瀬戸内海地域独特の段々畑(中国新聞社提供)
瀬戸内海の景観の特色として、多くの島々と白い砂浜などの自然の美しさ、人々の生活や歴史を感じさせる漁港、段々畑や歴史的な町並みなどがあります。しかし、海と一体となってすぐれた景色を作ってきた自然海岸は、これまでの開発に伴い少しずつなくなってきています。
昭和53年から平成5年までの15年間に、自然海岸は、約160kmが、半自然海岸は約45kmがそれぞれ失われました。また、歴史的町並みも、高度経済成長期による工業化、画一的な町並み作りなどによって減少しています。
特にこうした景色を支える多くの島々では、急速な過疎化・高齢化が進み、これまで長い時間をかけて作りあげられてきた文化の継承が危ぶまれています。また、一部の島では、ごみの不法投棄などが大きな問題となっています。
用語 | 意味 |
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自然海岸 | 海岸(汀線)が人の手によって改変されないで自然の状態を保持している海岸 |
半自然海岸 | 道路、護岸、コンクリートブロック等の人工構造物で海岸(汀線)の一部に人の手が加えられているが、潮間帯においては自然の状態を保持している海岸 |
人工海岸 | 道路、護岸等の人工構造物により改変されている海岸 |