地球環境・国際環境協力

日本カーボンアクション・プラットフォームの設立について

平成20年6月24日
環境省

 日本国内における地球温暖化対策、特に、国及び地域における市場メカニズムを活用した各種イニシアティブの重要性の高まりに鑑み、これを強力に推進していくため、国と東京都など地域の地球温暖化対策に熱心な都道府県、指定都市、中核市、特例市を中心に、「日本カーボンアクション・プラットフォーム(JCAP:Japan Carbon Action Platform)」を設立することとし、本日から参加を募っていく考えである。なお、将来的には地域で活動を行う民間団体や企業の参加も得たいと考えている。

JCAPは、国及び地域における市場メカニズムを活用した各種イニシアティブについての情報共有、意見交換を行うとともに、具体的な取組における連携・協力を模索する場とする。

市場メカニズムを活用した各種イニシアティブに関する具体的な活動内容として、当面、以下のようなものが考えられる。

(1)カーボン・オフセットの取組

 カーボン・オフセットの手法(自らのCO2排出量のうち、どうしても削減できない量の全部又は一部を他の場所での削減・吸収量で埋め合わせる)を活用することにより、地域における市民・企業の主体的な温暖化対策を促進する取組。

(2)キャップ&トレード型の仕組みに関する情報交換

 各企業、事業所が何らかの方法によりCO2排出削減に係る目標を持ち、自らの削減だけでは目標を達成できない場合に、事業者間での取引、国内クレジット等の調達を行うことにより、目標を遵守できる仕組み。

(例)
  • 自主参加型国内排出量取引制度
  • 東京都環境確保条例(総量削減義務と排出量取引制度)

(3)信頼性の高い国内クレジットの創出

 上記(1)(2)の取組に使用するため、地域における中小企業、公益事業や植林等に伴う削減活動による削減・吸収分をクレジットとして認証する仕組み。

図:日本カーボンアクション・プラットフォーム(JCAP)について