報道発表資料

平成28年10月24日
地球環境
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「第5回アジア太平洋気候変動適応フォーラム2016」の開催結果について

「第5回アジア太平洋気候変動適応フォーラム2016」が「気温上昇を2度までにおさえる世界に適応し、生活する」のテーマの下で、10月17日(月)~19日(水)の3日間にわたりスリランカのコロンボにおいて開催されました。
フォーラムは、スリランカ政府によるイベント「スリランカ・ネクスト:ブルーグリーンの時代」のメインイベントとして開催され、50カ国から政策決定者、実務者、研究者、一般市民等総計1,000名を越える出席者があり、気候変動適応に関するテーマについて活発な議論が行われました。

1. 第5回アジア太平洋気候変動適応フォーラム(APANフォーラム)概要

気候変動への適応については、2015年12月に合意されたパリ協定において、温室効果ガス削減に並ぶ課題として重要性が確認され、知見共有の強化が合意された。

本フォーラムは、シリセーナ・スリランカ大統領兼マハウェリ川開発・環境大臣の主導によるイベント「スリランカ・ネクスト:ブルーグリーンの時代」のメインイベントとして、「気温上昇を2度までにおさえる世界に適応し、生活する~政策と現場のギャップを埋めるには~」のテーマの下、以下の議論が行われた。

  • 気候変動への適応計画
  • 適応のため資金
  • 気候に強靭な開発
  • 多様な関係者による学び合い

日時:2016年10月17日(月) ~19 日(水)

会場:バンダラナイケ国際会議場(コロンボ、スリランカ)

主催:スリランカ・マハウェリ川開発・環境省、アジア太平洋適応ネットワーク(APAN)

協力:日本国環境省、国連環境計画(UNEP)、アジア開発銀行(ADB)、 国連開発計画(UNDP)、世界適応ネットワーク(GAN)、気候変動枠組条約(UNFCCC)他

2. 出席者

アジア太平洋地域を中心に50か国から、政策決定者、実務者、研究者、NGO 、報道関係者等、スリランカ・ネクスト全体に約1,000人が参加した。

環境省からは、シリセーナ・スリランカ大統領が出席した公式セレモニーの場で梶原環境省地球環境審議官が来賓挨拶を行った。挨拶では、ブルー(海洋)とグリーン(環境)をもとに持続可能な開発を目指すスリランカ政府による「スリランカNEXT」イベント開催の祝辞、日本国が第1回目から支援を行ってきているAPANフォーラムがアジア・太平洋地域で、定着・成長していること、我が国は適応計画に基づき国内外で活動を進めていること等を述べた。

APANの代表として渡邊中央大学機構教授から、APAN及びその傘となる世界適応ネットワーク(GAN)の活動に期待する旨の挨拶があった。この他我が国からは、環境省職員、埼玉県、茨城大学、地球環境戦略研究機関(IGES)及び関連機関・企業から、途上国への気候変動影響評価及び適応計画策定の協力に関する情報共有や議論が行われた。

3. 主な成果

[1] パリ協定において合意された気候変動への適応計画とその活動を推進していくために、気候変動に対する優れた活動や課題、機会に関する知見や情報を広く共有することが必要である。このために、本フォーラムが重要であることが認識された。

[2] 適応計画に関する法的枠組みや政治的イニシアティブの重要性、適応の予算を主流化させる手法、気候変動に強靭かつ持続的な開発や、幅広い分野の関係者を巻き込んだ活動の重要性が確認された。

[3] 市民や地方自治体レベルの活動を国家レベルに拡大するボトムアップの流れと、国家政策を市民レベルに普及させていくトップダウン手法のバランスを保つことの重要性が議論された。

[4] また、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)で実施中の適応に関する研究紹介が行われたほか、GANを通じてアジア太平洋の知見を域外の関係者や気候変動枠組条約(UNFCCC)等の国際機関と共有・協働する重要性が確認された。

連絡先
環境省地球環境局総務課気候変動適応室
直通 03-5521-8247
代表 03-3581-3351
室長 :竹本 明生 (内線 6730)
専門官:星野 ゆう子(内線 7727)
専門官:熊丸 耕志 (内線 7727)

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