報道発表資料
アジア開発銀行(ADB)は12月8日(現地時間)、二国間クレジット制度(JCM)日本基金を活用した第二号案件として、カンボジア王国バッタンバンにおける先進的な省エネ型排水処理プラントのプロジェクトを承認しました。
環境省は、先進的な低炭素技術のアジア途上国への普及を促すため、平成26年度からADBにJCM日本基金を設置し、JCMでのクレジット化を進めています。
今後、環境省とADBは、カンボジア王国と連携し、本プロジェクトのJCMプロジェクト登録に向けた手続を進めていく予定です。
環境省は、先進的な低炭素技術のアジア途上国への普及を促すため、平成26年度からADBにJCM日本基金を設置し、JCMでのクレジット化を進めています。
今後、環境省とADBは、カンボジア王国と連携し、本プロジェクトのJCMプロジェクト登録に向けた手続を進めていく予定です。
1.経緯
環境省は、導入コスト高から、アジア開発銀行(ADB)のプロジェクトで採択が進んでいない先進的な低炭素技術がプロジェクトで採用されるべく、平成26年度からADBに設立したJCM日本基金に資金を拠出し、当該技術の追加コストを軽減することで、アジア途上国における先進的な低炭素技術の普及・拡大に貢献するとともに、JCMでのクレジット化を目指している。
本プロジェクトのうち、バッタンバンの排水処理システムの整備プロジェクトにおいて、JCM日本基金を活用して先進的省エネ型排水処理システムを導入することとした。これにより、本プロジェクトは、JCM日本基金を活用した第2号案件となる。
2.JCM日本基金の承認プロジェクトの概要
(1)プロジェクト実施国・地域
カンボジア王国バッタンバン
(2)導入技術概要
先進的省エネ型排水処理システム
(3)想定される排出削減量
約6,000tCO2/年
(参考)二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)
途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するもの。我が国は現在、17か国(モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ、フィリピン)との間で二国間クレジット制度を実施している。
(参考サイト https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/index.html)
以上
- 連絡先
- 環境省地球環境局国際連携課国際協力室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8248
室長 杉本 留三(内線 6765)
室長補佐 永長 大典(内線 6764)
担当 井上 彩子(内線 6767)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成26年6月25日
- アジア開発銀行における二国間クレジット制度日本基金の設置と環境協力覚書の署名について(お知らせ)
- 平成27年3月23日
- アジア開発銀行による二国間クレジット制度日本基金を活用した第一号案件の承認について