報道発表資料

平成28年4月22日
自然環境
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生物多様性条約第20回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA20)及び第1回条約実施補助機関会合(SBI1)の開催について(お知らせ)

生物多様性条約第13回締約国会議(COP13)の各議題について検討を行う第20回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA20)及び第1回条約実施補助機関会合(SBI1)が、それぞれ4月25日(月)~4月30日(土)及び5月2日(月)~5月6日(金)に、モントリオール(カナダ)で開催されます。
 SBSTTA20では、海洋生物多様性の保全や農林水産業を含むセクター横断的な生物多様性の主流化等について議論し、条約の実施状況について科学技術的な見地から締約国会議(COP)等に対して助言を行います。SBIは今次会合が第一回目の会合であり、能力構築や資源動員、他の条約等との協力等により、いかに条約の実施を促すか検討します。
 議論の結果は、本年12月にカンクン(メキシコ)にて開催予定のCOP13等に向けた勧告となる予定です。

1.第20回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA20)(注1)の概要

○会議名称

日本語: 第20回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA(サブスタ)20)

英 語: Twentieth meeting of the Subsidiary Body on Scientific, Technical and Technological Advice

○開催期間:平成28年4月25日(月)~4月30日(土)

○場所:モントリオール(カナダ)

○主な議題:

  • 海洋及び沿岸の生物多様性

  • 花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するIPBES(注2)による評価のレビュー

  • GBO 5(地球規模生物多様性概況第5版)及び生物多様性条約第6回国別報告書に関するガイドライン、及び愛知目標に向けた進捗を評価するための指標

  • 農林水産業を含む、セクター横断的な生物多様性の主流化 等

○期待される成果:

  • 「生態学的・生物学的に重要な海域(EBSA)」(※)の抽出に係るワークショップ報告書の結果を踏まえた今後の取組や、冷水域における生物多様性及び酸性化に関する計画の提案

  • IPBESの「花粉媒介者、花粉媒介と食料生産」に関する評価結果の政策への活用の提案

  • 生物多様性条約第6回国別報告書に関するガイドライン等の提案

  • 農林水産業や養殖業における生物多様性の主流化に向けた取組の提案 等

【本会合の公式ウェブサイト】 https://www.cbd.int/doc/?meeting=SBSTTA-20

(注1)科学技術助言補助機関(SBSTTA: Subsidiary Body on Scientific, Technical and Technological Advice: SBSTTA)

  • 生物多様性条約第25条に基づいて設立された。

  • 条約の実施状況について科学技術的な見地から締約国会議(COP)及び他の補助機関に対して助言を行うことを任務とする。

(注2)生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES: Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)

  • 国連総会にIPBES早期設立の検討を奨励したCBD-COP決定Ⅹ/11を契機に、20124月に設立された。

  • 生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化することを目的とし、科学的評価、能力養成、知見生成、政策立案支援の4つの機能を活動の柱とする。気候変動で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)と呼ばれることもある。

※生態学的・生物学的に重要な海域(EBSA)

 生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)の決定において、EBSAの抽出が位置づけられるとともに、抽出のための基準が示され、地球上の海域のEBSA抽出がCBD事務局の主導で進められてきました。

 なお、我が国においても同様の基準を用いて、我が国管轄権内の海域を対象に「生物多様性の観点から重要度の高い海域」を抽出する作業を実施し、321の海域を抽出しました。また、平成13年度に抽出した「日本の重要湿地500」についても、一部「生物多様性の観点から重要度の高い海域」の抽出検討の対象範囲が重なることから、本海域の抽出に併せて見直しを実施し、あらたに「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」として633の湿地を抽出しました。

 「生物多様性の観点から重要度の高い海域」及び「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」については、次のウェブサイトに掲載しておりますので、併せてお知らせします。

・生物多様性の観点から重要度の高い海域 

http://www.env.go.jp/nature/biodic/kaiyo-hozen/kaiiki/index.html

・生物多様性の観点から重要度の高い湿地

http://www.env.go.jp/nature/wetland/index.html

2.第1回条約実施補助機関会合(SBI1)(注3)の概要

○会議名称

日本語: 第1回条約実施補助機関会合(SBI1)

英 語: First meeting of the Subsidiary Body on Implementation

○開催期間:平成28年5月2日(月)~5月6日(金)

○場所:モントリオール(カナダ)

○主な対象分野:

  • 条約実施状況のレビュー

  • 条約実施の強化のための戦略的活動

  • 条約実施に向けた支援の強化

  • 条約と議定書の運営(構造と手続きの効率性の改善)

○期待される成果:

  • 愛知目標の達成に向けた、各主体における生物多様性の主流化のための方法の提案

  • 能力構築の促進・支援に関する短期行動計画の提案

  • 愛知目標の達成のための資源動員目標の履行状況、各国の資源動員報告の分析結果についての報告、今後の進捗報告等についての検討

  • SBIの運営規則の提案 等

 

【本会合の公式ウェブサイト】 https://www.cbd.int/doc/?meeting=SBI-01 

(注3)条約実施補助機関(SBI: Subsidiary Body on Implementation)

  • CBD-COP決定Ⅻ/26により、条約の構造とプロセスを効率化するために設立された。

  • 生物多様性条約第23条第4項に従い、条約の実施を常に評価する上で締約国を支援することを目的として、生物多様性条約、並びにカルタヘナ議定書及び名古屋議定書の実施状況について科学技術的な見地以外の観点からCOP及び補助機関に対して助言を行うことを任務とする。

3.環境省関連のサイドイベント

  • SBSTTA20

<SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI):他分野における生物多様性の主流化を目指した知識の収集及び戦略的利用>

 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、環境省及び公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の共催で、4月26日(火)に開催予定。

 IPSIメンバーから収集した事例の分析を始め、IPSI協力活動であるSATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)やGEF-SATOYAMAプロジェクトによる効果的なプロジェクトのための資金提供等について共有予定。

  • SBI1

<生物多様性条約実施の強化に向けた戦略的アクション:SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)のアフリカ及びアジアの取り組みを通じて>

 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、環境省及び公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の共催で、5月3日(火)に開催予定。

 昨年8月にガーナ・アクラにて開催されたアフリカ地域会合及び本年1月にカンボジア・シェムリアップで開催された第6回IPSI定例会合での取り組みを紹介予定。

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
代  表:03-3581-3351
直  通:03-5521-8274
課  長:鳥居 敏男 (内 6430)
専 門 官:柳谷 牧子 (内 6492)

生物多様性地球戦略企画室
代  表:同上
直  通:03-5521-8275
室  長:中尾 文子 (内 6480)
室長補佐:大澤 隆文 (内 6485)
主  査:林  優里 (内 6482)

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