
知床沼から先はハイマツとササの藪漕ぎと、足場の脆い細い稜線歩きが繰り返し続く
ポロモイ台地は平坦で目印のないハイマツ帯
知床でよく知られる羅臼岳などと異なり、知床半島先端部の山には登山口はもちろん、山頂へ至る道もなく、一般に見られる「登山地図」も販売されていません。利用できるのは等高線が記載された2万5千分の1地形図です。
入山に際しては、計画書を最寄りの警察署に届け出て、相泊にある入林箱に日程や緊急連絡先を記入してから行きましょう。
崩壊地
年々崩壊している急斜面。滑りやすく脆いため注意が必要。
笹藪、ハイマツ帯、湿地帯
背丈より高い藪の中では、まったく方向がわからない。6月ごろは残雪で道迷いすることもある。
ルートがないだけでなく、快適性もまったく保証されていません。枝に引っかかって服が破れたり、顔や足に打撲や傷を負う、ザックの脇に差していたストックや水筒を紛失するなどもあります。




- 地形図とコンパスは登山道のない山では必須アイテム。持っていても、使えなければ持っていないのと同じこと。コンパスの使い方に普段から慣れておきましょう。



- 頼りはラジオの気象情報と、いま目の前の空模様。危険を察知する力がないと、テントごと飛ばされることも。稜線上は風を遮るものがなく、文字通り吹きっさらしです。



- まあ、いいよね・・・の心が貴重な植生を傷めています。少しでも環境への負荷を少なくする心掛けがなければ、またたく間に知床の自然は台無しです。

- 山の中でヒグマに襲われたくないのですが、どうしたらいいですか?
- 事故の原因のほとんどは、互いに気付かず至近距離で鉢合わせして、驚いたヒグマが自らを守るために攻撃行動に出てしまうことによります。視界のきかない藪の中や水音がうるさい沢沿いでは、頻繁に声を出したり、ホイッスルを吹いたりして、人がいることを知らせてあげれば、ヒグマの方で避けてくれます。夜間や霧の中で行動するのも視界がきかず危険です。
先端部地区でのヒグマ対策
- 深刻な事故の原因になるのが、人の食物に餌付いたヒグマです。知床のヒグマは人を恐れません。テントがあれば近寄ってこないと思うのは大間違い、いい匂いをプンプンさせるのは厳禁です。野営の時には食料や生ゴミをフードコンテナで厳重に保管して、とられないようにしましょう。
ヒグマ対策アイテム

知床の2つの施設で、知床半島先端部の近況や危険箇所の情報、注意事項の提供のほか、ヒグマ対策アイテムのレンタルを行っています。準備が整ったら、出発前に必ず立ち寄って、近況をよく調べてから行きましょう。