保健・化学物質対策

千葉市の事案に関する対応について | 旧軍毒ガス弾等の対策

1.事案の概要

  •  平成19年5月から8月にかけて、千葉市稲毛区の民間農場から発見された5発の砲弾について、8月に防衛省が確認したところ、4発が毒ガス弾の可能性があることが判明しました。本弾は、びらん性の毒ガスである硫黄マスタード(イペリット)とルイサイトが混合された状態で充填されている旧陸軍の95式90mm迫撃砲弾の可能性があるとされました。
  •  環境省では、平成15年に実施した「昭和48年の『旧軍毒ガス弾等の全国調査』フォローアップ調査」において得られた情報から、B事案(毒ガス弾等の存在に関する情報の確実性は高いものの、地域が特定されていない事案)として整理しました。これを踏まえ、平成16・17年度に、本農場及びその周辺地域を対象に地下水・大気・土壌の環境調査を実施しましたが、毒ガス成分は検出されませんでした。
  •  また、上記平成19年の発見情報を踏まえ、平成20年度に同様の砲弾がこれ以上存在しないかを調べるための物理探査(金属探査等)を実施しました。その結果、砲弾等が存在する可能性が否定できない金属反応が認められた検知点について、平成21年度に掘削確認調査を実施したところ、旧軍の化学弾の可能性がある砲弾が発見されたことから、これをすべて回収して密封措置を講じた上で保管容器に収納し、安全に一時保管しました。
  •  さらに、上記砲弾の無害化処理施設の設置工事を平成23年7月に開始し、同施設は平成23年12月に完成しました。この処理施設では、専門家の指導も得たうえで、砲弾を使用した処理を1回行い、処理の安全性や化学剤の処理の徹底性について調査する確認試験を行います。そして、これに合格した後に無害化処理(実処理)に移行し、平成24年2月までに計176発の処理を無事完了しました。こうした無害化処理に関する取組については、以下に掲載した資料等をご覧ください。

2.無害化処理に関する住民説明会について

砲弾の無害化処理については、住民の皆様のご理解・ご協力をいただくため、住民説明会を開催しました。これまで開催した住民説明会の資料及び質疑応答の概要につきましては、下記をご覧下さい。

第1回 無害化処理に関する住民説明会(平成22年12月19日開催)

(開催中止)無害化処理に関する住民説明会(平成23年3月13日に開催を予定しましたが、東日本大震災の影響により会場が使用不能になったことから、当日、ご来場いただいた方々に対し、会場入口において資料の配付を行いました。)

第2回 無害化処理に関する住民説明会(平成23年4月23日開催)

第3回 無害化処理に関する住民説明会(平成23年6月4日開催)

第4回 無害化処理に関する住民説明会(平成23年9月3日開催)

第5回 無害化処理に関する住民説明会(平成23年12月17日開催)

第6回 無害化処理に関する住民説明会(平成24年1月28日開催)

第7回 無害化処理に関する住民説明会(平成24年2月25日開催)

3.関連情報

リーフレット

パンフレット

お知らせ

国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会資料

4.その他

関係機関へのリンク