報道発表資料
1.背景
平成30年9月、我が国において、豚・イノシシに感染・伝播する伝染病であるCSF(豚コレラ)が26年振りに発生し、野生イノシシにおいても感染が確認されるとともに、さらにその拡大が確認されています。
CSF対策として野生イノシシの捕獲強化を図っていくことが重要となっている一方で、捕獲行為には、野生イノシシへの接触を通じて、CSFウイルスの拡散リスクが伴うことから、捕獲した個体を適切かつ確実に処理するとともに、衣服や猟具、車両等に付着したウイルスを非意図的に感染確認区域外へ持ち出すことがないよう、捕獲従事者及び狩猟者の防疫措置の実施について徹底する必要があります。
2.防疫措置の手引きの目的
本手引きは、「CSFに関する特定家畜伝染病防疫指針」及び「ASF(アフリカ豚コレラ)に関する特定家畜伝染病防疫指針」を始めとした既存の関連指針を踏まえつつ、指定管理鳥獣捕獲等事業や許可捕獲、狩猟を実施するに当たって効果的な防疫措置を整理し、都道府県等が捕獲従事者や狩猟者への周知徹底を図る際に参照する資料として作成したものです。
なお、本手引きで示した防疫措置は、ASFに関する防疫措置としても活用できるように配慮し、作成しています。
3.防疫措置の手引きの概要
(1)はじめに
本手引きの背景と目的、防疫措置が求められる捕獲事業等を記載しています。
(2)CSF及びASFに関する基礎情報
CSF及びASFに関する既往知見等の基礎情報を記載しています。
(3)野生イノシシにおけるCSF対策のための区域区分
防疫措置の実施に当たっての区域区分と区域区分に応じた防疫措置の考え方、死亡イノシシを発見した場合の対応を記載しています。
(4)捕獲作業における防疫措置
野生イノシシの一般的な捕獲作業と各作業で実施する防疫措置の流れを記載しています。
(5)防疫措置の方法
捕獲作業で実施する防疫措置の方法を具体的な例とともに記載しています。
(6)死亡イノシシを発見した際の防疫措置
死亡イノシシを発見した場合の作業の流れと各作業で実施する防疫措置の流れを記載しています。
関連Webページ
・野生イノシシにおけるCSF(豚コレラ)の確認に伴う環境省の対応について
(https://www.env.go.jp/nature/choju/infection/infection_swine.html)
添付資料
連絡先
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8285
- 室長川越 久史(内線 6470)
- 企画官中山 直樹(内線 6685)
- 室長補佐西野 雄一(内線 6675)
- 係長中山 裕貴(内線 6474)