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(旧厚生省情報)


平成11年12月21日
<照会先>
水道環境部リサイクル推進室
 室    長  泉  真(内線4071)
 室長補佐  松澤 裕(内線4073)
  (直通電話 03-3595-2886)

容器包装リサイクル法に基づく平成11年4月~9月の分別収集・再商品化の実績の集計結果

<概要>
平成9年4月から、ガラスびん(3色)、ペットボトル、スチール缶、アルミ缶、紙パックを対象として、容器包装リサイクル法に基づくリサイクルが実施されている。
厚生省では、都道府県を通じて、平成11年4~9月に容器包装リサイクル法に基づき分別収集を実施した市町村の分別収集量及び再商品化量等を集計した。
集計した結果によると、平成10年度の同時期と比較して分別収集を実施する市町村数は増加しており、それに伴い分別収集量もほとんどの品目で増加している。
特にペットボトルの分別収集量は、昨年同時期の1.7倍と増加が著しい。
(1)平成11年度4~9月の累積
品目名 平成11年度
年間収集
見込み量(t)

※下段は10年度収集見込量
平成11年4~9月
累積分別収集量
(t)

※下段は10年度同時期実績
平成11年4~9月
累積再商品化量
(t)

※下段は10年度同時期実績
平成11年4~9月
指定法人
引き渡し量(t)

※下段は10年度同時期実績
平成11年度分
別収集実施
予定市町村数

※下段は10年度予定市町村数
平成11年9
月実施市町村数

※下段は10年度同時期実績
無色ガラス 542,451
486,025
164,295
162,655
152,848
151,894
33,927
30,519
2,142
1,966
1,969
1,812
茶色ガラス 396,894
358,012
150,799
141,584
140,800
130,987
46,359
39,353
2,146
1,971
1,972
1,817
その他ガラス 155,603
140,443
72,784
66,152
63,220
57,958
31,355
23,804
2,098
1,918
1,893
1,741
ペットボトル 59,263
44,590
39,821
23,427
36,355
21,379
29,308
16,396
1,446
1,159
1,174
924
スチール缶 636,099
590,858
244,185
244,366
234,415
238,148
2,688
2,631
2,619
2,536
アルミ缶 187,025
170,535
67,775
68,537
65,287
61,917
2,702
2,643
2,637
2,550
紙パック 36,630
30,072
4,519
3,845
4,432
3,663
1,528
1,366
1,145
1,090
ガラスびん、ペットボトルについては容器の製造、利用等を行う事業者による再商品化義務の対象となり、指定法人に引き渡され再商品化されている。
スチール缶、アルミ缶、紙パック(牛乳パックなどのアルミニウムを利用していないもの)については、分別収集された状態で有償又は無償で引き取りが可能であるため再商品化義務の対象とならず、指定法人への引き渡しはない。

(2)各月ごとの集計値

項目・品目名 無色ガラス 茶色ガラス その他ガラス ペットボトル スチール缶 アルミ缶 紙パック
(t)
4月 25,358 22,170 11,760 4,933 37,524 9,331 647
5月 26,179 24,125 12,010 5,574 39,145 9,877 640
6月 26,778 25,084 12,409 6,321 40,720 10,981 671
7月 30,585 26,017 12,736 6,756 42,765 11,954 954
8月 28,533 27,891 12,389 8,355 43,751 13,155 744
9月 26,863 25,511 11,481 7,882 40,280 12,477 862
合計 164,295 150,799 72,784 39,821 244,185 67,775 4,519
(t)
4月 23,156 19,938 9,740 4,282 35,837 8,734 643
5月 24,119 22,386 10,447 5,065 37,179 9,407 634
6月 25,466 23,580 10,958 5,916 39,591 10,616 644
7月 28,575 24,313 11,193 6,116 40,108 11,671 939
8月 26,491 26,271 10,971 7,540 42,507 12,662 740
9月 25,042 24,312 9,911 7,436 39,193 12,198 832
合計 152,848 140,800 63,220 36,355 234,415 65,287 4,432
4月 1,950 1,951 1,856 1,112 2,597 2,613 1,113
5月 1,952 1,953 1,860 1,127 2,599 2,616 1,120
6月 1,956 1,955 1,861 1,140 2,613 2,629 1,127
7月 1,966 1,967 1,882 1,169 2,619 2,636 1,145
8月 1,966 1,969 1,888 1,173 2,619 2,636 1,145
9月 1,969 1,972 1,893 1,174 2,619 2,637 1,145
四捨五入しているため、合計値が合わない場合があります。
都道府県別の分別収集・再商品化等の状況については、水道環境部リサイクル推進室にあります。



  1. 平成11年度半年間の実績と傾向

    (1) 昨年度の同時期との分別収集量及び分別収集実施市町村数の比較から、全国での分別収集体制は着実に整備されつつあるといえる。
    (2) 特にペットボトルの分別収集量は11年度半年間の実績が、容器包装リサイクル法実施前の平成8年1年間の収集量5,000トンの約8倍と、同法施行後2年半で急速に分別収集が進展している。

  2. ペットボトルの分別収集及び再商品化の見通し

    (1) 分別収集されたペットボトルのうち、約74%にあたる29,308トンが市町村から指定法人に引き渡され、容器包装リサイクル法に基づき再商品化が実施されている。その他は、指定法人への引き渡しを選択しない市町村が独自に再商品化事業者への委託を行うことにより処理されている。
    (2) 平成11年度の各市町村と指定法人の引き渡し契約量の総量は49,620トンであるが、分別収集が好調に推移しているため、9月末の引き渡しは契約量の59.1%に達している。昨年度及び今年度の9月までの実績をもとに1年間の分別収集量を推定すると、指定法人と契約している市町村及び独自に委託処理をしている市町村を合わせた全体として約8万トン、そのうち指定法人引き渡し分は約6.2万トン程度と見込まれる。
    (3) 指定法人では最大限引き取りを実施することとしているが、その量は5.7万トンが上限と見込まれているため、約5千トン程度市町村において保管され翌年度に繰り越されることとなると見込まれる。
    (4) このように平成11年度は最大限の再商品化を実施するとともに、さらに平成12年度以降に向けて早期に分別収集量と再商品化可能量の乖離を解消していくことが必要であるため、厚生省では、関係省庁及び指定法人と連携しつつ、既存施設の能力拡張、新規大規模施設の立地等を推進することにより、再商品化能力の拡充を図ることとしている。

(3)容器包装リサイクル法 市町村分別収集状況調査集計表累計

1 特定分別基準適合物

(1)無色ガラス
(2)茶色ガラス
(3)その他ガラス
(4)ペットボトル

2 第2条第6項指定物

(5)鋼製容器
(6)アルミニウム製容器
(7)飲料用紙製容器