環境省
VOLUME.67
2018年10・11月号

特集 もったいないを楽しもう!/FUN TO Reuse!(リユース)

CASE STUDY

限りある資源を有効に! MOTTAINAIキッズフリーマーケット

MOTTAINAIキャンペーン事務局 伊藤忠インタラクティブ株式会社 安保文子さん

売るのも買うのも子どもだけ、という「MOTTAINAIキッズフリーマーケット」。
ものを大事に使う心を楽しく自然に学べるイベントとして、人気を集めている。

MOTTAINAIキャンペーン事務局 伊藤忠インタラクティブ株式会社 安保文子さん

(教えてくれたのは)
MOTTAINAIキャンペーン事務局 伊藤忠インタラクティブ株式会社 安保文子(あんぼふみこ)さん

使わなくなったおもちゃや文房具を販売

 床に広げたシートの上に大事にしていたおもちゃを並べて、「いらっしゃい」と声を上げる子どもたち。おもちゃの前では、10円玉を握りしめた子どもが真剣に品定め。そんな姿が会場中で見られる「MOTTAINAIキッズフリーマーケット」は、参加者を小学生以下に限定したユニークなイベントだ。

 キッズフリーマーケットは、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが提唱した「MOTTAINAIキャンペーン」活動の一つ。ものを大切に使う心を子どもたちにも持ってもらおうと2007年にスタートし、これまでに全国で400回以上開催されている。

 販売されるのは使わなくなったおもちゃや文房具が多く、子どもたち自身で値段をつけて本物のお金でやり取りし、売上を丁寧に記録に残し、最後には収支バランスシートも作っている。「ものだけでなく、お金の大切さも学べる場として好評です」と語るのは、MOTTAINAIキャンペーン事務局の安保文子さん。終了後には子どもたちから「大切にしていたおもちゃをまた使ってもらえるのが嬉しい」「働く大変さが分かった」といった感想が聞かれるという。中には、積極的に何度も参加する子もいるそう。

 安保さんは「参加したお子さんが、次にフリーマーケットに出店する時のために、身の回りのものを大事に使うようになったという話をよく聞きます。自分が使い終えたものも誰かの役に立つこと、ものを長く大事に使うことの大切さを、体験から学んでもらえていると思います」と手応えを感じている。フリーマーケットの小さな店を通じて、子どもたちは3Rの大切さを学んでいる。

出品者の小学校中高学年の子どもが、買いに来た小学校低学年の子どもを助けてあげる光景もしばしば見られる

出品者の小学校中高学年の子どもが、買いに来た小学校低学年の子どもを助けてあげる光景もしばしば見られる

開始前には子どもたちへのオリエンテーションを行う。お金についてなど、トラブルが起きないように教えておく

開始前には子どもたちへのオリエンテーションを行う。お金についてなど、トラブルが起きないように教えておく

参加後は、お菓子を参加賞として配っている

参加後は、お菓子を参加賞として配っている

INFORMATION

MOTTAINAI キッズフリーマーケット
http://www.mottainai.info/jp/event/kidsfleama/

ほかにもReuse

着物の委託リユースイベント
「キモノ里親さがし」

「好みが変わった」「サイズが変わってしまった」など、さまざまな理由からもう腕を通さなくなってしまった着物。「キモノ里親さがし」は、出品者からそんな着物や和装小物を預かり、欲しい人へ手頃な価格で譲るリユースイベントです。あなたのタンスで眠っている着物も、新しい持ち主のもとで再び活躍することができるかも?

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http://takenowa.jp/kimosato/

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