環境報告書について知る

「環境報告書」ってなに?

経済活動や日常生活を通じて、私たちは地球に様々な影響を与えてきました。このままでは、ほかの生命だけでなく、人間自身さえ地球で暮らしていくことができなくなるのではないかとの懸念が広がっています。そこで生まれてきたのが「持続可能な(サスティナブル)社会」という考え方です。

持続可能な社会をつくるためには、個人が日々のくらしのなかで環境に配慮するのと同じように、法人(事業者)も、経済活動において環境に配慮する等、社会から信頼されるよう努める責任があります。

これらの責任を果たすため、自らの事業活動によってどのくらいの環境負荷を与え、それを低減するためにどのような取り組みをおこなっているのか等の環境情報を社会に公表するのが、環境報告書です。

また環境報告書には、作成・公表を通じて、事業者の内部における環境に関する取り組みを定期的に見直し、組織内の人々の環境意識を高めるという役割もあります。

2004年には、環境報告書の普及促進、信頼性向上のための制度的枠組みを整備し、環境報告書を社会全体として積極的に活用していくために「環境配慮促進法」が制定されました。

環境報告書は私たちのくらしとどんな関係があるの?

製品やサービスを購入・利用する際、できるだけ環境負荷の小さいものや、環境負荷の低減に努めている事業者が提供しているものを選ぶことを「グリーン購入」「グリーン調達」といいます。

また、投資をおこなう際に、企業が環境配慮等の社会的責任を果たしているかを判断材料にすることを「社会的責任投資」(SRI:Socially Responsible Investment)といいます。

環境報告書に記載されている情報が、商品・サービスの選択や投資の判断材料として利用され、環境に積極的に取り組む事業者がより高く評価されるような社会になれば、事業者の環境に対する意識がさらに向上すると期待されます。

一人ひとりの「環境報告書をよむ・環境情報を活用する」という行為が、結果として、環境にやさしい社会、持続可能な社会をつくることにつながります。

  • 商品やサービスを選ぶとき

    「どっちの製品にしようか?」

  • 投資先を選ぶとき

    「どの会社の株を買おうかな?」

  • 就職先、入学先を選ぶとき

    「明日は○○社の面接だ!」

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環境報告書にはどんなことが書かれているの?

環境報告書について定められた「環境配慮促進法」では、環境報告書に最低限必要と考えられる内容として、次のような項目が挙げられています。

  • 事業活動に係る環境配慮の方針等
    環境配慮についての方針や基本理念、事業者(代表者)の認識や見解
  • 主要な事業内容、対象とする事業年度等
  • 事業活動に係る環境配慮の計画
    環境配慮についての具体的な目標や行動計画
  • 事業活動に係る環境配慮の取り組みの体制等
    目標達成のために実施した取り組みの体制や運営方法
  • 事業活動に係る環境配慮の取り組みの状況等
    目標達成のために実施した取り組みの状況や重要な環境負荷の数値
  • 製品等に係る環境配慮の情報
    環境への負荷の低減に資する製品やサービスの情報
  • その他
    環境関連法規制への対応、利用者等との意見交換等の概要

もっと詳しく知りたい

今後は、実際の環境報告書を例にとって、前記のような項目がどのように書かれているのかを紹介していきます。

  • 中級編 ここがポイント!環境報告書
  • 上級編 実例でみる環境報告書

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環境報告書はどのようにつくられているの?

事業者によって異なりますが、民間企業では広報やCSRの部署が作成していることが多いようです。
また、大学では、学生が中心となって環境報告書を作成するプロジェクトを実施しているところもあります。

もっと詳しく知りたい

実際にどのような人たちがどのように環境報告書をつくっているのか、そして、そこにはどのような思いが込められているのか、取材してレポートします。

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環境報告書はどこでよめるの?

インターネットで

多くの環境報告書は電子データ化されており、その事業者のホームページ上にて無料で公開されています。
また、様々な事業者の環境報告書をまとめて閲覧することのできるサイトもあります。

「もっと知りたい!環境報告書」では、法律によって環境報告書の作成・公表が義務づけられている独立行政法人や国立大学法人等の「特定事業者」(2010年4月現在で94事業者が対象)の環境報告書を閲覧することができます。

環境報告書をよむ「特定事業者の環境報告書」

特定事業者以外の環境報告書をまとめたサイトは、こちらをご覧ください。

環境報告書をよむ「民間企業等の環境報告書」

冊子で

ほとんどの事業者が、印刷した冊子形式の環境報告書を作成しています。特定の事業者のものを入手したい場合は、直接その事業者へお問い合わせください。
また、環境報告書を所蔵している図書館もあります。地域の図書館へ直接お問い合わせください。

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いろいろな環境報告書

環境報告書は、規模や業種により、様々な工夫のもとに多様な形態・名称のものがあります。このサイトでは、これらもすべて含めて「環境報告書」と表現しています。

  • 環境活動レポート
    中小事業者向けの環境マネジメントシステム「エコアクション21」では、環境への取り組みを「環境活動レポート」としてまとめ、公表します。

    エコアクション21 中央事務局(財団法人地球環境戦略研究機関 持続性センター)

  • 環境・社会報告書、社会・環境報告書
    環境以外にも、安全・地域貢献等、社会に向けた活動に関する情報と一緒にとりまとめられたものです。
  • CSR報告書
    「CSR」はCorporate Social Responsibilityの略で、「事業者の社会的責任」と訳されます。環境を事業者が果たすべき社会的責任のひとつととらえ、社会貢献活動や法令順守に関する情報と一緒にとりまとめられたものです。
  • サステナビリティリポート、サステナビリティ報告書
    CSR報告書と同様、環境への配慮を持続可能性のための取り組みのひとつとしてとらえ、ほかの情報と一緒にとりまとめられたものです。
  • 政府や地方公共団体の環境白書
    行政機関がその年度の環境保全施策の内容と、次年度の実施内容をまとめて発行するもので、環境報告書と同様の内容も含まれています。

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