報道発表資料

この記事を印刷
2020年12月15日
  • 地球環境

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第53回総会の結果について

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第53回総会が、令和2年12月7日(月)から14日(月)にかけて、オンラインで開催されました。今次総会では、IPCCの予算についての議論がなされました。

1.概 要

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第53回総会が、令和2年12月7日(月)から14日(月)にかけて、オンラインで開催されました。今次総会では、IPCCの予算について議論され、2020年予算の修正及び2021年予算案が承認されました。

日時   令和2年12月7日(月)から14日(月)までの8日間

開催方式 オンライン

出席者  各国政府の代表、世界気象機関(WMO)、国連環境計画(UNEP)、気候変動枠組条約(UNFCCC)等の国際機関等の関係者が出席しました。我が国からは、環境省から2名出席しました。

2.今次総会開催の経緯

IPCC第53回総会は、2020年10月にナイロビ(ケニア)において開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大を受け、12月に延期し、予算のみを議題としてオンライン方式で開催されることとなりました。

3.次回以降の総会の予定

2021年から2022年にかけて、第6次評価報告書(AR6)及び統合報告書が承認・受諾される予定です(第54回総会~第57回総会)。ただし、新型コロナウィルスの影響により、日時や開催方式等は未定となっています。

参考

IPCCとは

◆国連環境計画(UNEP)及び世界気象機関(WMO)により1988年に設立された政府間機関。

◆報告書の作成には、世界各国の研究者数千名が参加。

◆地球温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な見地から包括的な評価を政策決定者等に提供。

◆総会においては、成果物である報告書の承認、今後の活動方針の検討等が行われる。

◆総会の下、第1作業部会(自然科学的根拠)、第2作業部会(影響・適応・脆弱性)、第3作業部会(緩和策)、インベントリ・タスクフォース(排出量算定方法の開発・改善を担う)が置かれている。

IPCC評価報告書

◆これまで5回(第5次評価報告書(AR5)は2013-2014年公開)にわたり評価報告書を作成・公表。

◆国際交渉、各国の政策決定の基礎となる科学的知見を提供してきた。

◆現在第6次評価報告書(AR6)公表に向けた作業が進行中。

連絡先

環境省地球環境局総務課脱炭素化イノベーション研究調査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8247
  • 室長中島 恵理(内線 6730)
  • 室長補佐足立 宗喜(内線 7761)
  • 担当須藤 大地(内線 6732)