3 平成8年度における主な取組の実施状況について


 率先実行計画の策定後、各省庁において、計画に定められた「財やサービスの購入・使用に当たっての環境保全への配慮」など4つの分野について、様々な取組が進められている。
 各省庁における主な取組を取りまとめた結果は、次のとおりである。(なお、各省庁毎の具体的取組事例は、参考資料を参照。)

(1) 財やサービスの購入・使用に当たっての環境保全への配慮

ア 生産段階での環境負荷の少ない製品、原材料の選択

(ア) 再生紙の使用等に関し、以下の取組が行われた。

○ コピー用紙は、古紙配合率 100%、白色度70%のものを導入。
○ コピー用紙は、エコマーク・グリーンマークのついているものを調達。
○ 文部省が著作の名義を有する教科書には、再生紙使用を促進。
○ 郵便葉書について再生紙使用を推進。
○ 外注等の印刷物についてはできる限り再生紙を使用。

(イ) 再生品等の使用に関し、以下の取組が行われた。

○ フラットファイルは部材も含めすべて再資源化可能な製品を調達。
○ 調査用品として調達が多い、鉛筆・ボールペン等についてエコ商品に切替。
○ リサイクルルートが確立しているトナーカートリッジ等を使用。

イ 使用段階での環境負荷の少ない燃料の使用等に関し、以下の取組が行われた。

(ア) 環境負荷の少ない燃料の使用等に関し、以下の取組が行われた。

○ 暖房用燃料は灯油を使用。
○ 冷暖房設備をガス冷熱方式に更新済。

(イ) 省エネルギー型のOA機器等の使用に関し、以下の取組が行われた。

○ パソコン等の購入時に、節電モードを備えた機種の選択等省エネ性を考慮。
○ 国際エネルギースター計画に適合した機種の導入。

(ウ) 節水機器等の導入に関し、以下の取組が行われた。

○ トイレに自動水栓、流水音発生器を設置。

(エ) 低公害車等の導入等に関し、以下の取組が行われた。

○ 天然ガス自動車を1台購入。
○ 電気自動車を2台購入。
○ 使用実態を踏まえた必要最小限の大きさの車を選択。

(オ) その他、以下の取組が行われた。

○ 有機溶剤等含有率の低い水性塗料を使用。

ウ その他環境負荷の少ない製品、原材料の選択

(ア) 環境負荷の少ない製品、原材料の使用に関し、以下の取組が行われた。

○ 物品は仕様書等により環境負荷の少ない製品を確認した上で購入。

エ 環境負荷の削減のための資源利用の節約

(ア) 用紙類の使用量の削減に関し、以下の取組が行われた。

○ 庁内LANを活用し、回覧等のペーパーレス化を促進。
○ 両面コピーを徹底。
○ 極力、両面印刷に努力。
○ コピー使用量の削減のため「使用後オールクリアボタンを押す」、「両面コピーをする」等の呼びかけを実施。
○ 使用済封筒を再利用。
○ 書類はA4版で統一。
○ ミスプリント等の用紙をストックし、裏面をメモ用紙として活用。

(イ) 公用車の台数見直しに関し、以下の取組が行われた。

○ 公用車の運行状況を把握。
○ 廃車するものには適正に処理するよう業者を指導。

(ウ) 製品等の長期使用等に関し、以下の取組が行われた。

○ 机・椅子等の事務用品は修繕に努め再利用を促進。
○ 詰替可能な文具等を購入。(液体のり等)

