自然環境・生物多様性

ヤンバルクイナ

1.概要

(1)分類
  • ツル目 クイナ科
  • ヤンバルクイナ
  • 学名  Gallirallus okinawae
  • 絶滅危惧ⅠA類(環境省第4次レッドリスト)
(2)分布及び個体数
  • 沖縄島北部やんばる地域のみに分布し、常緑広葉樹林の林床や周辺の草原に生息
  • マングースの北上に伴い、本種の分布の南限が北上し、発見後15年間で分布域は約25%減少。平成17年度からのマングース防除事業の本格的実施に伴い、平成24年には一旦確認されなくなった地域で2件の繁殖確認があり、縮小していた生息域が回復傾向をみせている。
  • 昭和61年に約1800羽と推定。以降、減少傾向にあり、平成17年の調査では約720羽と推定された。その後、生息数は1000羽前後で推移していたが、マングース防除事業の進展に伴い、平成23年以降、本種の分布域及び生息数は回復傾向にあると考えられ、平成26年現在、約1500羽が生息していると推定されている。

写真:ヤンバルクイナ

2.形態的特徴及び生物学的特性

  • 昭和56年に新種として発見。沖縄島のみに分布する固有種
  • 全長30cm、日本唯一の無飛力の鳥類
  • 雑食性であるが、主食は小動物
  • 繁殖期は3~7月。地上に営巣し、一腹産卵数は4~5卵

3.現在の生息個体数

  • 昭和61年に約1800羽と推定。以降、減少傾向にあり、平成17年の調査では約720羽と推定された。
  • その後、生息数は1000羽前後で推移していたが、マングース防除事業の進展に伴い、平成23年以降、本種の分布域及び生息数は回復傾向にあると考えられ、平成26年現在、約1500羽が生息していると推定されている。

4.生息を脅かす要因

  • 外来生物であるマングースやノネコによる捕食
  • 交通事故
  • 森林伐採などによる生息地の減少、道路やダム建設による生息地の分断など

5.保護増殖事業の概要及びその効果

  • 平成5年国内希少野生動植物種に指定、平成16年保護増殖事業計画(文部科学省、農林水産省、国土交通省、環境省)を策定し、保護増殖事業を実施。
  • 生息状況調査や交通事故防止対策を実施
  • 飼育下繁殖施設を建設し、平成21年より飼育繁殖技術確立のために飼育下繁殖を開始。平成27年2月現在の飼育個体数は68羽
  • 本種が生息する国頭村、大宜味村、東村で「ネコの愛護及び管理に関する条例」を制定し、飼い猫へのマイクロチップ挿入を義務化
  • 平成25年8月に国頭村がヤンバルクイナ保護増殖事業に係る環境大臣の確認を受ける
  • 平成25年9月に国頭村がヤンバルクイナ生態展示学習施設(愛称:クイナの森)を設置し、ヤンバルクイナの生体1羽を展示飼育し、普及啓発活動を実施

6.他法令による保護の状況

  • 鳥獣保護法:生息地の一部を国指定やんばる(安田)鳥獣保護区、国指定やんばる(安波)鳥獣保護区、県指定西銘岳鳥獣保護区、県指定佐手鳥獣保護区、県指定与那覇岳鳥獣保護区に指定
  • 文化財保護法:天然記念物に指定(昭和57年)。生息地の一部を与那覇岳天然保護区域に指定

7.参考

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