INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第5回グッドライフアワード

ビオトープから始まるコミュニティ<ソダツバヒカリ>

社会福祉法人 心耕福祉会

活動拠点:宮崎県都城市

WEB: http://sodatsuba-hikari.com/

取組の紹介

当法人は 保育園 こども園として55年の歴史を持ち、現在、こども園、発達支援事業所、放課後等デイサービス、保育所等訪問、学童保育、ビオトープガーデンカフェ、地域サロン、こども食堂、寺子屋、子育て支援講座などの取り組みを同一敷地内にて行っている。(総称 育つ場 ひかり)
6年前に、南九州大学と協働でビオトープをデザイン、造成した事で、ここ6年間で以上のような事業が立ち上がり、地域、人を巻き込むコミュニティが0歳から高齢者、ハンディキャップのある方にまで広がりつつある。
中心には、こども園となるのだが、子どもの遊び場、アクティブラーニングの場としての機能が必要と思いビオトープの造成に至り、ここから、学童保育、ガーデンカフェ、児童発達支援事業、ボランティアによる地域サロン、こども食堂と環境保育でのビオトープが地域のネットワークの発信源のとなり、人と人、コミュニティをつなぐ役割のビオトープへ発展している。

活動のきっかけは?

子どもの育つ場には、遊ぶ場、学ぶ場、命の場としてのビオトープ機能が有効であり、自分たちが生きている縮図がそこに反映され、遊びと生活の中で命のサイクル(生態系)を感じてほしい思ったからで、背景には、川遊び、里山遊び、公園でも遊べないことになるとゲーム遊びにたどり着き、それを大人側が進めている現状がある。このことにより、遊べる環境、学べる環境、集える環境としてのビオトープが必要という発想に至った。

問題解決のために取り組んだ方法

ビオトープは子どもたちの場所という方向性が、ビオトープの成長、地域に根差したことで、人が集まり、人が知恵を出し、人が語り合い、人が力を発揮する場へと変化してきた。事業展開では、様々な人、知恵、コミュニケーション、マンパワーをつなぐには緑、水であり、動植物・水生生物・作物であり、自然界を媒介することで円滑化するように感じている。その繋がりにより、行政主体の地域の事業展開が、地域主体、地域住民主体の子育て支援、地域支援、貧困世帯へのアウトリーチが可能になっている。ソダツバヒカリをデザインする専門家には アート・Webディレクター、コミュニケーションデザイナー、発達支援専門家、管理栄養士、保育環境コンサルタント、造形表現専門家、子育てマイスター、社会福祉協議会、生活支援コーディネーターなどの専門性を持った方々が横のネットワークで広がることがビジョン達成に向け重要であると考えている。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

現在の事業、サロンでの高齢者の孤立防止、こども食堂で、あらゆる世代の貧困層への食事、及びフードバンク支援、寺子屋での学童期の学習支援、学童保育による児童健全育成支援、こども園としての子育て支援、発達支援事業所でのハンディキャップを持った子供達への支援により、地域、ボランティア、スタッフ、専門家間の連携をより円滑化させ、各部署が専門性を持ち、支援を必要とする方々に手を差し伸べられる体制を整える。

プロフィール

社会福祉法人心耕福祉会<ソダツバヒカリ> 
・1961年 財団法人ひかり保育所認可 
・1985年 社会福祉法人心耕福祉会認可 
・2000年 NEDO共同開発研究ソーラー開始 
・2002年 寺子屋開始 
・2012年 ビオトープ完成
・2013年 発達支援事業、学童保育(キッズリターンクラブ)開始
・2016年 屋敷和久理事長就任 
・2014年 ビオトープガーデンカフェ開店 
・2015年 すずむしの会サロン始動 
・2016年 こども食堂(リンリン食堂)開店

第5回グッドライフアワード 受賞者一覧