Sustainable Activities持続可能な活動のために

里海づくりの活動を長期にわたって自立的に継続・発展させるためには、
自然環境を整備するだけでなく、
適切な体制作りなどの視点から地域活動の基盤を強化するとともに、
環境や活動の状況を継続的にモニタリングしていくことが欠かせません。
以下のような観点を持って、計画的かつ持続的に取り組むことが必要です。

地域リーダー・コーディネーター・トランスレータ―の育成

地域活動を推進するためには、地域の担い手であるリーダーや、行政・研究者と住民をつなぐ「調整役」の確保と育成が必要です。

地域リーダー

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コーディネーター(Coordinator)

多様な関係者をつなげて協働を促す調整役を指します。コーディネーターは、会議やワークショップの進行役を担って意見をまとめたり、プロジェクトの進行を管理して各主体の役割を調整したりすることで、行政、研究機関、漁業者、市民団体などの関係者をつなぎ、協働の場を設計する役割を果たします。

トランスレータ―(Translator)

異なる分野・立場の人たちの言葉や考え方を相互に翻訳する人を差します。専門的な海洋環境のデータを漁師や住民に伝わりやすい言葉にして伝えたり、地元の伝統的な知識や知見を行政や研究者に咀嚼して説明したりすることで、科学・政策・地域住民の間にある「言語」や「価値観」の壁を乗り越えるための通訳者のような役割を果たします。

多様な主体の協働と役割分担の明確化

行政、漁業者、住民、NPO、企業、学校などの多様な主体が連携する組織(協議会や運営委員会など)を設置して、それぞれの責任や役割を初期の段階で明確にします。
教育機関や研究機関などとの連携にあたっては、地域活動への理解の程度やそれぞれの専門性を見極めながら、協働のありかたを丁寧に設計することが求められます。

学校教育・体験活動による次世代への継承

学校や地域での海洋教育プログラムを充実させ、若い世代が里海の価値や伝統的利用を体験的に学ぶ機会をつくります。地域の海や生きものに触れる体験学習や自然観察会、学校の里海学習などを、継続性をもって実施し、次世代への技術・文化伝承につなげます。
プログラムの実施にあたっては、単発のイベントで終わるものにせず、系統立てられた学びの実践やリテラシーの充実を図る必要があります。