報道発表資料

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2014年12月26日
  • 自然環境

「伊豆沼・内沼」及び「野付半島・野付湾」の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへの参加について(お知らせ)

 「伊豆沼・内沼」(宮城県栗原市、登米市)及び「野付半島・野付湾」(北海道別海町)が、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の下に設置されている東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークに新たに参加することが承認されました。これにより、両サイトは、当該ネットワークにおける渡り性水鳥の保全のための活動を促進していくことになります。
 なお、両サイトへのネットワーク参加認定証の授与は、平成27年1月16日から21日までの日程で北海道釧路市にて開催予定のEAAFP第8回パートナー会議の開会式において予定されています。

1.東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークについて

 「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」とは、「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」の下に設置されている、東アジア・オーストラリア地域に分布する渡り性水鳥の重要生息地の国際的なネットワークです。当該ネットワークは、渡りのルート全体での渡り性水鳥の保全活動を推進することを目的にしています。

 平成26年12月22日現在、当該ネットワークには17か国の117サイトが参加しています。日本は、EAAFPのパートナー国のなかで、当該ネットワークに参加しているサイトの数が最も多く、その数は、伊豆沼・内沼及び野付半島・野付湾が加わったことにより、32となりました。

東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)

 東アジア・オーストラリア地域の渡り性水鳥及びその生息地を保全することを目的とする、関係する多様な主体の国際的な連携・協力のための枠組み。渡り性水鳥の重要生息地の国際的なネットワークを構築するとともに、普及啓発、保全活動及び調査研究を促進することを目的としています。当該パートナーシップは、日豪政府の主導により平成18年11月に発足し、平成26年12月現在、関係国政府(17)、国際機関(6)、NGO(10)、企業(1)の計34主体が参画しています。

2.「伊豆沼・内沼」のネットワーク参加について

 今年8月に栗原市及び登米市により、伊豆沼・内沼の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへの参加について申請があり、これを受け、環境省では当該地を参加候補地としてEAAFP事務局に推薦していました。伊豆沼・内沼には、2万羽以上の渡り性水鳥が定期的に飛来しており、また、マガン、オオヒシクイ、オオハクチョウ、オナガカモについてはその個体群の個体数の1%以上が定期的に飛来していることから、参加のための基準を満たしていると認められ、平成26年12月11日に115番目のネットワーク参加地となりました。

 なお、伊豆沼・内沼は、昭和60年9月にラムサール条約湿地として登録されています。

3.「野付半島・野付湾」のネットワーク参加について

 今年8月に別海町により、野付半島・野付湾の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへの参加について申請があり、これを受け、環境省では当該地を参加候補地としてEAAFP事務局に推薦していました。野付半島・野付湾には2万羽以上の渡り性水鳥が定期的に飛来しており、オオハクチョウ、コクガン、スズガモ、メダイチドリ、キョウジョシギについてはその個体群の個体数の1%以上が定期的に飛来していること、また、当該地は北海道におけるタンチョウの主要な営巣地の一つとなっていること等から、参加のための基準を満たしていると認められ、平成26年12月11日に116番目のネットワーク参加地となりました。

 なお、野付半島・野付湾は、平成17年11月にラムサール条約湿地として登録されています。

4.ネットワーク参加認定証の授与について

 平成27年1月16日から21日までの日程で北海道釧路市にて開催予定のEAAFP第8回パートナー会議の開会式において、両サイトへのネットワーク参加認定証の授与が予定されています。

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8284)
課長:中島 慶二(内線:6460)
課長補佐:河野 通治(内線:6465)
専門官:辻田 香織(内線:6468)