地球環境・国際環境協力

オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書第25回締約国会合(概要)

平成25年10月28日

  1. 1.10月21日(月)から25日(金)までバンコクにおいて、オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書第25回締約国会合(MOP25)が開催され、我が国から外務省、農林水産省、経済産業省及び環境省の関係者が出席した。
  2. 2.昨年に続き、オゾン層を破壊しないが高い温室効果を有するHFC(ハイドロフルオロカーボン)の生産・消費規制に関する提案が提出され、本提案の扱い及びHFC代替技術等に関する議論が行われたほか、オゾン層破壊物質(ODS)である臭化メチル等の不可欠用途申請、ODS代替物質の検討等が行われ、主に下記の結果となった。

(1)HFC

 HFCの生産・消費を規制するためにモントリオール議定書を改正するとの北米三か国(米・カナダ・メキシコ)等の提案が昨年に続き提出された。
 ODSとしての性質を有さない HFCをモントリオール議定書の規制対象物質に追加するとの本提案について、印、サウジアラビア、クウェート等から引き続き強い懸念と反発があったが、多くの参加国が今次会合で議論することを支持したため、本年6月の第33回公開作業部会(OEWG33)と同様、モントリオール議定書を通じたHFC管理に関する公式のディスカッショングループが開催された。
 本ディスカッショングループでは、HFC代替の技術的側面及び資金に関する問題、及びモントリオール議定書でHFCを規制する場合の法的問題やHFC排出を規制する京都議定書との関係等に関し各国の見解が表明され、更に議論を深めるため、来年のOEWG(開催時期未定)に合わせてHFC管理に関するワークショップを開催することとなった。

(2)不可欠用途申請

 臭化メチルについて、米、カナダ及び豪から提出された2015年のイチゴ栽培土壌くん蒸用途等の不可欠申請に対するMBTOC(臭化メチル技術選択肢委員会)の勧告において申請数量が削減されたが、三ヶ国は申請数量を全量認めることを求め、関心国との間で協議が行われ、最終的に申請数量が承認された。
 CFCについて、中国及びロシアから医療用定量噴霧吸入器(MDI)用途の不可欠用途申請が提出され、承認された。

(3)ODS代替物質の検討等

 HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)の段階的撤廃に際し、低温室効果のHCFC代替物質への移行を促進する上での環境便益、安全面及び経済性等につき検討した技術経済評価委員会(TEAP)報告が公表された。
 本報告の内容を踏まえ、TEAPに追加報告の作成を要請するとともに、各国の政策情報の収集やモントリオール議定書多数国間基金(基金)における低温室効果の代替物質への移行についてのデモンストレーションプロジェクトの実施の検討、来年のOEWG開催に合わせたHFC管理に関するワークショップの開催について決定された。
 また、基金の増資に関するTEAP報告作成に際し、同基金の下での途上国支援において高い温室効果を持つODS代替(HFCを含む)の回避を促進した場合、発生しうる費用の試算を行うこととなった。

(了)

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