報道発表資料

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2001年08月09日
  • 自然環境

国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(グリーンワーカー)事業の実施について

国立公園、国設鳥獣保護区等における植物の盗採等の監視やゴミ収集等の管理活動については、これまで、地元自治体や住民のボランティア等の協力を得て実施されてきたが、近年、利用者の増大等に伴って、それら無償ボランティア活動の協力だけでは十分に管理目的を達成できない状況であり、早急な対策が望まれていた。
 そこで、環境省では平成13年度に創設された国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(以下「グリーンワーカー」という。)事業により、国立公園等の貴重な自然環境を有する地域において、自然や社会状況を熟知した地元住民等を雇用し、高山植物の違法採取の監視、山岳地の清掃や施設補修、投棄ゴミの処理など、国立公園管理のグレードアップを図ることとした。
 平成13年度は、16国立公園、5国設鳥獣保護区の27箇所で実施。環境省所管地以外でこのような管理事業を実施するのは初めて。
  1. 事業の対象地区及び事業期間

     グリーンワーカー事業による対象地区は、国立公園内及び国設鳥獣保護区等の特定地区とする。
     各事業の事業期間は、概ね5年間以内で完結させることとし、その旨を地元関係者に周知する。また、今後も継続的に実施することが望ましい事業については、事業期間内において事業終了後の計画づくりに取り組み、本事業を通じて得られたノウハウと組織を活用し、国、地方自治体及び民間等の連携により実施・支援する体制を確立する。
     
  2. 業務内容

     グリーンワーカー事業の対象とする業務内容は、以下のとおりとする。
    [1] 動植物の保護・保全業務(貴重な植物の盗採や動物の密猟等の継続的な監視等)
    [2] 環境美化業務等(山岳地や湖沼、海底等の清掃困難地の清掃等)
    [3] 施設の維持・管理業務等(登山ルートにかかる歩道、標識等の簡易な施設の補修や草刈り等)
    [4] 景観維持業務等(雑木林や草原景観等の維持活動等)
    [5] 特定地区に関する調査業務等(野生動物や山火事等による自然の被害の調査及び防除等)
    [6] その他特定地区の保全・管理に関する業務
     
  3. 事業実施の方法等
     
     各地区の事業毎に、自然保護事務所長の策定する事業計画に基づき、地元の清掃団体、森林組合、山小屋組合等が実施。各団体が、必要に応じて地元の技術者等を臨時に雇用する。
     
  4. 具体的な実施箇所例
     
     別紙参照

添付資料

連絡先
環境省自然環境局国立公園課
課長:田部 和博(6440)
 補佐:徳丸 久衛(6442)
 担当:園田  茂 (6445)
 

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