オ 環境負荷の少ない形態の販売方法を用いる商品の選択

(ア) 自動販売機の設置に関し、以下の取組が行われた。

○ 省エネ型の自動販売機を設置。

(イ) 購入時の過剰包装の見直しに関し、以下の取組が行われた。

○ 事務用品等納入に当たり過剰包装にならないよう業者に要請。
○ フロッピーディスクは省資源包装紙(紙の包装)のものを購入。

(2) 建築物の建築、管理等に当たっての環境保全への配慮

ア 環境負荷の削減に配慮した建築物等の整備

(ア) 汚染物質処理施設等の設置に関し、以下の取組が行われた。

○ ばい煙の少ない焼却炉を設置。
○ 本省庁舎に使用されていたアスベストは撤去済。

(イ) 省エネルギー・省資源の推進に関し、以下の取組が行われた。

○ コージェネレーションシステムを導入。
○ 太陽光発電システムを郵便局へ導入。
○ 外気遮断用のエアカーテンの設置。

(ウ) 水利用の合理化等に関し、以下の取組が行われた。

○ トイレの給水装置の末端に感知式の洗浄弁、自動水栓を設置。
○ 雨水の地下浸透について浸透升の設置、浸透性舗装を試験施工。
○ トイレ洗浄水へ中水を利用。

(エ) 敷地等の自然環境の保全等に関し、以下の取組が行われた。

○ 花壇の設置、樹木及び芝生の植樹を実施。

(オ) 環境負荷の少ない施工作業の実施に関し、以下の取組が行われた。

○ 建設工事の施工に起因する排ガス・騒音・振動等の抑制について、現場条件を考慮して可能な限り抑制するよう請負者が作成する施工計画書により確認・指導を徹底。

(カ) その他、以下の取組が行われた。

○ CFCの適切な回収を実施。

イ 環境負荷の削減に配慮した建築物等の維持管理及びその周辺の自然環境の保全

(ア) 緑化等の環境整備等に関し、以下の取組が行われた。

○ 樹木の植栽目的や機能を十分発揮できるよう剪定・施肥・除草・清掃を年間を通じて計画的に実施。

(イ) 地域づくりにおける環境の確保等に関し、以下の取組が行われた。

○ 景観保全に配慮した庁舎前の整備を実施。

(3) その他行政事務に当たっての環境保全への配慮

ア 環境負荷の削減のための資源・エネルギー利用の節約

(ア) 庁舎等におけるエネルギー使用量の抑制等に関し、以下の取組が行われた。

○ 職員のエレベーター使用は極力階段を使用するよう指導。
○ 電気の消し忘れに対処するためのセンサースイッチの設置。
○ 一部省エネ型蛍光灯導入、廊下等については、日中の消灯や間引照明を実施。
○ 事務室の空調は日々の気温により調整。
○ 事務の夜間残業は事務に支障のない限りしないよう各課に周知。
○ 水曜日には定時退庁を促す庁内放送を実施。
○ 有給休暇取得を促進するため計画表を作成し、業務配分の適正化を実施。

(イ) 庁舎における節水等に関し、以下の取組が行われた。

○ 水道管のバルブを操作し水圧を低く設定し、節水コマの取り付けを実施。

(ウ) 公用車等の利用に関し、以下の取組が行われた。

○ 運転日誌をつけ把握。
○ タクシー券の一括管理、タクシーの相乗りを周知。
○ 不要なアイドリングの中止等を運転担当者に周知徹底。

イ 環境負荷の削減のための廃棄物の減量化、リサイクルの推進等

(ア) 廃棄物削減、リサイクル等に関し、以下の取組が行われた。

○  分別回収箱を設置し上質紙系・新聞・雑誌等に分け、発生古紙を執務室の段階で分別。
○ トナーカートリッジの回収を納入業者に指示。
○ シュレッダーの使用は秘密文書の廃棄の場合のみに制限。

ウ 環境汚染等の防止に配慮した各種行政事務の実施

(ア) 環境汚染等の防止に関し、以下の取組が行われた。

○ 毎年ばい煙の発生施設の測定を行って適切に管理。

(4) 環境保全に関する職員に対する研修等の実施

ア 職員の環境保全意識の向上

(ア) 環境に関する研修等の実施に関し、以下の取組が行われた。

○ 職員に対する環境保全に関する講演会を開催。
○ 毎日定時に職員向けの普及啓発のための庁内放送を実施。
○ 環境庁が環境研修センターで行っている研修に参加。
○ 新採用T種職員研修、新任係長研修においてカリキュラムを設け実施。

(イ) 環境保全活動への職員の参加等に関し、以下の取組が行われた。

○ 一斉清掃活動への参加を呼びかけ。
○ 「環境の日」に係わるポスターを掲示。



1 数量を伴う目標の実績数値等について
2 業務実行計画の策定について
4 その他の取組等
5 今後の課題等

関連報道発表資料(平成9年12月19日発表)


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