(画像)サケ・マス釣り

荒々しく美しい景観の中でのサケ・マス釣り。
魚たちの駆け引きは、スポーツフィッシングとしてフェアに行うのが
知床流のオトナの釣りだ。

知床半島先端部地区での釣りスタイル

渡船 河口部で渡船によって上陸して行うサケ・マス釣り利用。船釣り 置きあうで船の上から釣る。
渡船 釣魚や荷物等をヒグマやキツネに絶対に奪われないよう責任を持って挑戦しよう。船釣り 何が釣れるかは腕次第!?季節によってさまざまな魚に出会える。
[地図]知床半島 船釣りエリアと渡船エリア

サケやマスは、知床の野生の生き物たちと漁業者の大事な資源です。ごっそり釣って持って帰れば当然、川で産卵する魚が減ってしまいます。世界遺産地域での特別な釣りであり、ルール厳守が鉄則。ゴミを残したり、ヒグマとのトラブルを起こさないよう、フェアな釣りを楽しみましょう。

[画像] サケ
羅臼遊漁船部会自主ルール紹介。営業は 日帰りで、宿泊なし。12時間以内でその日のうちに帰ります。船釣りはクーラーボックス1個以内、 渡船による沿岸河口部での釣りはサケ5匹以内、マス10匹以内。釣り自体を楽しむスポーツフィッシングとして渡船は二本滝、滝ノ下、ペキンの鼻、モイレウシの4ヶ所。サケマス釣りの渡船は最長で9月末日まで。魚卵のみ採集は禁止、身もすべて持ち帰る。

知床半島では海岸でもヒグマに遭遇します

実際にあったヒグマとの遭遇例。渡船で上陸した河口でのカラフトマス釣り中に、背後からヒグマが現れました。釣り人は全員逃げ場を失い、大騒ぎに。どんなときも緊張感を持ち冷静に対処しましょう。手荷物を放り出して逃げないこと。カバンの中の美味しい弁当は、ヒグマに人の食べ物を与えていることに。また逃げるときに大慌てで釣った魚もクーラーボックスも放置したままにしないこと。ヒグマに人が魚を与えていることに!

釣りとヒグマのことQ&A

なぜヒグマにサケやマスを奪われてはいけないのでしょう?
知床のヒグマは、秋はサケやマスを食べていますが、「人の釣った魚は簡単に奪うことができると覚えさせないこと」が大事です。ヒグマは大変学習能力が高いので、いったん人と食べ物を結びつけると、しだいにエスカレートし、魚がなくても人に近づいてくるようになります。

リンク:先端部地区でのヒグマ対策

自分の食べ物は奪われましたが、逃げてきたので怪我はしませんでした・・・
これは大きな問題です。ヒグマが人の食べ物の味を覚えてしまったことになります。あなた自身は助かっても、次の利用者や周辺の漁師さんが危険な目に遭います。

リンク:ヒグマ対策アイテム

  • 頭をかじられたカラフトマス
  • ヒグマが食べた人の食べ物

他にも質問たくさん!FAQ

ここで情報を得てから出発!

知床の2つの施設で、知床半島先端部の近況や危険箇所の情報、注意事項の提供のほか、ヒグマ対策アイテムのレンタルを行っています。準備が整ったら、出発前に必ず立ち寄って、近況をよく調べてから行きましょう。