あなたの知らない知床って、どこ?

「知床」といえば知床五湖や羅臼岳が有名ですが、その奥には、簡単に踏み入ることのできない場所が広がっています。それが、"知床半島先端部地区"です。
日本では、数少ないバックカントリーと呼ぶことができる地域の一方で、定置網漁や刺網漁も盛んです。原生的な自然環境を保全するための様々な配慮が必要で、厳しい自然条件に自らの力だけで立ち向かう場所であり、たくましく生きる人間の歴史がある場所です。

知床半島先端部地区地図

知床で、地形図の配布はしていません。羅臼ビジターセンターと知床自然センターで一部販売していますが、常時在庫があるとは限りません。知床半島先端部へ行かれる方は、下調べも含めて、事前に国土地理院発行の2万5千分の1地形図を用意しましょう。
なお、地形図だけでは現地の細かな状況を読み取ることはできません。ヒグマ情報など最新の情報を得るためにも、必ず事前にルサフィールドハウスや羅臼ビジターセンターにお立ち寄り下さい

リンク:地形図閲覧サイト(国土地理院 ウォッちず)


先端部地区はすべて知床国立公園に含まれています。羅臼側の海岸の一部を除く大部分が、もっとも厳格に保護される「特別保護地区」に指定されています。先端部地区は一般の観光客が利用するための道路や歩道等の施設が整備されていない原生的な場所です。この地の類い稀な自然を体験しようとする人は、全ての行動に自ら責任を持ち、自然の価値を次の世代にも引き継ぐためのルールの遵守が求められます。

地形図は等高線や川の場所が描かれていて野外活動に最適です。地元ならではの地名などの情報を書き込んで自分の使いやすい仕様に作り上げると便利

ここで情報を得てから出発!

知床の2つの施設で、知床半島先端部の近況や危険箇所の情報、注意事項の提供のほか、ヒグマ対策アイテムのレンタルを行っています。準備が整ったら、出発前に必ず立ち寄って、近況をよく調べてから行きましょう。