報道発表資料

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2022年05月09日
  • 自然環境

北海道の死亡野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性について(野鳥国内100,101例目)

北海道札幌市で令和4年4月28日(木)に、羅臼町で4月25日(月)に、回収されたハシブトガラス等の死亡野鳥計2例3羽について、簡易検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されました。
上記の2例3羽について、それぞれ鳥取大学及び北海道大学で遺伝子検査を実施したところ、5月9日(月)に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された旨の報告がありました。

1.経緯

・ハシブトガラス(野鳥国内100例目)について

4月28日(木)

・ 北海道札幌市でハシブトガラス2羽の死亡個体を回収

 

・ 簡易検査を実施したところ、2羽からA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認

・ 回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化

5月9日(月)

・ 鳥取大学において遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出

・オジロワシ(野鳥国内101例目)について

4月25日(月)

・ 北海道羅臼町でオジロワシ1羽の死亡個体を回収

 

・ 簡易検査を実施したところ、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認

・ 回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化

5月9日(月)

・ 北海道大学において遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出

2.今後の対応

  • 北海道では、野鳥監視重点区域内における野鳥でのウイルスの感染範囲の状況把握、感染源の推定や更なる感染拡大を防止するための基礎情報を得ることを目的とした緊急調査(鳥類調査、死亡野鳥調査等)を実施しており、引き続き、野鳥の監視を継続します。
  • 野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは、令和3年11月11日付けで最高レベルの「対応レベル3」に引き上げており、全国での野鳥の監視強化を継続します。

3.留意事項

(1)鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、周辺地域のみならず国民の皆様におかれては、冷静な行動をお願いします。

 

(2)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場に御連絡ください。

(参考)野鳥との接し方について

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf

 

【取材について】

現場での取材は、ウイルスの拡散や感染を防ぐ観点から、厳に慎むようお願いします。

 

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html)

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html)

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
東岡 礼治 (内線 6470)
室長補佐
村上 靖典 (内線 6675)
専門官
庄司 亜香音 (内線 6473)
係長
福田 真 (内線 6670)

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