識調査を行い、災害備蓄食品液体ミルクの食品ロスに対する課題解決を目指す。また液体ミルクを契機に、備蓄食品全般の食品ロスの問題解決を目指す。


 

部門Ⅳ(学校給食における食品リサイクル推進・食品ロス削減モデル事業)

事業主体 事業の名称 事業の概要
滋賀県大津市 「Fun to Eat 楽食(たのしょく)」学校給食の残食削減に向けた取り組み

地場産業をいかした給食の献立の開発、各学校で活用できる食材の魅力や食品リサイクルの仕組みなどを伝える食育用動画教材や食育啓発資料作成等を行い、食育のアプローチから学校給食の残食削減に取り組む。

三重県

伊賀つばさ流 

~エコざんまいの巻~

田植え・収穫体験、漁業関係者による出前授業、残食量調査など食の体験を通じ、食への感謝や楽しさの意識を啓発し、学校給食の残食削減に取り組むとともに、調理時の食品廃棄物の削減や再利用(肥料化)等に取り組む。

 

 

 

以 上

連絡先

環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-6205-4946
室長
平尾禎秀 (内線 5225)
室長補佐
金井信宏 (内線 5230)
担当
間瀬宏和 (内線 5245)
担当
佐々木拓也 (内線 5240)