報道発表資料

平成27年2月16日
地球環境
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第6回「環境的に持続可能な都市ハイレベルセミナー」の開催結果について

 日本国環境省とマレーシア政府は、平成27年2月9日から10日、マレーシアのジョホールバルにおいて、「第6回環境的に持続可能な都市ハイレベルセミナー」を開催しました。本セミナーでは、持続可能な都市実現に向け、アジア各国や都市の取組み状況について活発な意見交換が行われるとともに、今後の活動方針について、行動計画の策定等が提案され、参加者の賛同を得ました。

1.概要

開催日時:平成27年2月9日(月)~10日(火)

開催場所:マレーシア ジョホールバル

主  催:マレーシア、日本、カンボジア、ASEAN事務局、ASEAN ESCワーキンググループ

参  加:

 東アジア首脳会議環境大臣会合参加国をはじめ、自治体、国際機関等から約250名が参加しました。日本からは関環境省地球環境審議官他が出席しました。

2.経緯

 平成20年にベトナムで開催された第1回東アジア首脳会議(EAS)環境大臣会合において、EAS諸国における環境協力の優先活動分野として「環境的に持続可能な都市(ESC)」が決定されました。

 かかる決定を踏まえ、我が国のイニシアティブにより、平成22年からEASの枠組みのもとでESCをテーマとするセミナーを開催してきました。

3.セミナー結果

 冒頭、関環境省地球環境審議官が挨拶をし、アジアの都市が経済的発展をしつつ、持続可能な都市を実現するような一足跳びの発展を遂げるために、我が国の日・ASEAN統合基金(JAIF)を活用して実施している「ASEAN環境モデル都市プログラム」について積極的に支援することを表明しました。また、二国間クレジット制度(JCM)を有効に活用し、優れた低炭素技術が途上国に普及しやすい環境を整えることにより、低炭素都市構築を支援するとし、その手段として、JICA等の国際機関によるプロジェクトとの連携や、アジア開発銀行(ADB)のプロジェクトへの拠出金による資金支援、低炭素機器等の導入を支援する設備補助事業を紹介しました。

 本セミナーでは、ESCの取組みの重要性が認識されるとともに、今後の取組みとして、ESC実現に向けた行動計画の策定が提案され、そのための共通指標の検討等に関して、参加者の賛同を得ました。

 また、低炭素都市、ガバナンス・地域コミュニティの取組み等のテーマ別セッションが開催され、ESCの更なる促進に向けた各国や各都市及び国際機関の取組みが紹介されるとともに、活発な意見交換が行われました。各セッションでは、特に、今後のESC実現のためには、それぞれの関係者のリーダーが強いリーダーシップを発揮し、協力していくことの重要性が言及され、特に国のサポートの下、都市間の協力が必要であり、知識や事例の共有を促進すること等が強く主張されました。

 加えて、各都市のESC活動を紹介したポスターセッションが開催され、各都市とESC関係者との情報共有を介して、参加者間の今後の協力や連携に関しての機会提供を行いました。

 本セミナーでは、まとめとして、議長サマリーが採択されました(議長サマリーは「環境的に持続可能な都市ハイレベルセミナー」ホームページに掲載される予定です<http://www.hls-esc.org/>)。

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力室
室  長:木野 修宏  (内線:6765)
室長補佐:平岡 明子  (内線:6761)
担  当:土戸  周  (内線:7724)

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