INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第5回グッドライフアワード

野生獣肉処理及び地域資源の活用

株式会社 森守

活動拠点:静岡県賀茂郡南伊豆町

WEB:https://izu-morimori.business.site/

Facebook: https://www.facebook.com/SausagesOfSauvage/

取組の紹介

今まで活用されていなかった野生獣肉を商品化することにより、地域資源を掘り起こし、地元はもちろんのこと首都圏への流通を推進すること。
猟師を職業として成立させ『専業猟師』を可能にし、狩猟人口を増やし(雇用の創出)、野生獣の数の適正化を促す。(人材育成)里山整備、耕作放棄地の管理を実施し人と野生動物との棲み分けを可能にする。
獣害や山林、里山整備について、各地で講演を行い、狩るだけでは獣害は減らないこと、山林・農地の適正な管理が必要なことを住民に理解してもらい獣害対策は総合対策だということを住民に理解してもらい、根本的な獣害対策を住民一体となって進める。
また、都市と地方の繋がりを重視して交流や講演を通じて都市部の方にも私ごととして考えてもらう。その中には子どもたちに自然を知ってもらうワークショップも行い、都市の企業と連携したオーガニックコットンプロジェクトにも取り組んでいます。

活動のきっかけは?

永年、林業と椎茸栽培、水稲を栽培を営む傍ら、小学4年から父の後ろで山を歩き狩猟免許を取得後31年プロ猟師として続け、山や里、海の変化を感じていました。そんな中、野生動物の生息数増加、被害金額の増加、遊休農地の増加や放置竹林、森林崩壊など様々な問題をどう解決するのか考えました。森里川海の自然の循環を元に戻すこと。そのためには、まず命を護るために野生獣の活用から始めました。

問題解決のために取り組んだ方法

「命を護るためにすべきこと 〜すべての命を無駄にせず、命と森を守り・育てる〜」ことをコンセプトに、森・人・自然・野生動物の共存を目指します。南伊豆町内に建設した「野生獣肉処理場」で得られる収益で森林に手を入れポーラス炭等を製造し田んぼなどの遊休農地の土を畑の土に変える土壌改良剤として利用して、枝葉は海底漁礁として利用。森に手を入れることで、土の中の微生物や動物が腐葉土を作りミネラル豊富な水が川を豊かにして海に注ぎ海洋生物が豊かになります。森の木々と海の海藻が豊かになることで二酸化炭素吸収量が増えます。切った木からはひこばえが伸び花芽がつくとミツバチが受粉を助け木ノ実が野生動物を山で生活できるようにします。人はもう一度昔の産業を今の新しい形に変え新たな産業構築をする必要があります。都会に住む人も体験できる里山テーマパークで私ごととして一緒に考えてもらうことも必要と考えます。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

森里川海の自然の循環を良くして全てに関わる一次産業の再構築から6次産業化を進める。そうすることで、地域経済が豊かになる。そのための拠点整備として里山テーマパークを創る。地域通貨の活用も考える。その原資はファンドなどで都市部から募り、地域内の資源を財団が買い取る。その資源から商品を創り地域外に販売する。内需が拡大され外需を得る。そのためには都市部と地方の行政・企業・住民・学校などの連携を図る。

プロフィール

伊豆半島最南端のまち南伊豆町で野生獣肉処理場を運営する森守は食を通じて地域課題解決と豊かな自然の中にある「あたりまえ」になった資源の活用で地方創生を最終目標に「都市と地方の連携」「未来の子供たち」のために今できることを推進して「森里川海」の自然の循環の中から持続可能な社会を作るために行動しています。
森守は、命を護り、命を育てるため、森を守り、森を育てることを行動していきます

第5回グッドライフアワード 受賞者一覧